犬にゆで卵を与えても平気?適量や与え方、注意点を解説 | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
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犬にゆで卵を与えても平気?適量や与え方、注意点を解説

ゆで卵は栄養価が高く、「愛犬にも与えてみたい」と考える飼い主さんも多いのではないでしょうか?しかし、「ゆで卵を犬に与えても大丈夫?」「どのくらいの量が適切?」と不安に感じる方もいるかもしれません。

ゆで卵は、犬に必要な良質なタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富で、適切に与えれば健康維持に役立つ食材です。ただし、与えすぎると栄養過多や肥満、アレルギーのリスクもあるため、注意が必要です。

本記事では、犬にゆで卵を与えるメリットや適切な量、与え方のポイント、注意点について詳しく解説します。愛犬の健康を考えた正しい与え方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください

犬にゆで卵を与えても大丈夫!

犬にゆで卵を与えることは基本的に安全であり、健康に良い影響を与えます。ゆで卵には、良質なタンパク質ビタミンミネラルが豊富に含まれており、犬の体に必要な栄養素をバランスよく補給できます。また、加熱処理が施されているため、白身に含まれるアビジンの影響を心配する必要もありません。

ただし、与える際は注意点も存在します。以降では、犬にゆで卵を与える具体的なメリットやデメリット、注意点を解説します。

犬にゆで卵を与えるメリット

犬にゆで卵を与えるメリットとして、以下の5つがあります。

  1. 良質なタンパク質を摂取できる
  2. ビタミンやミネラルが豊富
  3. 消化吸収が良い
  4. 食欲増進効果がある
  5. 毛艶が良くなる
  6. 脳の健康維持につながる

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

1. 良質なタンパク質を摂取できる

1つ目のメリットは、良質なタンパク質を摂取できることです。卵は良質なタンパク質を豊富に含んでおり、犬の健康維持にとって非常に優れた食材です。タンパク質はエネルギー供給の源であるとともに、筋肉や臓器、皮膚、被毛などの構成成分として重要な役割を果たします。

特に、卵のタンパク質は必須アミノ酸をバランス良く含んでいるため、犬の健康を支える栄養素として非常に効果的です。

ゆで卵を犬の食事に取り入れることで、その栄養価を最大限に活用することができるでしょう。

2. ビタミンやミネラルが豊富

2つ目のメリットは、ビタミンミネラルが豊富なことです。卵には豊富なビタミンとミネラルが含まれています。主なものは以下の通りです。

【ビタミン】
・ビタミンA   目の健康・皮膚や粘膜の正常化
・ビタミンB   脂質代謝や皮膚・粘膜を保護する とくに卵黄に豊富
・ビタミンB12  アミノ酸や脂質の代謝・赤血球形成・神経機能の維持
・ビタミンD   骨の健康維持・ミネラルの代謝
・ビタミンE   抗酸化作用 特に卵黄に豊富
・ビオチン    アミノ酸の代謝や脂質合成 卵黄に豊富

※卵白にはビオチンの吸収を阻害する「アビジン」という物質が含まれていますが、加熱をすると効力が失われるので、ゆで卵ではビオチンの吸収には影響しません。

【ミネラル】
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄
・亜鉛

また、微量ミネラルのひとつであるセレンも含まれており、その強い抗酸化作用によって老化の遅延心血管疾患の予防さらにはガンの発生抑制に役立つ可能性が期待できます。

3. 消化吸収が良い

3つ目のメリットは、消化吸収が良いことです。卵は加熱することで消化がさらに良くなり、犬の胃腸に負担をかけにくい食材です。特に、半熟ゆで卵は消化が早いため、消化器が弱い犬にも適しています。また、ゆで卵を与えることで下痢や便秘といった消化器系のトラブルを和らげる効果も期待できます。

4. 食欲増進効果がある

4つ目のメリットは、食欲増進効果があることです。犬が「ドッグフードに飽きた」「食欲が落ちている」などの場合でも、ゆで卵は嗜好性が高く、多くの犬が好んで食べます。トッピングとしてドッグフードに加えたり、おやつとして与えることで、食欲が戻る場合もあります。

5. 毛艶が良くなる

5つ目のメリットは、毛艶が良くなることです。卵に含まれるタンパク質や脂質が被毛の主要な材料となり、ビタミンやミネラルが皮膚の健康を保つ助けとなります。特にリノール酸やビタミンB群は、皮膚のバリア機能を強化し、乾燥や炎症を防ぎます。これにより、愛犬の毛艶が美しく保たれる効果が期待できます。

6. 脳の健康維持につながる

6つ目のメリットは、脳の健康維持につながることです。卵黄に含まれるレシチンは、記憶力や学習能力を高める効果が期待されています。レシチンは脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの材料となり、脳の働きを活発にします。ゆで卵を食事に取り入れることで、愛犬の認知機能をサポートする可能性があります。

