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犬にブロッコリーを食べさせてもいいの?メリットや与え方の注意点を解説

11月頃から3月頃に旬を迎えるブロッコリー。見た目も華やかなブロッコリーは人気な野菜です。
そもそもブロッコリーは犬に与えても良い野菜なのでしょうか。
このページではブロッコリーを与えるメリット、与え方や注意点についてまとめました。

犬にブロッコリーを与える際は注意が必要

ブロッコリーは、犬にとって毒性成分は含まれていませんので、一般的には安全に与えることができます。 ただし、与え過ぎには気を付けましょう。

また、ブロッコリーはアブラナ科に属する野菜であり、アブラナ科の植物に対するアレルギーがある犬は、ブロッコリーを食べることによって下痢、嘔吐、かゆみなどのアレルギーの症状を示すことがあるため、慎重に考える必要があります。

ブロッコリーを与える際のポイントは、茹でることです。
有効成分は減りますが、食物繊維は補給することが可能です。

犬は何歳(いつ)からブロッコリーを食べられる?

幼犬からブロッコリーを食べることができますが、アレルギーを発症する可能性や消化管が未熟な子犬は消化不良を起こすこともあります。
まずは3分以上茹で、初めて与える場合は少量からにして、様子を見ながら与えましょう。

犬にブロッコリーを与える4つのメリット

1. ビタミンCを摂取できる

ブロッコリーにはレモンの2倍以上のビタミンCが含まれています。
ビタミンCには激しい運動や加齢などによる酸化ストレスに有効な、抗酸化作用があります。さらにコラーゲンの生成にも大きく関わっていることから、皮膚や関節にも効果的な栄養素です。

ただし、犬は自身の体内でビタミンCを生成することができるので、積極的にブロッコリーから摂取する必要がありません。むしろ過剰摂取となると、尿phをアルカリに傾ける可能性が出てきますので、与える量は少量に留めておきましょう。

ビタミンは身体を形成する上で大切な成分ではありますが、多く摂れば良いというものではなくバランスがとても大切です。持病があり、特定の栄養素の制限が必要な場合には、ブロッコリー単独で与えると持病が悪化するリスクがあるので与えすぎには注意しましょう。

2. 食物繊維を摂取できる

食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。

・水溶性食物繊維
糖質の吸収を穏やかにすることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにし、コレステロールの排出をサポートします。

 

・不溶性食物繊維
腸内で水分を吸って膨らむことで便のカサを増し、便通を改善させる。
また、腸内にある善玉菌のエサとなって、腸内環境を整える役割も果たします。

ブロッコリーは、《不溶性食物繊維》が水溶性食物繊維の約4倍と多いため便秘の解消とスムーズな排便を助ける効果が期待できるでしょう。

3. ミネラルを摂取できる

ブロッコリーは、多種多様なミネラルを含む栄養価の高い食品です。 カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄などのミネラルは、体の多くの重要な機能に必要です。

カリウム
体液のバランスを維持し、神経伝達と筋肉の緊張に関与します。
ブロッコリーにはカリウムが460㎎と多く含まれます。

カルシウム
骨と歯の健康に必要な栄養素で、血液凝固や神経伝達にも影響を与えます。

マグネシウム
骨の健康、タンパク質の合成、筋肉と神経の機能をサポートします。

リン
骨と歯の形成に重要で、体のエネルギーにも代謝にも関わります。

亜鉛
免疫機能、傷の治癒、DNA合成に必要です。


ヘモグロビンの構成要素であり、酸素の輸送には欠かせません。

これらのミネラルは相互に作用し、体の多くの基本的な機能を支えています。
ブロッコリーはこれらのミネラルをバランス良く含む食品として、非常に優れた食べ物です。

バランス調整、神経伝達、筋肉の動きなど、体の様々な側面に影響を与えます。
正しく摂取することで健康を維持することができますが、ミネラルが過剰になると、腎機能の低下、筋肉の衰弱、食欲不振、尿石の生成、肝機能障害、嘔吐などを引き起こしますので疾患がある場合は注意が必要です。

4. スルフォラファンを摂取できる

スルフォラファンは、「イソチオシアネート」というファイトケミカルの一種で、特にブロッコリーやその新芽であるブロッコリースプラウトに豊富に含まれています。

■強い抗酸化作用
スルフォラファンは活性酸素の害から身体を守る強い抗酸化作用を持ちます。活性酸素は細胞損傷の原因となるため、これを中和することは健康を維持するために非常に重要です。

