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犬がよだれを垂らす6つの理由|考えられる病気や見分け方を解説

犬を飼っていると、よだれが気になるときがありませんか?私たち人間は、おいしいものが目の前にあると、思わずよだれが垂れそうになります。それは犬も同じですが、愛犬が普段よりも多くよだれを垂らすとなると何かの病気のサインかもしれません。さまざまな病気が原因で、よだれを垂れ流す症状がみられます。

この記事では、よだれの原因と危険性のあるよだれの見分け方を解説します。愛犬との過ごし方の参考にしてください!

 

犬がよだれを垂らす6つの理由・原因

犬は人間と違って汗腺が少ないため、舌を出すことで体温や水分調節をしています。

よだれとは口から垂れた唾液のことをいいますが、よだれが出ること自体は生理現象です。量に差はあるものの、どんな犬でも見られます。犬のよだれには、体温調節や口中を清潔に保ち虫歯を予防する役割、食べ物を飲み込みやすくしたり、消化を助けるなどの働きがあります。

では、犬のよだれが急に多くなる時があるのはなぜでしょうか?よだれが急に増えたとき、落ち着いて愛犬のお世話ができるように、犬のよだれの原因を理解していきましょう。

理由1. 空腹だから

空腹時に食事を目の前にして、マテをしているときなどによだれが増えます。これは、食事(消化)の準備としての役割のため、気にする必要はありません。

理由2. リラックスしているから

寝ている時、飼い主さんと一緒にくつろいでいる時など、リラックスしているときは副交感神経が優位になり、口の中を潤すため、サラサラした唾液が増えてよだれを垂らすことがあります。

理由3. 苦味や刺激を感じたから

洗剤などの刺激物を少量舐めたり、薬など苦味のあるものを飲ませた後などに、よだれが増えることがあります。口の中の苦味や刺激を和らげようとして、よだれの分泌が増えているだけなので心配はありません。 水を飲ませたり、フードを与えたりすることで落ち着くでしょう。万が一、洗剤などを飲んでしまったときは、すぐに病院へ行くようにしましょう。

理由4. 暑いから

人間のように汗をかいて体温調節ができない犬は、暑くなると、体の熱を放熱させるために口を開けて舌を出して呼吸をします。この時吐き出した息と一緒に、口の中の唾液が気化することで、体温を下げることができます。ただし、口が開けっ放しになってしまうため、よだれが垂れやすくなります。

理由5. ストレスを感じているから

苦手な動物病院やはじめての公園など、慣れない環境でストレスや緊張を感じると交感神経系が優位になり、その結果よだれの量が増えます。震えや息づかいが荒いなどの症状が合わせて見られる場合は、強いストレスを感じているサインかもしれません。また、雷や台風などに怯えているときも、緊張などからよだれが増えることもあります。

愛犬が緊張や怯え、ストレスを感じていそうな場合は、その原因を取り除いてあげるのが一番ですが、難しい場合には、愛犬のお気に入りのおやつやおもちゃなどを与えて気持ちをリラックスさせてあげましょう。

理由6. 病気・体調不良だから

様々な病気が原因 (口内炎・歯周病・喉頭炎・胃炎・胃拡張・熱中症・てんかん・誤飲など)の体調不良から、よだれの量が増えることがあります。 よだれに加え、口臭や食欲不振、発熱、痙攣、吐き気等、他の症状がある場合は速やかに動物病院を受診しましょう

犬のよだれで考えられる7つの病気

1. 歯周病・歯肉炎

歯周病や歯肉炎の時には、よだれの量が増える他にも以下のような症状があります。

歯肉が赤く腫れる、出血や膿が出る

歯石がついている

口臭がきつくなる

フードを食べづらそうにしている 食欲が落ちる

を気にする、必要以上にこする

・くちゃくちゃとを立てている

他にも、口の様子がいつもと違っていたり、吐き気を催すこともあります。

2. 熱中症

湿度と気温が上昇し、体温が急激に上がってしまうと、口呼吸だけでは体温調節が追いつかなくなり、熱中症になります。

熱中症になると、大量のよだれをたらすだけでなく、呼吸が荒くなる、舌や口のなかが赤い、嘔吐、下痢などの症状も見られます。この場合は早めの受診が必要です。対処の遅れから悪化していくと最悪の場合は命を落とす危険があります。

