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愛犬にブルーベリーを与えても平気?メリットや与え方の注意点

ブルーベリーは健康に良い果物として知られていますが、愛犬に与えても大丈夫なのか、気になったことはありませんか?「目の健康に良さそう」「でも食べさせて問題ないの?」と迷う飼い主も多いかもしれません。

そこで本記事では、犬がブルーベリーを食べてもいい理由やメリット、注意点、さらに適切な与え方について詳しく解説します。愛犬の健康を考えてブルーベリーを与える際のポイントを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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愛犬にブルーベリーを与えても平気

犬にブルーベリーを与えても問題ありません。ブルーベリーは犬にとって安全な果物のひとつで、栄養価も高く、適量であれば健康維持に役立つ成分を含んでいます。

しかし、ブルーベリーには犬が摂取することが好ましくない成分「シュウ酸」が含まれています。過剰に摂取すると尿路結石のリスクもあり、与える量や頻度などには注意が必要です。ブルーベリーは犬に与えても問題はありませんが、あくまで補助的なおやつとして適量にとどめましょう。

愛犬は何歳からブルーベリーを与えても平気

幼犬から高齢犬までブルーベリーを食べても、ただちに悪影響はありません。ただし、シュウ酸をはじめとする成分が『結石』の原因になる可能性があるので、積極的にあげるのは控えた方が良いでしょう。

与える際は細かくカットしたり、ペースト状にするなど、消化しやすい形で少量から始めるのが安全です。また、初めて与える場合には、アレルギー反応(下痢・嘔吐・皮膚の赤みなど)が出ないかを慎重に観察しましょう。心配な場合は、かかりつけの獣医師に相談してから与えると安心です。

愛犬にブルーベリーを与える5つのメリット

愛犬にブルーベリーを与えるメリットは以下の通りです。

  • アントシアニンを摂取できる
  • ルテインを摂取できる
  • 尿phを調整する
  • 食物繊維を摂取できる
  • ビタミンを摂取できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1. アントシアニンを摂取できる

ブルーベリーには「アントシアニン」というポリフェノールの一種が含まれています。犬用のサプリにも使用される成分です。アントシアニンは抗酸化作用を持ち、有害な活性酸素の影響を緩和します。活性酸素は細胞の老化やさまざまな疾患の原因となるため、アントシアニンの摂取は健康維持に効果的です。

また、視力の維持や眼精疲労の軽減にも役立つことがわかっており、とくにシニア犬の老化ケアとしても有効です。ブルーベリーを日常的に少量与えることで、免疫機能のサポートにもつながります。

2. ルテインを摂取できる

ブルーベリーは目の健康にいいとされるルテインという成分を豊富に含んでいます。ルテインは水晶体や網膜に存在し、紫外線やブルーライトなどの有害な光から目を守る作用があります。

特に高齢犬ではルテインの体内量が減少しやすく、外部から補う必要があるため、食事からの摂取が効果的です。また、ルテインには炎症を抑える作用もあり、目だけでなく全身の健康にも関与します。

3.尿phを調整する

ブルーベリーは尿路のpHバランスを正常に保つ働きがあります。尿がアルカリ性に傾きすぎると、ストルバイト結晶(リン酸アンモニウムマグネシウム)ができやすくなり、膀胱炎や尿路結石の原因になることがあります。ブルーベリーに含まれる有機酸は、尿をやや酸性に保つことで、こうした結晶の形成を防ぐのに役立ちます。ただし、すでに腎臓病や尿路疾患を持つ犬の場合は、事前に獣医師に相談した上で与えるようにしましょう。

4.食物繊維を摂取できる

ブルーベリーには、水溶性・不溶性の両方の食物繊維がバランスよく含まれています。水溶性食物繊維は腸内で善玉菌を増やし、不溶性食物繊維は便のかさを増やしてスムーズな排便をサポートします。

便秘気味な犬や腸内環境を整えたい犬にとって、ブルーベリーは自然由来の整腸素材として役立ちます。腸内の健康は免疫力にも関係するため、日常的に少量取り入れるのもおすすめです。

