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犬にメロンを与えても大丈夫?メリットや気をつけたい注意点を紹介

味も香りもいいメロンは、犬が大好きです。メロンは栄養価が高い果物としても知られていますが、愛犬に与えても大丈夫な果物なのでしょうか?

ここでは犬にメロンを与えるメリット・デメリットや与える際の注意点について解説していきます。

犬はメロンを食べても大丈夫!

メロンには糖質・食物繊維・たんぱく質・カリウム・βカロテン・マグネシウム・葉酸・ビタミンCが豊富に含まれています。

これらの成分は犬にとって良い影響を与えますが、腎臓病などの内臓疾患やアレルギー体質の場合は、メロンの栄養素がデメリットとなる可能性があるため、与え方や量に注意が必要です。

犬は何歳(いつ)からメロンを食べられる?

メロンの果肉には、中毒症状を引き起こす成分は含まれていない為、幼犬からシニア犬まで与えても害になることはありません。(※メロンアレルギーがある場合は除きます)

犬にメロンを与えるメリット

1.  十分な水分を摂取できる

メロンは約88%が水分で出来ており、食べる事で水分補給にもなる果物です。甘い香りがするメロンは食いつきが良いので、脱水や熱中症になりやすい夏の時期の水分補給として、また、あまり水を飲みたがらない愛犬への水分補給として有効です。

その一方で、体内でスピーディに吸収される糖分を多く含み、肥満や下痢、糖尿病など様々な疾患の原因となる可能性があります。与えすぎない事はもちろんですが、メロンを小さく切って茹でる、茹でた野菜と混ぜるなどの工夫をして、糖分濃度を薄めるとリスクが少なくなります。飲み水に少量のメロンの香りをつけるというような方法であれば更に安心です。

2. 食物繊維が豊富

メロンには、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が含まれています。

・水溶性食物繊維・
糖質の吸収を穏やかにすることで、食後の血糖値の上昇を抑え、コレステロールの排出を助けます。

・不溶性食物繊維・
水分を吸収して膨らむことで便の量を増やし、便通を良くする効果があります。また、腸内の善玉菌の餌となり、腸内環境を整える役割もあります。

3. Βカロテンを摂取できる

果肉がオレンジ色のメロンには、多くのβカロテンが含まれています。βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換され、皮膚や眼、粘膜の保護や健康な歯をつくり、免疫力を上げる効果があります。但し、ビタミンAへ変換するためには肝臓での働きを多く要するので、肝臓に疾患がある場合は与えない方が良いでしょう。

βカロテンの摂り過ぎは内臓に負担を与えるため、メロンを一度茹でる、茹でた野菜と混ぜるなどでβカロテンの濃度を中和すると良いでしょう。また、果肉が緑色のメロンはβカロテンが比較的少ないため、内臓疾患がある場合は果肉が緑色のメロンを選ぶと良いでしょう。

4. ビタミンCを摂取できる

ビタミンCは、病原菌と闘ったり免疫力と関わる白血球の働きを助ける効果があるとされています。その他にも皮膚や毛並みを整える、ストレス解消など有効な作用は幅広いものとなっています。

犬は体内でビタミンCを作る事が出来ますが、疾患のある犬、シニア犬は多くのビタミンCが必要なため、食べ物からも摂取する必要があります。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、多く摂りすぎても体外に排出されるため過剰摂取とはなり難いですが、メロンからビタミンCを摂り入れようとすると、その他の豊富な栄養素が疾患を悪化させてしまう可能性があるので、与える量は少量にしましょう。

5. カリウムが多い

メロンには、100グラム当たりおよそ340ミリグラムのカリウムが含まれています。これは、果物の中でバナナに次ぐ含有量です。カリウムは体内の水分調整に関与し、高血圧の予防に効果的です。また、心臓や筋肉の働きを調節したり、血流をスムーズにしたりする効果もあります。但し、腎臓に疾患がある場合は、カリウムを体外に排出し難くなっているので与えない方が良いでしょう。

