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下痢の症状がある犬に与えるべき食事は?ダメな食材や対処法と合わせて解説

愛犬が下痢をすると、飼い主としては心配になりますよね。下痢の原因は様々ですが、食事はいつもと同じでよいのでしょうか。

今回は、愛犬が下痢をしている時の食事や対処方法についてまとめました。

下痢の症状がある犬に食事を与えて良い?

下痢の症状がある犬に食事を与えて良いかは、状況によって異なります。急性の下痢で嘔吐もなく、犬が元気な場合は、半日から1日の絶食を行うことがあります。これは、消化器官を休ませるのが目的ですが、2日以上の長期間の絶食は、かえって消化器官を悪化させてしまうリスクがあるため注意が必要です。

そのため、半日~1日の絶食後に、下痢が止まり、排便が一時止まるか、ふつうの便に戻る場合には、少量から食事を再開しましょう。再開後も問題が見られなければ、1回の食事量を少なめにし、回数を増やして様子を見ながら少しずつ普段の食事に戻していきます。

また、下痢による脱水を防ぐために、水分補給が必要ですが、冷たい水や大量の水は胃腸に負担をかけてしまうため避け、常温の水を少しずつ与えると良いでしょう。

但し、すべての犬にこの方法が適しているわけではありません。特に子犬や基礎疾患がある犬の場合、異なる対応が必要な場合がありますので、獣医師に相談し、指示に従ってください。

下痢の症状がある犬に与えるべき食事

下痢の症状がある、または下痢になりやすい犬には、消化に良い食事を与えることが重要です。低脂肪で栄養豊富な食材を選び、やわらかく調理することで、胃腸への負担を減らし、回復を助けます。

1. 鶏肉(むね肉やささみ)

鶏肉は消化が良く、下痢をしている犬に非常に適した食材です。特に鶏むね肉やささみは低脂質で、胃腸が弱っている時にも負担が少ないためおすすめです。但し、鶏肉は食中毒の危険もあるため、与える際は十分に加熱して寄生虫や細菌を完全に死滅させ、安心して食べられるようにしましょう。

2. 白身魚(タラやタイ)

白身魚も脂肪分が少なく、消化が早いため、胃腸に負担をかけにくい食材です。そのため、下痢や消化不良を起こしている犬には特におすすめです。

3. サツマイモ

サツマイモは、食物繊維が豊富で、胃腸の動きを活発にし、便を固める効果が期待できるため、下痢症状の改善に役立つことがあります。

サツマイモを与える際は、細かくみじん切りにして茹でこぼし、消化しやすくすることが大切です。また、大量に与えると胃腸に負担をかける可能性があるため、与えすぎないよう注意しましょう。

下痢の症状がある犬に与えない方が良い食事

下痢の際は、胃腸への負担を減らすために、消化に悪いものや刺激のある食材(例:ジャーキーなどの固いものや脂身の多い肉、食品添加物が多い加工品)は避けましょう。また、皮が消化しにくい野菜(例:トマト)や、体を冷やす野菜(例:きゅうり)も胃腸に負担をかけるため、避けたほうが良いでしょう。

1. 豚肉・牛肉

豚肉・牛肉は、鶏肉に比べて脂質が多く、特に脂身の多い部位は消化に負担がかかるので、おすすめできません。使用する場合は、ヒレなど脂質が少ない部位を選び、できれば茹でこぼして余分な脂質を取り除くほうが安全です。

2. 辛い(刺激の強い)食材

犬が、唐辛子やわさび、こしょうなど刺激の強い香辛料を摂取すると、胃腸が刺激されて下痢、嘔吐、食欲不振などの症状を引き起こすことがあります。特に下痢が続くと脱水症状のリスクが高まるため、こうした刺激物は絶対に与えないようにしましょう。

3. 骨など消化の悪い食材

犬が下痢をしている時は、消化の良い食事を与えることが大切です。 骨のように固く消化しにくい食材は、胃腸に負担をかけるため避けましょう。

4. ふだん食べ慣れていないサプリや高栄養価な食材

ふだん与えていないサプリメントや高栄養価な食材を与えた場合でも、下痢が起こる場合があります。体に良いものであっても、食べ慣れていないものを食べた場合、便が緩むことがあります。

この場合、最初から適量あげるのではなく、少量ずつからはじめ、徐々に増やすなど、体に慣らしながら使用すると良いでしょう。

下痢の症状がある犬の対処法

1. 食事は少量を複数回に分けて与える

軟便程度で他の症状がなく、元気や食欲がある場合は、絶食せずに普段の食事を少量から与えてみましょう。様子を見て問題がなければ、少量ずつ回数を増やし、胃腸への負担を減らすように心がけましょう。

2. 半日から1日間絶食させる

急性の下痢で嘔吐もなく、犬が元気な場合は、消化器官を休ませるために半日から1日程度の絶食が推奨されます。この間、水分補給が重要で、常温の水を少しずつ与えるようにしましょう。絶食後は、少量の消化に良い食事から徐々に再開し、胃腸に負担をかけないよう注意してください。

但し、この方法はすべての犬に適しているわけではありません。 特に子犬や基礎疾患がある犬は、低血糖を起こすリスクがあり、迅速な治療が必要になることもあるため、獣医師の指導下で慎重に進めましょう。

3. 治らない場合は動物病院を受診する

愛犬が下痢をしていても、食欲があり元気があれば様子を見てもよいでしょう。しかし、次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

・下痢の回数が多い(1日に何回も下痢をする)
・水様便、ゼリー状の下痢、血便が見られる
・下痢が数日続いている
・食欲や元気がなくなっている
・嘔吐がある

まとめ

愛犬が下痢をした場合、一過性で元気や食欲があるなら、自宅で様子を見ながら対処するのも良いでしょう。 しかし、いつもと様子が違っていたり、下痢が3日以上続く場合には、動物病院を受診しましょう。

日頃から、愛犬の様子や便の状態を観察しておくことで、異変に気づきやすくなります。何か気になる点があれば、早めに獣医師に相談するようにしましょう。

※ふだん与えていなかったサプリや高栄養価食事を与えた場合でも、下痢が起こる場合があります。体に良いものであっても、食べ慣れていないものを食べると、便が緩むことがあります。そのため、最初から適量をあげるのではなく、少量ずつからはじめ、徐々に増やすなど、体に慣らしながら与えるのが良いでしょう。

■下痢の症状がある犬に食事を与えて良い?

■下痢の症状がある犬に与えるべき食事
・鶏肉(むね肉やささみ)
・白身魚(タラやタイ)
・サツマイモ

■下痢の症状がある犬に与えない方が良い食事
・豚肉・牛肉
・辛い(刺激の強い)食材
・骨など消化の悪い食材

■下痢の症状がある犬の対処法
・食事は少量を複数回に分けて与える
・半日から1日間絶食させる
・治らない場合は動物病院を受診する

 

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