犬が水を飲まない7つの原因とは|適切な対処法や注意点も解説 | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
ペットの健康寿命の鍵は食材選び 食べ方が9割
みらいのドッグフード
みらいのキャットフード
和漢ドッグフード

犬が水を飲まない7つの原因とは|適切な対処法や注意点も解説

犬の身体の60%~80%は水分でできていると言われています。人間と同様、水は、動物が生きていく上で必要不可欠であり、健康を維持するためには、毎日適量の水分摂取が必要となるのです。(適量の目安としては、体重1㎏あたり50㏄~80cc)

そのため、犬が水を飲まないときには飼い主として不安になってしまうこともあるでしょう。この記事では、犬が水を飲まない原因と対処方法などについてご紹介します。

犬が水を飲まない7つの原因

犬が水を飲まない原因

原因1. ストレス

突然の環境変化などで緊張感が高まると不安や恐怖を感じ、水を飲まなくなることがあります。引っ越しなどの生活環境に大きな変化、不安な気持ちから食が細くなったり、水を飲むことが少なくなる場合があります。

また、水が汚かったり、落ち着かない場所に水飲み器が置いてあったり、ストレスを感じて水をあまり飲んでくれなくなってしまうことがあります。犬が水を飲んでくれない時は、ストレスサインを出していないか?こまめに様子を見ることが大切です。

原因2. 体調不良

犬が水を飲まない、それは水を「飲めない」状況にあることが原因かもしれません。体調不良により、吐き気や胃痛などを感じていたりすると、水を飲む気が失せてしまうこともあります。体内の水分量が低下すると、脱水や腎不全、便秘、尿路系の問題などを引き起こし、さらに犬の体調を悪化させる原因になってしまうので注意が必要です。

原因3. 体の痛み

犬が体のどこかで痛みを感じているとき、例えば、骨折や関節炎、外傷により身体のどこかに痛みがあると、水が飲める場所に移動するのもおっくうになり、体を動かしたくないために水を飲まなくなると考えられます。この場合、犬が水飲み場まで行きたがらない、もしくは足や首が痛くて器の位置に頭を動かせないなどの行動の変化が見られます。

原因4. 気温や気候の変化

私たち人間もそうですが、夏の暑い日はたくさんの水を飲みますよね。飲水量の差は、気温の変化によっても現れます。夏など気温の高い季節では、散歩や運動後に水を飲む量が多くなるケースがほとんどですが、反対に、冬などの寒い季節では、ほとんど水を飲まなくなる場合があります。冬にも水分不足が起こりやすいことを意識しましょう。これは気温低下によって代謝が落ち、水分摂取量が減少していることが原因です。暑い季節から寒い季節への移り変わりで水を飲まなくなったと感じた場合は、この気温低下が原因となっている可能性が考えられます。

原因5. 老犬(加齢)のため

犬も人間同様、歳を重ねるごとに体の機能に衰えがみられるようになったり、毎日の運動量が減ってきます。それに伴い水を飲む量や頻度も減っていきます。また、老化によって喉の渇きに鈍感になっていたり、代謝が落ちて水分を欲しなくなる、といった理由から愛犬が水を飲まないと感じる場合があるでしょう。

原因6. 水分量は足りている

犬は水を飲むこと以外に、食事からも水分を得ることができます。食事から既に十分な水分をとっていれば、水を飲む回数や量も減少してきます。水分の多い手作り食やウェットフードを食事で与えている場合は、そこから水分補給ができているので、必要な飲水量も変わってきます。

例えば、ドライフードからウェットフードに切り替えた時などには、飲む水の量に差が出てくるかと思いますが、健康状態に異常もみられず、食事から水分を得ることができているのであれば、大きな心配はないと考えられます。

原因7. 病気

口内の異常

まずは、飲水するための口に異常がある場合です。歯周病であったり、口の周囲に腫瘍があったりして、痛みや異常があると水を飲めなくなると考えられます。

体の痛み

体の痛みがある原因として、外傷や椎間板ヘルニア、頸椎の亜脱臼などが挙げられます。腰や首が痛くなり、飲水する態勢が取れなくなると、飲水量が減ると考えられます。

内臓の病気

犬に肝臓病や腎臓病など内臓の病気がある場合や、腫瘍がある場合など、それが進行して、状態が悪くなることで、水を飲むことすらできなくなることがあります。

水を飲んでくれない犬への対処法

水を飲まない犬の対処法

対処法1. 水の与え方を変える

水飲み器を工夫

歳を重ねたり、体に痛みがあって水を飲む姿勢がとりにくい場合には、水飲みの高さを変えてみると飲んでくれることがあります。その子にとって一番飲みやすい姿勢がとれるように工夫してあげましょう。
また、流れる水が作れたり、新鮮な水がいつも出る水飲み器にすると、よく飲んでくれる場合もあります。

水の温度を変える

水の温度を変えるだけで飲んでくれる子もいます。
・氷を混ぜる
・常温
・ぬるま湯
・一度沸騰させた水を冷まして与える
などいろいろな温度の水を試してみるといいですね。