5.ビタミンを摂取できる

ブルーベリーには、ビタミンCやビタミンEなど、犬の健康維持に欠かせないビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンCは免疫力を高め、ビタミンEは抗酸化作用で老化を防ぐ働きがあります。

また、これらのビタミンは皮膚や被毛の健康にも関与しており、見た目の美しさを保つうえでも重要です。ドライフードでは不足しがちな栄養素を、ブルーベリーで補えるのは大きなメリットといえるでしょう。

愛犬への適切なブルーベリーの与え方

愛犬にブルーベリーを与えるためには、適切な与え方に注意する必要があります。以降では、適切な与え方についての詳細を解説していきます。

ブルーベリーをおやつとして与える場合は、1日に必要なカロリーの10%程度に留めるべきと言われています。このカロリーから計算すると、与えて良い目安量は以下のとおりです。

・超小型犬(体重4kg未満)→ 3粒から10粒
・小型犬(体重10kg以下)→ 11粒から20粒
・中型犬(体重25kg未満)→ 21粒から35粒
・大型犬(体重25kg以上)→ 36粒から50粒

※上記おおよその目安量です。犬の体格や運動量に応じて分量は異なります。
※他におやつを与える場合には、その分ブルーベリーの量を減らしましょう。
※上記の量であっても、1度に全て与えず、少量ずつ与えましょう。

与え方

ブルーベリーは通常、生のままで与えられますが、皮に汚れや農薬が残留している場合もあるため、十分に洗ってから与えましょう。皮を細かく刻んで混ぜても問題ありません。

粒のまま与えると、丸呑みして消化器官に詰まる可能性や、消化不良による嘔吐や下痢が起こることがあるため、細かく切ったり、ペースト状に潰したりして与えることをおすすめします。

『シュウ酸』による害を軽減させる与え方

ブルーベリーは犬にとってメリットのある栄養素が含まれていますが、一方でシュウ酸も含まれています。シュウ酸は過剰に摂取することで結石のもとになることがありますので、結石になりやすい犬や腎臓に疾患のある犬は注意が必要です。

ブルーベリーのシュウ酸による害を軽減させるためには、食べ方を工夫すると良いでしょう。ブルーベリーを茹でることで、含まれているシュウ酸を出すという方法もありますが、生で食べる際には、ブルーベリー単独ではなく茹でた野菜と一緒に与えることをおすすめします。ブルーベリーに含まれるシュウ酸を薄めるという意味で、茹でた野菜の食物繊維は有効です。

 ゆで野菜とブルーベリーの割合は 1:1

※高齢犬や内臓疾患のある犬には、この様な工夫をしてあげると良いでしょう。

ゆでた野菜で食物繊維を作るレシピは以下の通りです。

◆サキニコブ(血糖値を上げにくい野菜)◆
さつまいも・きのこ・人参・小松菜・ブロッコリー

いずれも必ず細かくみじん切りし、3分以上茹でて、ゆで汁は捨てましょう。

※糖分や不要な栄養成分が流れ出ているゆで汁を捨てる事が大切な為、焼く、蒸す、レンジはNGです。

犬にブルーベリーをあげる際の注意点

ブルーベリーは犬にとって栄養価の高い果物ですが、与える際にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。ブルーベリーはあくまでもおやつの一部と考え、毎日の食事とのバランスを見ながら与えることが大切です。

犬にブルーベリーを与える際には、以下の注意点を把握しておきましょう。

  • 過剰摂取はアレルギーを起こす犬もいる
  • 市販のジャムやヨーグルトといった加工品は避ける
  • 食物繊維の摂りすぎに注意する
  • ビタミンE・ビタミンCが多い
  • 糖質が高い

それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。

1. 過剰摂取はアレルギーを起こす犬もいる

ブルーベリーには犬に有害な中毒成分は含まれていませんが、すべての犬にとって安全とは限りません。体質によってはブルーベリーが原因で、嘔吐や下痢などの消化器症状や皮膚の発疹が現れることがあります。最初は少量から与え、愛犬の様子を観察しましょう。

