シニア犬がご飯を食べない原因は?対処法や注意点と合わせて解説 | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
ペットの健康寿命の鍵は食材選び 食べ方が9割
みらいのドッグフード
みらいのキャットフード
ドッグフード

シニア犬がご飯を食べない原因は?対処法や注意点と合わせて解説

愛犬がシニアになり、「ご飯を食べない」とお悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は、シニア犬がご飯を食べない原因や食べない時の対処法、注意点についてまとめました。

シニア犬がご飯を食べない主な原因

シニア犬がご飯を食べない時に考えられる主な原因は、以下の5つです。

 1.代謝の低下
 2.味覚や嗅覚の変化
 3.筋力の低下
 4.口腔内トラブル
 5.病気の可能性

それぞれの原因について、詳しく解説していきます。

1. 代謝の低下

犬は7~8歳から老化が始まり、基礎代謝が落ちていきます。

基礎代謝は、体温維持・呼吸・散歩など、基本的な生活をするだけで消費されるエネルギーのことです。

シニア犬になると基本的な活動量が減少することにより、消費エネルギーが低下していきます。また、運動量の減少に伴い筋力の低下がみられることでも、消費エネルギーは低下します。

消費エネルギーが低下すると、食欲も低下するため、食事の種類や量の見直しが必要になります。犬も人間と同じように、年を取ると消化機能や腎臓などの内臓機能が衰えてきますので、消化が良く、良質なタンパク質を含んだ食事をとることが、代謝や筋肉の維持には不可欠です。

2. 味覚や嗅覚の変化

犬が年を重ねるにつれて、味覚や嗅覚などの感覚器官の機能が低下していきます。これにより、以前は好んで食べていたフードも美味しく感じなくなることがあります。さらに、シニア犬には認知症が現れることもあり、急に食べ物の好みが変わることがあります。

そのため、香りが強い食事や、今までと異なるタンパク源を使用したフードにしてみる等の工夫が必要です。

また、味覚にはミネラルバランスが影響しており、不適切なバランスは体調を崩す原因にもなりますので注意しましょう。

3. 筋力の低下

犬が年を重ねると、運動量の減少と共に足や首も筋力が低下します。さらに、飲み込む力も弱くなってくるので、首を下げて食べる姿勢が難しくなります。

また、口周りの筋肉が硬化して、口を開けにくい状態であることが、食べにくい原因となることもあります。これらは加齢とともに現れる一般的な症状ですが、食欲不振の原因となることもあるため、適切な対策と注意が必要です。

4. 口腔内トラブル

歯が弱るなどの口腔内トラブルも食事を困難にします。

食事を食べ始めても途中でやめてしまう場合、口内炎歯周病による歯のぐらつき、痛みなどからご飯が食べにくいのかもしれません。

また、口腔内トラブルだけではなく、顎の周りの筋肉が低下することで、噛む力が弱くなり、ドライフードなどの硬いご飯を食べたがらなくなることもあります。これらの問題は適切な治療やケア、または食べ物の柔らかさを調整することで対処可能です。

5. 病気の可能性

シニア犬は腎臓疾患や心臓疾患など、年齢とともに増える病気によって、食欲不振を示すことがあります。病気が食欲低下の原因である場合、体重減少、水を飲む量の変化、下痢・嘔吐、排尿・排便障害、血尿・血便などの他の症状も同時に現れることが多いです。

シニア犬が食べなくなった場合は、ただの加齢現象ではなく病気の可能性もあるため、すみやかに動物病院を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

シニア犬がご飯を食べない時の対処法

シニア犬がご飯を食べない時の対処法として、以下の3つがあります。

 1.食事を温めて与える
 2.柔らかいフードを与える
 3.軽い運動や散歩をさせる

それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。

1. 食事を温めて与える

シニア犬の食欲を刺激するには、フードを温めると効果的です。フードを電子レンジや湯煎で温めたり、フライパンで炒めることで香りが強まり、食べやすくなります。

特に、ドライフードをお湯でふやかしたものや、匂いの強いウェットフードを混ぜて温めるのがおすすめです。食欲増進だけでなく、消化しやすさも向上するでしょう。

ただし、温めたフードは人肌程度に冷ましてから与えるようにし、火傷しないように気をつけましょう。

2. 柔らかいフードを与える

消化機能や歯が衰えている場合は、フードを柔らかくして食べやすくする工夫が有効です。

白湯やだし汁、犬用スープでフードをふやかすことによって、消化が楽になり、同時に水分摂取も増えて脱水予防に役立ちます。特にドライフードが食べにくくなってきた場合、水分量の多い半生フードやウェットフードに切り替えると、食いつきが良くなることが多いです。

