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犬に大根を食べさせても大丈夫?適切な与え方や注意したいポイントを紹介

大根(だいこん)はアブラナ科ダイコン属の1年草で、古くから日本人になじみの深い定番野菜の一つです。

犬にも大根を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
ここでは「犬に大根を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

犬は大根を食べても大丈夫

大根は犬にとって問題のある成分が含まれていないため、食べさせても大丈夫です!

大根は90%以上が水分でできており、水分補給に役立ちますし、ビタミンC、カリウム、食物繊維など犬の健康保持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

犬は何歳(いつ)から大根を食べられる?

大根は、離乳後の幼犬から食べることができますが、消化器官が未発達な1歳未満の子犬に与える量は、ほんのひとかけらに留めましょう。
体力のない子犬が嘔吐・下痢で脱水症状を起こすと、命に関わる可能性もあるのです。

犬に与えてよい大根の量は、体重に比例して増えていきます。犬の体重ごとに目安となる摂取量については以下で紹介するので、実際に愛犬に与える場合は参考にしつつ、様子を見ながら少しずつ与えるようにしてみましょう。

犬に大根を与える3つのメリット

1. カリウムを摂取できる

「カリウム」体内で水分の調整を行っています。

体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあり、また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。ただし、加齢や腎臓病で腎臓の機能が低下していると、余分なカリウムを上手に体外に排出できなくなり、血液中のカリウム濃度が上がる「高カリウム血症」になる心配があります。

高カリウム血症は、痙攣や頻脈、不整脈などを引き起こす原因になり、重篤になると命に関わることもあります。シニア犬や腎臓病のある犬、心機能が低下している犬に大根を与えるときは注意が必要です。

2. 食物繊維を摂取できる

大根には「食物繊維」が多く含まれています。

食物繊維には腸内環境を整える作用があり、食後の血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロール濃度を低下させたりと、さまざまな働きがあります。また、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

3. アミラーゼを摂取できる

大根にはでんぷんを糖に分解する「アミラーゼ」という消化酵素も多く含まれています。

アミラーゼは消化をサポートする働きがあり、胃腸の負担を軽くしてくれるので消化機能が衰えている犬に効果的です。

犬への適切な大根の与え方

与える量

犬に大根を与える際の目安量は以下の通りですが、食べても大丈夫な量には個体差があります。ミネラル成分が過剰になり腎臓に悪影響を及ぼしたり、下痢になる等のデメリットがありますので、与え過ぎないようにしましょう。

◆大根 摂取量の目安◆
・小型犬(10kg以下)   約30~60g
・中型犬(25kg未満)   約80~100g
・大型犬(25kg以上)   約140g  

大きさ

大根は白い根の部分、緑の茎の部分、葉の部分に分けられます。
葉に近い部分は柔らかく甘みがあり、細くなっていく先の部分は辛味があるのが一般的です。そのため、犬に与える場合は真ん中〜茎の部分がおすすめです。

大根をあげる時は、必ず食べやすいように小さくしたり、細かく刻んだりすり下ろしにしましょう。
大きく切ったものをそのまま与えてしまうと、消化不良を起こすことがあります。

食べ方

大根の白い根の部分、緑色の茎、葉の部分、どれも犬に与えて大丈夫です。
葉や茎の部分は、食物繊維が多く固いので、加熱調理して与えましょう。白い根の部分は生でも食べられますが、やはり加熱調理がおすすめです。

大根には犬にとって多くのメリットのある栄養素が含まれていますが、一方でシュウ酸も含まれています。シュウ酸は過剰に摂取することで結石のもとになることがありますので、結石になりやすい犬や腎臓に疾患のある犬は注意が必要です。

大根のシュウ酸による害を軽減させるためには、食べ方を工夫すると良いでしょう。
「大根をみじん切りにして3分以上茹でる」ことで、含まれているシュウ酸を茹で汁の方に出すことができます。
※茹で汁にはシュウ酸が含まれているので、必ず捨てましょう。

茹でることで、消化酵素である「アミラーゼ」は壊れてしまいますが、実際はアミラーゼのメリットよりも、シュウ酸のデメリットの方が大きいため、加熱して与えることをおすすめします。

犬に大根をあげる際の注意点

大根の辛み成分が苦手な犬もいる

大根は先端にいくほど辛味が強く、反対に葉に近い根元の部分は甘みが強いという特徴があります。
先端部分には、抗酸化作用抗菌作用がある、辛み成分「イソチオシアネート」を多く含んでいます。また、イソチオシアネートは、人間にはがん予防の効果があります。

加熱することでイソチオシアネートは減りますが、辛みがなくなり、繊維も柔らかくなり、食べやすくなります。
犬は辛みを嫌がる場合がありますので、柔らかく茹でてから与えるとよいでしょう。

漬物やレトルト食品は塩分を多く含むため注意する

漬物や缶詰、レトルト食品などは、大抵の場合、大量の塩や調味料が使用されており、犬の健康に害を与えてしまうことがあるためNGです。
特に腎臓や心臓に持病がある犬の場合は負担が大きくなりますので、与えてはいけません。

食物アレルギーの症状が出る場合もある

大根はアレルギーが出にくい食べ物ではありますが、アブラナ科に属する野菜としてまれにアレルギーを発症させることがあります。
犬に初めて大根を与える際は、ひと口分だけ与えて様子を見ましょう。

犬に大根を与えたあとに、体を痒がるような仕草をみせたり、口や目の周りが赤く腫れる、下痢や嘔吐をするなど、いつもと違った様子が見られる場合には、食べさせるのをやめて、すぐに獣医師の診察を受けることをお勧めします。

まとめ

大根はその根っこだけでなく、捨ててしまいがちな葉の部分にも栄養が詰まっています。
根には殺菌成分や抗がん作用も期待されるイソチオシアネート、消化吸収を助けるジアスターゼやオキシターゼなどが含まれていて栄養豊富です。

大根は、犬にとってメリットとなる栄養素が多く含まれており、基本的には与えても問題はありません。

ただし一方で、「シュウ酸」なども含まれているので、継続的に与えるには注意が必要で、あえて積極的に与える必要はありません。
与える際は、大根のみを単独で与えず、主食へのトッピングやおやつとして取り入れる程度がよいでしょう。

1.犬は大根を食べても大丈夫!
・水分補給に役立ち、ビタミンC、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富

2.犬は何歳(いつ)から大根を食べられる?
・離乳後の幼犬から食べられる

3.犬に大根を与える3つのメリット
・カリウムを摂取できる
・食物繊維を摂取できる
・アミラーゼを摂取できる

4.犬への適切な大根の与え方
・与える場合には少量で留める
・シュウ酸の害を減らすために、みじん切りにして茹でこぼす

5.犬に大根をあげる際の注意点
・大根の辛み成分が苦手な犬もいる
・漬物やレトルト食品は塩分を多く含むため注意する
・食物アレルギーの症状が出る場合もある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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