2. 市販のジャムやヨーグルトといった加工品は避ける

ブルーベリージャムやヨーグルト等の加工品は、犬にとって多すぎる糖質が含まれています。

糖質の摂りすぎは肥満の原因になるほか、継続的な摂取は、中性脂肪の増加や腫瘍のリスクに影響する可能性があります。高齢犬または病気の犬には、与えないようにしましょう。

与える場合には、お水や茹でた野菜等をミックスし、糖質を薄めてあげるといいでしょう。

3. 食物繊維の摂りすぎに注意する

ブルーベリーには水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は水溶性の6倍多く含まれており、摂りすぎると便が大きく硬くなり、かえって排便が難しくなることがあります。

特に小型犬では量の影響を受けやすいため、与える量には注意が必要です。便秘気味の犬には適量を守って与えると効果的ですが、過剰摂取は逆効果になる可能性があるため注意しましょう。

◆水溶性食物繊維◆
水溶性食物繊維は胃腸内でゆっくり移動し、食後の満足感を持続させ、過食を抑制します。また、大腸内で発酵・分解され、ビフィズス菌の増加を促し、腸内環境の改善と整腸効果が期待できます。

◆不溶性食物繊維◆
高い保水性を持つブルーベリーは、胃や腸で水分を吸収し膨張した後、腸を刺激します。これにより、腸の動きが活発になり、便通が促進され、便秘の緩和に寄与します。

※排便が困難になることがある為、過剰摂取は避けましょう。

4. ビタミンE・ビタミンCが多い

100gのブルーベリーには、ビタミンEが1mg、ビタミンCが9mg含まれています。水溶性ビタミンは摂りすぎても排出されるので心配ありませんが、脂溶性ビタミンは摂りすぎると蓄積し、骨障害や脂肪肝、嘔吐、腎障害、高カルシウム血症などを引き起こす可能性があります。

ミネラルやビタミンは身体を形成する上で大切な成分ではありますが、多く摂れば良いというものではなくバランスがとても大切です。持病があり、特定の栄養素の制限が必要な場合には、ブルーベリーを単独で与えると持病が悪化するリスクがあるので、与えすぎには注意が必要です。

5. 糖質が高い

ブルーベリー100gあたり約9.6gの糖質が含まれており、これは果物の中でも「桃」や「メロン」「スイカ」と同じくらいの糖質量です。少量であれば問題ありませんが、過剰に食べると中性脂肪のもとになります。与える際は、食事全体のカロリーとのバランスを見ながら、数粒程度に控えましょう。

ブルーベリー以外のベリー類は大丈夫?

ブルーベリーのほかにもベリー類にはさまざまな種類がありますが、すべてのベリーが犬にとって安全とは限りません。それぞれの特徴や注意点を確認しましょう。

いちご

いちごは犬にとって比較的安全な果物のひとつです。ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、抗酸化作用によって免疫力の維持や老化予防にも効果が期待できます。また、水分量が多いため水分補給としても適しています。

ただし、糖分が多く含まれるため、与えすぎると肥満の原因になることもあります。1日に数粒を目安に、ヘタを取り除いて与えましょう。加工されたいちごジャムやシロップ漬けなどは、糖分や添加物が多く含まれているため避けてください。

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ラズベリー

ラズベリーも犬に与えてよい果物のひとつで、ブルーベリーと同様にアントシアニンなどの抗酸化成分が豊富です。ビタミンCや食物繊維も含まれており、免疫サポートや腸内環境の改善に役立ちます。

ただし、ラズベリーにはキサントフィルや微量のキシリトールが含まれているとされるため、大量に与えるのは避けた方がよいでしょう。

グランベリー

クランベリーは、犬の泌尿器の健康維持に良いとされている果物です。尿路感染症の予防効果が期待されるプロアントシアニジンが含まれており、特に膀胱炎になりやすい犬にとっては有益とされています。