犬にゆで卵を与えるデメリット

犬にゆで卵を与えるメリットがある一方で、以下のデメリットも存在します。

  1. カロリーが高い
  2. アレルギーのリスクがある

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

1. カロリーが高い

1つ目のデメリットは、カロリーが高いことです。ゆで卵は脂質が多く含まれているため、食べすぎると肥満の原因になることがあります。特に、運動量が少ない犬や体の小さい犬では注意が必要です。

肥満関節や内臓に負担をかけ、さまざまな健康トラブルにつながる可能性があります。卵を与えるときは「ちょっとだけ」と決めておくと安心です。

2. アレルギーのリスクがある

2つ目のデメリットは、アレルギーのリスクがあることです。犬にも卵が合わない体質の子がいます。アレルギーを起こすと、嘔吐や下痢、皮膚のかゆみなどの症状が出ることがあります。

特に初めて卵を食べる場合は、少量を与えて様子を見るようにしましょう。もし何か異常が見られたら、すぐに卵を控え、かかりつけの獣医師に相談してください。

犬にゆで卵を与える際の注意点

犬にゆで卵を与える際の注意点は以下の通りです。

  1. 与える量に気をつける
  2. 必ず皮を剥いて与える
  3. 細かく刻んで与える
  4. 常温で与える
  5. 生では与えない
  6. 新鮮で良質な卵を選ぶ
  7. 与える頻度は適切に
  8. 野菜と一緒に与える

それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。

1. 与える量に気をつける

1つ目の注意点は、与える量に気をつけることです。ゆで卵は栄養価が非常に高く、適量であれば健康に良い影響を与えますが、与えすぎるとカロリー過多やアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。

したがって、初めて与える際にはアレルギーや消化不良の兆候を観察するため、少量から与え始めましょう。具体的には、小型犬にはスプーン1杯程度、中型犬以上であれば卵の半分以下を目安に与えるのがよいでしょう。このように、少しずつ与え始めることで、愛犬の体調を守りながら、安全にゆで卵を与えられます。

2. 必ず皮を剥いて与える

2つ目の注意点は、卵の殻を剥いてから与えることです。卵の殻はカルシウムを含んでいるため健康に良いと思われがちですが、犬にとっては消化しにくく、喉に刺さる危険性もあります。特に殻の硬い部分が喉に引っかかると、犬が苦しんでしまうこともあります。

仮に卵の殻を与える場合でも、細かく砕いたり、粉状にしたものを少量与えるのが安全ですが、基本的には殻を剥いて与えるようにしましょう。

3. 細かく刻んで与える

3つ目の注意点は、ゆで卵を細かく刻んで与えることです。ゆで卵をそのままの状態で与えると、特に小型犬や老犬では喉に詰まる可能性があります。また、ゆで卵は滑りやすい食材であるため、愛犬がうまく噛めずに飲み込もうとしてしまうこともあります。

対策としては、フォークで潰して細かくする、もしくは包丁で小さく刻むことで、食べやすくすることができます。これにより、誤飲や喉詰まりのリスクを抑え、安全に与えることができます。

4. 常温で与える

4つ目の注意点は、ゆで卵を冷ましてから常温で与えることです。茹でたてのゆで卵は高温のため、犬が口の中を火傷してしまう恐れがあります。また、冷えすぎたゆで卵もお腹を壊す原因になることがあります。

与え方としては、茹でた卵を冷蔵庫で冷やすのではなく、自然に常温になるまで待ってから与えることで、安全に与えることができます。

5. 生では与えない

5つ目の注意点は、生卵で与えないことです。生卵にはサルモネラ菌などの細菌が含まれる可能性があり、愛犬が食べると体調不良を引き起こす危険性があります。加熱することでこうしたリスクを回避でき、さらに卵の栄養素を消化しやすい形にすることができます。

ゆで卵は基本的に火が通っていますが、生で与えるという考えは捨てましょう。

6. 新鮮で良質な卵を選ぶ

6つ目の注意点は、私たち同様に、犬にも新鮮な卵を与えることです。健康な鶏が産んだ新鮮な卵は栄養価が高く、安全性も高いとされています。一方で、鮮度が低い卵は消化不良や体調不良の原因になることがあります。

飼い犬にゆで卵を与える際は、私たち同様に新鮮な卵を与えてあげましょう。

7. 与える頻度は適切に

7つ目の注意点は、ゆで卵の与える頻度を適切にすることです。ゆで卵はカロリーが高いため、毎日与えると肥満や栄養過多につながる可能性があります。また、過剰摂取がアレルギーや体調不良の引き金になることもあります。

