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犬が草を食べる理由とは?飼い主が気をつけるべき注意点も解説

多くの飼い主さんが愛犬が散歩中に草を食べることを気にされているのではないでしょうか?中にはサラダバーのように草をむしゃむしゃと食べる犬もいますが、その理由についてはまだ明確に理解されていないことが多いです。

単に野菜が不足しているからという理由だけでなく、犬が草を食べる原因は他にも考えられます。そこでこの記事では、犬が散歩中に草を食べる理由と、注意すべき点について解説していきます。

犬が散歩中に草を食べる6つの理由

犬が散歩中に草を食べる理由

理由1. ストレスが溜まっているから

犬はストレスがある場合、ストレス発散の手段として草を食べることがあるとされています。ストレスの要因には、愛情不足、運動不足、睡眠不足のほかにも、飼育環境の変化、引っ越し、飼い主の生活状況の変化(結婚、出産)などさまざまです。飼い主の声が聞こえなくなるほど、熱心に草を食べる行動が見られる場合、これはストレスが原因である可能性が高いです。

理由2. 異物を吐きたいから

興味を示してさまざまな物を口にする癖がある犬は、誤って飲み込んだ異物や有毒な物を吐き出すために、尖った先端の草を食べることがあります。胃の粘膜が刺激されることで、犬は本能的に草を摂取し、不快なものを吐き出すことで体調を調整しようと試みている可能性が考えられます。古代の犬も、草を食べて胃を刺激し、摂取した異物や毛などを排出していたという証拠が存在します。自己保護のために、犬たちは古くからこのような行動をとってきた可能性があるでしょう。

理由3. お腹を空かせている

犬はお腹が空いているために草を食べる可能性も考えられます。特に飢えている場合、犬は食事を摂るために草を食べることがあります。また、栄養不足を感じている可能性も考えられ、草を食べて栄養を補給しようとしているかもしれません。単純に、草を実際に美味しいと感じるために、おやつのように食べることもあるでしょう。

理由4. 栄養(ビタミン、食物繊維など)を補給したいから

食事の内容に偏りがあったり、栄養が不足していると、ビタミン(葉酸)や食物繊維を補うために犬が草を食べることがあります。また、過去の犬の祖先は生の内臓を摂取することで酵素を補っていましたが、普通に飼育されている犬が内臓を食べる機会はほとんどないため、胃腸の調子が悪い時や胸やけがする時、寄生虫がいる時に、草から酵素を摂取して消化をサポートしようとしている可能性が考えられます。

理由5. 草を食べるのが好きだから

一部の犬は、草を食べる行為そのものを楽しむこともあります。時には、草を単に噛み切って遊んでいるだけかもしれません。また、好奇心旺盛な子犬は、何か興味を持ったものは何でも口にしようとします。犬は草の感触や味が好みで草を食べているというケースもあります。要するに、一定数の犬は草が好きなために食べたり遊んだりするのです。

理由6. 家に帰りたくないサインを出している

草むらに引っ張られる場合、犬は時に「まだ帰りたくない」「まだお散歩を続けたい」というメッセージを伝えるために、時間を稼ぐために草を食べることがあります。散歩が単調だったり、好きなコースに行けなかったりすることから、ストレスを感じて草を食べるケースもあるようです。

犬が好んで食べる草

犬はイヌムギを好んで食べる

犬はイネ科の植物「イヌムギ」を好んで食べます。※ペット用に販売されている食べる草には、イネ科の植物が使われることが多いです。

エノコログサ(ネコジャラシ)やスズメノカタビラなど、イネ科の植物は、その先端が尖っていることからか、犬たちはこれらの細長いイネ科の草を特に好んで摂取することがあります。さらに、一部の犬はナズナなども食べることがあります。

犬が食べてはいけない草

除草剤は犬には危険

1)除草剤が撒かれた草

⇨嘔吐、食欲不振、痒みなどの諸症状が起こることがあり、最悪の場合は死
犬の体内に入るパターンとしては、
・除草剤の付着した草を直接口にしてしまう

・除草剤のまかれた地面を歩き、そのあとに足の裏や被毛を舐めてしまう
・除草剤を散布している時に、直接吸引摂取してしまう 等があげられます。

除草剤への対策としては、自宅であれば「除草剤を使わない」ことが一番です。使うのであれば、犬の生活範囲と完全に分けるなどの必要があります。自宅以外の駐車場や公園、農地など、除草剤がまかれる可能性のある場所をお散歩する場合には、草を食べたり、拾い食いをしないように注意しましょう。また、お散歩後に足の裏や被毛をきれいに拭いてあげることで、除草剤を舐めて摂取してしまうことを防ぐことができます。

2)毒性のある草

犬が食べると危険な草、ユリなど

犬には食べると中毒を起こす植物があります。代表的なものは、玉ネギなどのネギ類ですが、実は庭や道端に生えている植物でも、食べると中毒を引き起こすものがあり、注意が必要です。