ただし、酸味が強くそのままだと食べにくく、少量ずつ与えるのがよいでしょう。

アサイー

アサイーはスーパーフードとして知られ、抗酸化成分であるポリフェノールや鉄分、食物繊維などを豊富に含んでいます。少量であれば問題ありません。最初は少量から始め、様子を見ながら与えるようにしましょう。

ただし、市販されているアサイーボウルやジュースには砂糖やシロップ、グラノーラなど犬にとって不適切な素材が含まれていることが多く、注意が必要です。

アセロラ

アセロラはビタミンCが非常に豊富な果物として知られており、犬にとっても基本的に少量であれば安全に与えることができます。抗酸化作用によって免疫力を高めたり、皮膚や被毛の健康をサポートしたりと、さまざまな効果が期待できます。

ただし、酸味が強いため、初めて与える際は少量にとどめて様子を見ましょう。また、市販のアセロラジュースや加工品は糖分や添加物が多く含まれている場合があるため、与えないようにしてください。

ぶどう

ぶどうは、犬にとって絶対に与えてはいけない果物です。ごく少量でも中毒症状を起こすことがあり、嘔吐・下痢・元気消失・腎不全などの重篤な症状を引き起こす危険性があります。

レーズンやジュース、ぶどうを含む加工食品も同様に危険です。中毒の原因物質は未だ特定されていませんが、犬によっては非常に少量でも命に関わる場合があります。

間違って摂取した場合は、すぐに動物病院で診察を受けてください。ブルーベリーやいちごと見た目が似ているため、取り違えにも十分注意しましょう。

犬とブルーベリーに関するよくある質問

ここでは、犬とブルーベリーに関するよくある質問に答えていきます。

冷凍ブルーベリーはそのまま与えてもいい?

冷凍ブルーベリーは犬に与えても基本的に問題ありませんが、そのまま与えるのは注意が必要です。凍った状態のまま与えると、小型犬やシニア犬では喉に詰まらせるリスクがあるため、常温に戻してから与えるのが安全です。

また、粒が大きい場合はカットするか、つぶしてあげるとより安心です。冷凍ブルーベリーは旬の栄養を閉じ込めているため、新鮮さを保ちながらアントシアニンやビタミンを摂取できる利点もあります。初めて与えるときは少量から始め、アレルギー反応がないか確認しましょう。

ドライブルーベリーは食べさせても大丈夫?

ドライブルーベリーは水分が飛ばされて糖分が凝縮されているため、犬に与える際は注意が必要です。市販のドライフルーツには砂糖や保存料、香料が加えられていることも多く、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に肥満気味の犬や糖質制限が必要な犬には適していません。どうしても与えたい場合は、無添加・砂糖不使用のものを選び、1粒ずつの少量から始めましょう。

ブルーベリージャムやブルーベリーヨーグルトは犬に与えていい?

ブルーベリージャムやブルーベリーヨーグルトなどの加工品は、犬には基本的におすすめできません。砂糖や人工甘味料、乳製品、香料、保存料などが含まれていることが多く、犬の体には負担となる場合があります。

特に甘味料のキシリトールは犬にとって中毒性があるため、絶対に避ける必要があります。

どうしても風味をつけたい場合は、プレーンヨーグルトに生のブルーベリーを少量混ぜるなど、素材本来の味を活かした与え方にしましょう。愛犬の健康のためにも、加工品の原材料は必ず確認してください。

まとめ

本記事では、犬にブルーベリーを与えるメリット・デメリット、注意点、そして正しい与え方について解説しました。

ブルーベリーにはアントシアニンやルテインなど、犬の健康に役立つ成分が含まれており、適量であれば栄養補給や尿pHの調整に役立ちます。しかし、シュウ酸や糖質の影響があるため、適切な量を守ることが大切です。

愛犬にブルーベリーを与える際には、少量ずつ様子を見ながら、茹でた野菜と組み合わせて与えるなど工夫すると良いでしょう。本記事を参考に、愛犬の健康をサポートするおやつとしてブルーベリーを取り入れてみてください。

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