3. 口内炎

口内炎は、口の中の粘膜に起きる炎症の総称で、口内のどこに起こるかで名称が変わり、歯肉炎も口内炎のひとつです。原因はさまざまですが、よだれ以外の症状としては、食欲不振や口臭、激しい痛みなどの症状があらわれます。痛みがあると、口を触られるのを嫌がる、あくびを途中でやめてしまう、などの様子が見られます。

よだれもいつもよりドロッとしていたり、血が混ざったよだれが出てくることもあります。

4. 胃炎・誤飲

よだれ以外に吐き気が見られるときは、胃炎異物誤飲の可能性があります。

異物誤飲の場合は、誤飲したものに毒性があったり、尖ったものだったりすると緊急で対処しなければならず、すぐに動物病院にて受診する必要があります

5. 口腔内腫瘍

口腔内腫瘍には良性と悪性のものがあります。悪性の口腔内腫瘍は痛みを引き起こすこともあり、口を閉じづらくなることでよだれが多くなりがちです。また、よだれ以外にも食事量が急に減ってくる、歯茎や口まわりからの出血、口臭がひどくなるなどの症状が現れます

6. てんかん

てんかんはの病気で、いわゆる「てんかん発作」などの症状が見られます。てんかんの発作前徴候と呼ばれる症状のひとつとして、よだれが出ることがあります。他にも舌をペロペロしたり、落ち着きがなくなったりして、ウロウロ歩き回ることもあります。

てんかんの発作が起きた場合には、その様子を記録し、落ち着いたら動物病院へ相談しましょう

7. 咽頭炎

咽頭炎は、食道の入り口や気管の入り口が炎症を起こしている状態を言います。

原因としては、ウイルスや細菌などの感染のほか、タバコの煙や車の排ガスなどの有毒物質の吸引や誤飲による傷、腫瘍などが考えられます。症状のひとつして大量のよだれがあり、その他に喉やリンパの腫れ、咳、呼吸障害などもみられます。

病気の可能性があるよだれを見分ける3つの方法

1. よだれがポタポタと止まらない

単によだれが多いだけでなく、異常な量のよだれがポタポタと止まらない場合は、病気の可能性があり注意が必要です。

熱中症

胃拡張胃捻転など

乗り物酔い(車酔い)など

極度の緊張、恐怖などのストレスを感じている場合でも、よだれが止まらなくなる場合があります。思い当たる原因がない、よだれの他に症状が出ている場合は、動物病院で受診しましょう

2. 気泡を含んだよだれになっている

よだれに気泡が含まれている場合、下記の可能性があります。

・愛犬が誤って殺虫剤や農薬などを飲み込んでしまった

脳の異常

・肺などの呼吸器心臓の疾患

胃拡張胃捻転など

乗り物酔い(車酔い)など

膵炎

原因が明らかでなければ、命にかかわる病気の可能性もありますので、早めに動物病院で受診しましょう

3. よだれから臭い匂いがする

よだれに特定の匂いがある場合、下記のような可能性があります。

口の中からアセトン臭がする → 糖尿病の可能性

この場合、脱水症状による口の渇きが口臭の原因になる場合もあります。

アンモニアのような臭い → 腎不全尿毒症などの可能性

この場合、体の外に排出されるはずの毒素をうまく処理できず、悪臭の原因となります。

酸っぱい臭い → 胃腸炎胃酸過多の可能性

併せて嘔吐や下痢などの症状がある場合は胃腸の病気を疑いましょう。

臭いだけではなく、血の混じったよだれや粘りの強いよだれの場合も、病気の可能性が疑われますので、早めに動物病院を受診しましょう

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まとめ

よだれは犬の健康を知るうえで大切なチェックポイントのひとつです。

犬がよだれを垂らしてしまう原因はいろいろありますが、食べ物の消化を促したり、体温調節をしたりと基本的には問題ないことが多いです。

よだれの出方には個体差があり「多いかな?」と思っても、愛犬が元気であれば、あまり心配する必要はありません

病気に関係なく、よだれや口臭が起きる例としては、寝起きで口の中が乾燥しているとき、お腹を空かせているとき、ストレスを感じているとき、妊娠時などです。

これら生理的な臭いと、病気が原因の臭いの違いを把握するためにも、普段から愛犬の元気なときの唾液の量や口臭に気を配っておくことが大切です。

よだれの量の増加に加え、泡を含む、色がついている、臭いがするなど、なにか異変を感じるようであれば、一度、かかりつけの獣医師に相談しましょう

愛犬の口腔内を清潔に保ち、愛犬との生活を楽しんでください。

 

 

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