■新陳代謝の活性化と解毒効果
体内の解毒プロセスを強化し、新代謝陳を活性化する効果があるとされています。これにより、体内の有害物質の排出が促進される可能性があります。

■発ガン物質の解毒効果
近年の研究では、スルフォラファンが発ガン物質を分解する酵素の活動を高める効果があると注目されています。これにより、がんのリスクを軽減する可能性があります。

特にブロッコリースプラウトには、成熟したブロッコリーよりも多くのスルフォラファンが含まれているため、健康食品としての価値が見据えています。

身近なスーパーなどでもよくブロッコリースプラウトを目にするようになりました。犬のがんを予防する効果が期待されていますが、まだ研究段階のため、愛犬に与える際は適切な量を確認し、栄養バランスに配慮することが重要です。

犬への適切なブロッコリーの与え方

ブロッコリーは犬の健康に役立つ多くの栄養成分を含んでおり、安全に犬に考えることができる食材です。

ビタミン、ミネラル、食物繊維、さらに抗酸化物質など、犬の健康に良い成分ですが豊富ですが、いくら栄養価が高くてもブロッコリーだけでは栄養に偏りが生じてしまいます。
あくまでもおやつ程度に留め、アレルギーや消化不良に注意しながら与えましょう。

1日あたりの摂取量〈目安〉
小型犬(体重10kg以下) 45g未満
中型犬(体重25kg未満) 80g未満
大型犬(体重25kg以上) 90g以上
※上記の量はおおよその目安であり、実際の体格や運動量などによって異なります。

犬に必要な栄養素は、総合栄養食と記載のあるドッグフードに十分含まれていますので、主食はドッグフードにして、ブロッコリーはおやつ、またはご褒美として与えるようにしてください。おやつで与える際は、一日の必要カロリーの10~20%分が許容量です。

消化機能が未熟な子犬やシニア犬で消化機能が衰えてしまっている場合には消化不良を起こしてしまう可能性もあるため、茹でた上で、少量から与えていくように注意しましょう。

大きさ

喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、小さくカットしたりミキサーで細かくしてあげると良いでしょう。

食べ方

犬にブロッコリーを与える際は生ではなく、消化しやすいように必ず茹でてから与えるようにしましょう。
また加熱しただけでは、有効成分は無くなりませんので、必ず茹でて、茹で汁も捨ててあげることが大切です。

犬にブロッコリーをあげる際の注意点

茎も食べさせて良いが、皮をしっかり向いてあげる

ブロッコリーの茎はとても固いので、厚めに皮をむいてから火を通してください。また、与える際も小さくカットしましょう。

アレルギー反応を出す犬もいる

ブロッコリーはアブラナ科の野菜なので、アブラナ科アレルギーのある犬にはブロッコリーを与えないようにしましょう。

尿路結石を患ったことがある犬には与えないようにする

生のブロッコリーには、マグネシウムやシュウ酸が豊富に含まれています。
大量に食べないかぎり心配はいりませんが、尿路結石症を患っている場合や、過去に尿路結石症を患ったことがある場合には、念のため与えないほうが安心です。

まとめ

ブロッコリーは犬の健康に役立つ多くの栄養成分を含んでおり、安全に犬に考えることができる食材です。
ブロッコリーはビタミン、ミネラル、食物繊維、さらに抗酸化物質など、犬の健康に良い成分が豊富です。

しかし、いくら栄養価が高くても、ブロッコリーだけでは栄養に偏りが生じてしまいます。あくまでもおやつ程度に留め、アレルギーや消化不良に注意しながら与えましょう。

■犬にブロッコリーを与える際は注意が必要
基本的には犬がブロッコリーを食べても大丈夫。ただし、ファイトケミカルによるアレルギーや消化不良を起こすこともあるので、茹でて少量から与えるようにしましょう。

■犬は何歳(いつ)からブロッコリーを食べられる?
幼犬から食べることができます。上記同様な配慮が必要です。

■犬にブロッコリーを与える4つのメリット
①ビタミンCを摂取できる
②食物繊維を摂取できる
③ミネラルを摂取できる
④スルフォラフォンを摂取できる

■犬への適切なブロッコリーの与え方
・量…与え過ぎには注意。一日の必要カロリーの10~20%分が許容量。
おやつ、またはご褒美として与える。

・大きさ…小さくカットしたりミキサーで細かくして与える。
・食べ方…消化しやすいように必ず茹でてから与える。

■犬にブロッコリーをあげる際の注意点
・茎も食べさせて良いが、皮をしっかり向いてあげる
・アレルギー反応を出す犬もいる
・尿路結石を患ったことがある犬には与えないようにする

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