具体的な目安として週に2〜3回を目安に少量与えるぐらいが丁度良い頻度です。健康だからといって、頻度を高め過ぎることは控えましょう。

8. 野菜も一緒に入れてタンパク質濃度を薄める

犬にゆで卵を与えるのは、基本的には問題ありません。ただし、腎臓、肝臓などの内臓疾患があるシニア犬の場合は工夫をして与えてあげるのが理想的です。

特に内臓疾患がある場合、低タンパク(タンパク質20%以下)が推奨されますが、ゆで卵を単独で与えるとタンパク質比率が約30%と高くなってしまいます。そのため、与える場合は茹でた野菜を混ぜて、タンパク質の濃度を薄めてあげると良いでしょう。

【茹で野菜の調理方法】
★推奨される野菜(血糖値を上げにくい野菜)
…サツマイモ・キノコ類・ニンジン・小松菜・ブロッコリー

1.みじん切りにして3分以上茹でる

2.茹で汁は捨てる(シュウ酸除去の為)

※焼く、レンジはNG

上記のように処理した野菜を、で卵と1:1の割合で使っていただくことで、腎臓、肝臓疾患のある犬のみならず、シニア犬にも負担のないものとなりますので、ぜひお試しください。

犬に与えて良い食材・避けるべき食材

ここまで、犬にゆで卵を与えるメリットやデメリット、注意点について解説しました。ゆで卵は優れた栄養源ですが、犬の健康的な食生活には、様々な食材をバランス良く取り入れることが大切です。

また、ゆで卵以外にも、犬に与えて良い食材や避けるべき食材があります。ここからは、それらについて詳しく解説します。

犬に与えて良い食材

犬の健康を支えるためには、適切な食材を選び、バランス良く与えることが重要です。たとえば、鶏肉牛肉、豚肉といった脂肪分の少ない肉類は、高タンパクでエネルギー源として適しています。ただし、必ず加熱調理をしてから与えるようにしましょう。

また、魚類もオメガ3脂肪酸を含むサケタラ、マグロなどは、皮膚や毛並みの健康に良いとされていますが、骨を取り除き加熱したものに限ります。

さらに、かぼちゃキャベツ、ブロッコリー、にんじんなどの野菜も、ビタミンや食物繊維が豊富で消化を助ける効果があります。これらの野菜は皮や芯、種を取り除き、細かく刻むか加熱してから与えましょう。

果物では、りんごバナナ、イチゴが適しており、抗酸化物質ビタミンが含まれています。ただし、りんごの種や芯、イチゴのヘタは取り除き、少量を与えるのが安全です。

関連記事:犬の肝臓に良い食べ物は?悪い食べ物や肝臓を守るためにできることと合わせて解説

犬に避けるべき食材

犬にとって有害な食材を避けることも大切です。代表的なものとして、玉ねぎ長ネギ、ニラがあります。これらには赤血球を破壊する成分が含まれており、貧血や体調不良を引き起こす可能性があるため、摂取させてはいけません。

また、チョコレートはテオブロミンという成分が犬に中毒症状を引き起こす原因になります。ぶどうも腎不全を引き起こす恐れがあり、少量でも危険です。

さらに、アボカドに含まれるペルシンは、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があるため、与えないようにしてください。甘味料として使われるキシリトールは、低血糖や肝障害を引き起こすリスクがあるため、特に注意が必要です。

これらの食材は犬の体に悪影響を与える可能性が高いため、日常的に食べさせないよう気をつけましょう。

関連記事:愛犬が食べてはいけない食べ物リスト|危険な食材と注意点をジャンルごとに解説

まとめ

本記事では、犬にゆで卵を与える際のメリットや適切な与え方、注意点について解説しました。ゆで卵は良質なタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富で、消化吸収が良いことから、適切に与えれば愛犬の健康をサポートします。特に食欲増進や毛艶の改善などの効果が期待できます。

しかし、ゆで卵を与えすぎると栄養過多や肥満、アレルギーのリスクがあるため、1日の適量を守り、頻度も週2~3回に留めることが重要です。与える際は、必ず殻を剥き、常温に冷ましてから与えてください。また、腎臓や肝臓に不安がある場合は、ゆで卵を茹で野菜と1:1の割合で混ぜ、タンパク質濃度を調整する工夫も有効です。

ゆで卵をうまく取り入れ、愛犬の健康管理に役立ててください。

■犬にゆで卵を与えても大丈夫!

■犬に与えても良いゆで卵の適量

■犬にゆで卵を与えるメリット
1.良質なタンパク質を摂取できる
2.ビタミンやミネラルが豊富
3.消化吸収が良い
4.食欲増進効果がある
5.毛艶が良くなる

■犬にゆで卵を与える際の注意点
1.与える量に気をつける
2.必ず皮を剥いて与える
3.常温で与える
4.与える頻度は週2~3回程度にする
5.野菜も一緒に入れてタンパク質濃度を薄める

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