例:
●チューリップ(球根)
●アサガオ(種)
●アジサイ(つぼみ)
●パンジー(根茎・種)
●アロエ(葉肉)
●アマリリス(全体・とくに球根)
●シクラメン(根)
●スイセン(とくに球根)
●夾竹桃(全体)
●マリーゴールド(根・葉)
●ポインセチア(茎、葉)
●ユリ科全般(全体) など

上記はごく一部であり、他にも犬への毒性が報告されている植物があります。
こういった危険な植物への対策としては、まず食べないようにすることが大切です。とくに好奇心が強い子犬や、色々なものを口にしてしまう犬の場合、お散歩をする時や庭で遊ばせる時には注意してあげましょう。庭で植物を栽培する場合、また室内でも観葉植物を楽しむ場合は、犬が掘り起こしたり、食べないように囲いをする、高いところに移す、などの工夫をしましょう。

犬は危険な草を食べてしまうとどうなる?

犬が毒性のある草を食べると様々な諸症状が出る

⇨犬が毒性のある草を食べると、下記のような諸症状が出る場合があります。
前述の通り、犬が食べてはいけない植物を摂取すると、個体差があるものの、さまざまな症状が現れる可能性があります。たとえば、口や唇、口の周りに炎症が生じたり、くしゃみや咳などのアレルギー反応が起こったり、嘔吐、めまい、痙攣、麻痺、下痢、血便、吐血、食欲不振、多臓器障害、呼吸困難などの消化器系症状や神経症状が現れることがあります。最悪の場合、致命的な結果に繋がる危険性もあります。

例:
●嘔吐・下痢
●血尿・血便
●元気がなくなる・ふらつき
●けいれん・呼吸困難
●食欲低下
●腎機能障害
●胃腸炎
●心臓異常

数時間経過しても症状が回復しない場合は動物病院の受診を

中毒症状は、食べてしまった草による成分や量、犬の体質によって、症状が出る時間や重症度は異なってきます。食べた直後に吐かせることができれば良いのですが、気づかずに時間が経過してしまうと、中毒成分が体に吸収されて、症状が重くなる場合もあります。
上記のような症状が出ていて、草の誤食に心当たりがある場合には、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

犬に危険な草を食べさせないための対策3選

犬に草を食べさせない対策

対策1. ストレスフリーな環境を作る

ストレスが原因と考えられる場合には、なるべくストレスがたまらない環境にしてあげましょう。スキンシップを多めにとる、適度な散歩や運動で気分転換をすることや、生活環境を整えることも大切です。引っ越しや家族が増えた、など、原因を簡単に取り除くことができない場合には、コミュニケーションを多めにとるなどして、慣れるまでの時間をサポートしてあげると良いでしょう。

対策2. 適度におやつを与える

空腹から草を食べてしまう、好奇心から口にしてしまうといった場合には、適度におやつを与えてみましょう。お散歩の前、空腹を和らげるために、少し食べさせてあげても良いですし、お散歩の途中、草から気をそらすために食べさせてあげても良いでしょう。

対策3. ペット用に販売されている草をあげる

対策を講じてもなお草を摂取したがる場合、市販の犬猫用の草を与える手もあります。また、ビタミンや食物繊維不足が原因で草を摂取する場合、ドッグフードに茹でた野菜をトッピングすることで、ビタミンや食物繊維の補給が可能で、草を摂らなくなることもあります。ただし、この場合にはシュウ酸による結石のリスクや、消化が難しいという点に注意が必要です。そのため、生野菜のトッピングは避けましょう。

食事の工夫とサプリを活用しよう

しっかりと、ご飯を食べている場合、外の草まで食べようとする行為は減ります。
反対に空腹だから、もっと食べたいというサインを送っているのかもしれません。
カロリーを気にせず食べられるフードが向いているかもしれません。
また食事の時、ふやかして体積を増したり、水分を多めにするものも有効です。
その他にも、空腹を和らげるために適度に与えられるサプリやおやつがあると安心です。和漢のおやつシリーズは、低糖質で、甘味料として血糖値を上げにくい羅漢果を使用しており、内臓に負担をかけずに美味しく食べられるサプリ感覚で身体の健康維持をサポートし、食感の違いで飽きさせません。

まとめ

この記事では、犬が草を食べる原因と注意すべきポイントについて解説しました。犬が草を摂取する理由はさまざまですが、散歩中に見かける植物でも犬にとって危険なものが存在することを覚えておくことが大切です。愛犬を危険から守るためには、まず飼い主が何が危険かを知ることから始まります。犬自身はその草が安全かどうかを判断する能力がありません。したがって、疑わしい場合は安易に摂取させないように心掛けましょう。

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