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犬の指間炎(指間皮膚炎)とは?原因や症状、治療方法を解説

愛犬が足先をしきりに舐める行動は、犬らしい愛くるしいしぐさに見えるかもしれませんが、もしかすると「指間炎」の可能性があるかもしれません。指間炎は、犬の指の間や足裏の皮膚に炎症が起こる病気です。本記事では、指間炎の原因や症状、治療法について解説します。

犬の指間炎とは

指間炎は、犬の指の間や肉球に炎症が起こる病気です。主な症状として、肉球や指の間が赤くなったり、腫れたりします。初期の段階では、軽い皮膚トラブルのように見えるため、つい放置しがちですが、治療しないと化膿やひどい炎症を引き起こし、患部の状態がさらに悪化することがあります。症状が悪化する前に、早めに獣医師に相談することが大切です。

指間炎はどれぐらいで治る?

指間炎の治療期間は、炎症の程度や原因によって異なりますが、通常は、2~4週間で赤みや腫れが改善し、症状が落ち着くことが多いです。ただし、この期間中に適切な治療やケアを行わないと、腫れが長引いたり、肉球が癒着してしまったり、歩行困難になることがあります。気になる症状があれば、早めに獣医師に相談することが大切です。

犬の指間炎の原因

1.高温多湿な環境

指間炎は、指の間が湿った状態が長く続くことで、細菌が繁殖しやすくなり、炎症を引き起こす病気です。

特に、高温多湿の梅雨時期には、湿気や気温の上昇により皮膚の湿度が高まり、細菌の繁殖が促進されるため、症状が悪化しやすく、非常に多く発症する傾向があります。この時期は、特に、足裏のケアを徹底することが大切です。

2.アレルギー

指間炎は、アレルギーや免疫系の問題が原因でも起こりやすい病気です。特に、アトピー性皮膚炎や脂漏症などの皮膚トラブルが関与している場合が多く、真菌感染や寄生虫による皮膚疾患も指間炎を引き起こす原因となります。

季節の変わり目には、アレルゲンが増えるため、症状が悪化しやすい傾向があります。症状を管理するには、免疫力をサポートするサプリメントが役立つことがあります。

3. 足裏のケア不足

爪のトラブルは、指間炎を引き起こす原因になることがあります。例えば爪が欠けたり、伸びすぎて巻き爪となり肉球に刺さると、犬は足先に違和感を覚えます。その結果、足を舐めたり噛んだりする行動が増え、これが、指間炎を引き起こす原因となることがあります。

同様のことは尖った草の実や、小さなトゲなどでも起こります。定期的に爪や肉球をチェックし、適切にカットする、しっかり拭くなど、足裏のケアをしっかり行うことが大切です。

犬の指間炎の症状

1. 足を舐めたり噛んだりする

犬が、指の間や肉球を頻繁に舐めたり噛んだりする行動は、指間炎の症状の一つです。この行動によって、患部が湿った状態になり、細菌が繁殖しやすくなって症状が悪化することがあります。早めに原因を特定し、適切なケアや治療を行うことが重要です。

2. 炎症を起こしている

犬の指の間や肉球の間が赤くなって腫れている場合は、炎症が起きているサインです。この炎症により、かゆみや痛みを伴うことが多く、症状が進行すると出血や膿の排出、さらには脱毛が見られることもあります。早めに適切な治療を行うことが大切です。

3. 患部が化膿している

指間炎が進行すると、出血や化膿が起こり、膿が溜まった水泡が形成されることがあります。この状態は細菌感染が深刻化している可能性を示し、早急な治療が必要です。放置するとさらに悪化するため、早めに獣医師に相談しましょう。

犬の指間炎の対処法、治療法

1. 清潔な環境を保つ

犬の指間炎は、様々な原因で発症し、対症療法だけでは再発する恐れがあります。そのため、根本的な原因を取り除き、足を清潔に保つことが重要です。

皮膚病などの基礎疾患の治療に加え、爪の長さを確認し、散歩後は、足裏の毛が伸びすぎていないか、異物(ガラス片や石、草の実など)が挟まっていないかをチェックしましょう。