また、ドライフードを減らし、ウェットフードを混ぜることでさらに柔らかくなり、食欲増進につながる効果があります。フードを柔らかくすることは、食べやすさを向上させるだけでなく、水分補給の面でもメリットが大きいです。

3. 軽い運動や散歩をさせる

シニア犬の食欲不振の原因の1つとして、筋力低下や運動不足によるストレスも考えられます。

この問題に対処するためには、軽い散歩マッサージでリラックスさせることが効果的です。少し体を動かすことで空腹感が生まれ、食欲が向上する可能性がありますし、ある程度の筋力維持が期待できます。

しかし、シニア犬の運動は足腰への負担を考慮し、無理のない範囲で行うことが重要です。また、散歩の質も大切で、単に近所を一周するだけでなく、適度に体と頭を動かす時間を確保することが、食欲を促す上で理想的です。

シニア犬がご飯を食べない時の注意点

1. 無理に食べさせない

ご飯を食べてほしいからといって、無理やり食べさせることは、犬にとって食事を苦痛なものにしてしまう可能性があります。

食欲を促すためには、愛犬が自発的に食べたくなるような工夫が重要です。食事の魅力を高める方法として、フードの味や香りを向上させたり、食べやすい形状や温度に調整するなど、愛犬の好みや体調に合わせた配慮が求められます。

2. 水分補給はしっかりと行う

重度の歯周病や口内炎により痛みを感じると、水を飲むことさえ難しくなることがあります。愛犬の食欲が落ちてきた際は、飲水量にも注意を払い、水も飲まない状態が続く場合は獣医師に相談するとよいでしょう。

脱水は体調を急激に悪化させる可能性があります。スポイトや湿らせたガーゼを使って水分を与えたり、市販の犬用経口補水液を利用したりして、しっかり水分補給しましょう。

特に食事を全く取らなくなった場合は、経口補水液やイオン水など、体に吸収しやすい水分を少量から与えるようを心がけましょう。

3. 体重や体調の変化に注意する

食欲は健康のバロメーターの1つではありますが、一食食べなかったとしても、体重に変化がなかったり、元気がある場合は様子を見てもよいでしょう。

むしろ食欲はあるのに継続的な体重減少がみられる場合や、食欲不振のほかに元気がない、下痢や嘔吐がある等の場合には注意が必要ですので、なるべく早く獣医師に相談してみましょう。

シニア犬の食欲不振と余命の関係性

愛犬の健康状態により余命は大きく異なります。

特に寝たきりや自力で食事ができない状態や、持病が悪化している状態の時に食事を全く受け付けなくなると、余命が当日から数日程度になる可能性があります。このような状況では、かかりつけの獣医師の指示に従いながら、最後まで側にいて支えてあげることが大切です。

一方で、自力で食事ができる愛犬に対しては、食事の形状や与え方を工夫してあげたり、適切な治療を行うことで食欲が回復することもあります。

また、シニア犬が食事をしない場合でも、水は飲むのであれば、必ずしも余命が近いわけではなく、体が必要とするエネルギー量の変化によるものかもしれません。

しかし、長時間食べない状態が続く場合は、獣医師による診察を受けることを推奨します。

まとめ

シニア犬がご飯を食べられなくなる原因は上記のように様々ありますが、愛犬のペースに合わせてご飯を与えれば問題ありません。

しかし、体重減少が見られたら食べてもらう工夫が必要です。環境や、愛犬の健康状態を整えるだけでなく、食事を温めたりふやかしたり、時には調理をしたりすることも必要でしょう。

■老犬がご飯を食べない主な原因
1.代謝の低下
2.味覚や嗅覚の変化
3.筋力の低下
4.口腔内トラブル
5.病気の可能性

■老犬がご飯を食べない時の対処法
1.食事を温めて与える
2.柔らかいフードを与える
3.軽い運動や散歩をさせる

■老犬がご飯を食べない時の注意点
1.無理に食べさせない
2.水分補給はしっかりと行う
3.体重や体調の変化に注意する

■老犬の食欲不振と余命の関係性

犬の癌・腫瘍や腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ 犬の腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ

RELATED POST