犬への正しいメロンの与え方

甘さは高い糖分を示し、犬にとって糖分の過剰摂取は好ましくありません。人間と同様、果物は一般的に血糖値を上昇させる性質があります。

また、メロンは高カロリー(100gあたり42kcal)であり、食べ過ぎると肥満や下痢の原因になることがあります。犬に与える際には少量にとどめ、毎日与えるよりもご褒美程度にあげるぐらいの頻度が好ましいです。

犬種やサイズによって異なりますが、メロンの摂取量は犬の1日のカロリー摂取の10%程度にするのが適切です。

◆メロンの適切な量◆

・小型犬(2~5kg)         45g~ 95g

・中型犬(6~15kg)     100g~ 215g

・大型犬(20~50kg) 260g~ 530g

※上記は健康な犬の場合の目安です。内臓疾患がある場合には、まず、獣医に与えてよいかの確認をしましょう。量は目安より更に少量に留めるか、茹でた野菜や水分で薄めてから与えましょう。

大きさ

犬にメロンを与えるときは、一口サイズに切って与えることが望ましいです。

メロンを大きなかたまりのまま与えると、犬が丸呑みして喉に詰まらせる危険があります。

食べ方

生のメロンを犬に与えるのは問題ありませんが、皮と種は十分に取り除くことが重要です。皮が硬く消化しにくいため、犬には危険です。喉に詰まる危険性のみならず、飲み込んだ場合には食道や腸を傷つける可能性もあります。メロンの種は消化されにくいため、犬が多く摂取すると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。

マスクメロンやアンデスメロンなど、皮に網目があるメロンに含まれる「ククミシン」や「ククルビタシン」は、口や喉にピリピリとした痛みや舌のしびれを引き起こし、嘔吐や下痢などの中毒症状を起こすことがあります。万が一メロンを食べてこのような症状が出た場合は、獣医師の診察を受けましょう。

犬にメロンをあげる際の注意点

メロンを食べてアレルギーを起こす犬もいる

メロンは一般的に犬にとって安全ですが、メロンアレルギーを持つ犬には危険です。アレルギーのある犬が食べると呼吸困難や下痢などの症状が起こることがあります。また、スギ、シラカバ、ヨモギ、ブタクサなど、アレルギーがある犬にはメロンを与えない方がよいです。これらにアレルギーがある犬がメロンを食べると、アレルゲン反応が増強される可能性があります。

※交差性アレルギー反応とは、異なる種類の食べ物であっても、アレルギー物質の構造が似ているために発生するアレルギー症状のことです。

糖分を多く含むため、与えすぎには注意する

メロンは「さわやかな甘さ」で知られる果物で、この味がメロンを好む犬を惹きつける要因です。

メロンの甘さは、含まれる「果糖」が原因ですが、果糖はブドウ糖・砂糖などと比べると、血糖値に直結しにくい性質があります。食後血糖値の指標としてGI値があり、GI値55以下だと比較的血糖値が上がらない食品とされますが、メロンはGI値41と低めです。したがって糖質に敏感な疾患があっても、食欲がない場合には一時的なエネルギー補給として有効な食べ物です。

ただし、血糖値を上げにくいとは言え、糖質が多く含まれていることには変わりありません。糖質の過剰摂取は下痢に繋がるだけでなく、余った分は中性脂肪に変換され、脂肪肝や肥満の原因となる可能性が高くなります。その意味では、GI値が低いからといって、気にせずあげて良いわけではありません。「毎日あげる」、「たくさんあげる」などは避け、少量に留めておく方が良いでしょう。

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まとめ

メロンは犬が食べてもいい果物ですが、気をつけなければならない注意点も多く存在しています。大事な家族である愛犬につらい思いをさせないためにも、メロンを与える時は内臓疾患がないか、アレルギーは無いかなど、愛犬の体調等を見極めて、量や与え方に注意する必要があります。

犬は体内でビタミンを生成できるので、食事からビタミンを補う必要はありません。また、糖質が多いメロンは、血糖値上昇による様々な疾患への原因になる可能性や肥満の原因となる場合があります。繊維質は消化に難しく、下痢の原因になることもありますが、アレルギーがなければ安全です。ただし、積極的に与える必要はありません。特に内臓疾患やアレルギー体質の愛犬であれば、獣医に確認をしてから与えるようにしましょう。

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