必要に応じて足を洗浄・乾燥させるケアを続けることで予防や再発防止につながります。

2. 薬用のシャンプーを使う

薬浴は、抗菌、殺菌、抗脂漏、抗炎症効果をもつ薬用シャンプーを使い、犬の皮膚状態を改善する方法です。シャンプー後は、しっかり乾燥させることや、洗い残しを防ぐことが大切です。薬用シャンプーは治療の一環として使用されるため、適切な使用法に従うことが必要です。

また、シャンプーの種類によっては、漬け置き時間や洗浄頻度が異なるため、獣医師からの具体的な指示を受けることが推奨されます。

3. 投薬治療をする

犬の指間炎治療には、外用薬や経口薬が使用されます。軽度の症状では、塗り薬だけで効果が見られることもありますが、症状が重い場合や、犬が薬を舐めてしまう場合には、体内から作用する飲み薬を用いることがあります。

治療では、かゆみや痛みを抑える抗炎症剤ステロイドが使用され、細菌感染がある場合は、抗生物質も併用されることが一般的です。

4. 食事療法をする

指間炎は皮膚のトラブルのひとつですが、体の内側から整えることで、症状の緩和が期待されます。ここでは、毎日のごはんを見直す際に役立つ6つの食事ポイントをご紹介します。

①高たんぱく質を避ける
炎症の原因が高たんぱく質フードの場合も見られます。タンパク質が30%以上のもので、炎症がある場合には、30%以下のタンパク質を抑えたものにする、または茹でた野菜などをトッピングしてタンパク質比率を調整することも有効です。

②アレルゲン除去食の導入(除去食試験)
指間炎の原因のひとつに食物アレルギーが関係している場合があります。まずは、アレルゲンとなり得る食材を避ける「除去食試験」から始めてみましょう。

取り入れやすいフードのタイプ:
・加水分解タンパク質を使用したフード
・単一タンパク源と単一炭水化物源の組み合わせ(例:鹿肉+さつまいも)

📌 約6〜8週間継続して観察することで、改善傾向を確認できるとされています。

③オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)で炎症対策サポート
オメガ3系脂肪酸には、皮膚の健康維持やバリア機能をサポートする働きが期待されています。特に、炎症やかゆみを感じやすい子には意識して取り入れたい成分です。

おすすめ食材:フィッシュオイル、サーモンオイル、亜麻仁油、えごま油

ビタミン・ミネラルで皮膚の健康維持をサポート
皮膚の代謝や再生には、各種ビタミンとミネラルのバランスが重要です。

注目の栄養素と役割:
ビタミンA:皮膚と粘膜の維持に
ビタミンE:酸化ダメージのケアに
ビタミンB群:代謝とターンオーバーの促進に
亜鉛・セレン:皮膚の修復と抗酸化サポートに

プレバイオティクスで腸内からサポート
腸内環境が整うと、全身の免疫バランスも安定しやすくなり、皮膚にも良い影響が期待できます。

取り入れやすい成分:
・乳酸菌・ビフィズス菌
・フラクトオリゴ糖(FOS)
・発酵食品由来の成分

糖質の見直しとグレインフリーの検討
一部の犬では、小麦・とうもろこし・大豆などの穀物が消化トラブルやアレルゲンになっていることもあります。

代替としておすすめの炭水化物:
・さつまいも
・かぼちゃ
・玄米、大麦(ただし過敏に反応する場合には避ける)

まとめ

犬の指間炎は、初期症状が目立たないため、発見が遅れることが多い病気です。犬が、足先を頻繁に舐める行動や、毛色の変化が見られた場合は、指間炎を疑い、舐めるのを防ぎながら、速やかに動物病院を受診しましょう。

この病気は再発しやすいため、定期的なケアと早期治療が重要です。予防として、毎日の食事やサプリメントによる免疫維持や体質改善も効果的です。日頃から愛犬の健康状態をよく観察し、早めの対応を心がけましょう。

■犬の指間炎とは?
犬の指の間や肉球に炎症が起きている状態

■犬の指間炎はどれぐらいで治る?
通常、2~4週間の治療で改善することが多いです。ただし、適切なケアを怠ると症状が長引き、再発する恐れがあります。

■犬の指間炎の原因
1.高温多湿な環境
2.アレルギー

3.足裏のケア不足

■犬の指間炎の症状
1.足を舐めたり噛んだりする
2.炎症を起こしている
3.患部が化膿している

■犬の指間炎の治療法
1.清潔な環境を保つ
2.薬用のシャンプーを使う
3.投薬治療をする
4,食事療法をする

 

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