手やシリンジであげる

人の手をなめることが好きな子は、手ですくった水を好むことがあります。シリンジであげる方法もありますが、特に欲していない場合には無理にあげると誤嚥することもあるので注意が必要です。

飲ませる場所を変える

外(外出先)であげたり、廊下や玄関などいつもと違う場所に水を置くと飲んでくれる子もいます。また、水を置く場所をたくさん作ることで、飲んでくれることもあります。

蛇口から水を流してみる

犬や猫は流れる水が大好きです。キッチンやお風呂場で水を流してみると、楽しく飲んでくれるかもしれません。

水の種類を変えてみる

水道水ではなく、違った水に変えることで飲んでくれることもあります。人間同様、水道水ではなく、浄水器を通した水が安心でしょう。

ヤギミルクや乳酸菌を入れてみる

水に味や風味をつける目的で、ヤギミルクや乳製品やジュレを混ぜて飲んでくれる場合もあります。ヤギミルクの種類として「脱脂粉乳タイプ」と「全脂粉乳タイプ」がありますが、基本的にはミネラルの制限が効いた「全脂粉乳」のものが犬や猫には向いています。

和漢ヤギミルクパウダー(犬猫用)

対処法2. 食事から水分を補給する

犬 食事から水分を補給

ウエットフードやふやかしたフード、スープをかける

なかなか水を飲んでくれないときには、食事から水分を摂らせるのが一番やりやすい方法です。普段ドライフード中心の食事であれば、ぬるま湯でふやかしたり、鶏肉や野菜を煮出したスープをかけたりすると、愛犬が喜んで食べてくれることがあります。また、ドライフードに缶詰のようなウエットフードを混ぜるか、完全にウエットフードに切り替えるのもいいでしょう。ウエットフードは栄養摂取から考えると、ドライフードよりも量が必要となりますが、栄養と水分と一緒に摂ることができますのでお勧めです。

和漢みらいのドックフード ウエットタイプ

野菜から水分補給する

茹でた野菜をトッピングし、野菜から水分補給するのも良いでしょう。茹でた野菜を使用することで、自然と水分を補給することに繋がります。野菜はそのままですとアクや結石の元になるシュウ酸カルシウムなどが含まれていますので、茹でることで、溶かし出すことができます。また、水分補給だけではなく、食物繊維も補えるというメリットもあります。

~茹で野菜の調理方法~
推奨される野菜(血糖値を上げにくい野菜)
サツマイモ・キノコ類・ニンジン・コマツナ・ブロッコリー

1.みじん切りにして5~10分間茹でる
2.茹で汁は捨てる(シュウ酸カルシウム除去の為)
※焼く、レンジはNG

対処法3. ストレスフリーな環境を作る

水を飲まない犬 ストレスフリーな環境

飲みやすい環境

特にシニア犬の場合、1日の大半を過ごす場所が数カ所あればその場所ごとに水を用意してあげると良いでしょう。犬にとって飲みやすい高さかどうかも観察して下さいね。

新鮮さを保つ

食後に水を飲むと、口の中に残っていた食べ物のカスが入ってしまい、汚れた水になってしまうことがあります。できれば、1日に何度か水を入れ替えてあげると良いでしょう。

犬が水を飲まない時に注意すべきこと

※脱水症状のサイン

・体の皮膚に弾力がなくなり、いつもより硬く感じる
・鼻や舌(口の中全体)がかなり乾いている感じがする
・目が乾いて目やにが出る
・オシッコの量が少ない

愛犬の皮膚が硬く感じるときには、背中の皮膚を指で少しつまんでみてください。そして、つまんだ皮膚を離した際に、つまむ前の状態に戻るまでの時間が2秒以上かかるようであれば、脱水している可能性が高いと判断していいでしょう。

犬が水を飲まない時に動物病院を受診する目安

犬が水を飲まない時に動物病院を受診する目安

受診の必要がないケース

⇨体調が優れていて食欲があるなら、一旦は2〜3日様子を見る。
水を飲む量が少ないと感じても、元気で普段どおり食事をしっかり取れているのであれば、ほとんど心配はいりません。夏の暑い時期でなければ、2~3日は様子を見ていてもいいでしょう。

受診したほうがいいケース

脱水症状が見られる場合

脱水症状が見られる場合(前述した症状が出ている場合)には病院を受診してください。特に子犬やシニア犬の場合は、少しでも早く病院を受診するようにしましょう。
犬も水分が不足すると、人と同じく脱水が起こります。軽度であれば飲水や食事の摂取で回復すると思われますが、過度の脱水が起こると動けなくなりぐったりしてきます。

脱水症状は放置してはいけない

脱水症状を放置してしまうと、心臓への負担が大きくなり、ショック症状を起こして生死にかかわる場合があります。また、肝臓や腎臓などの臓器にも影響が出て、多臓器不全を起こすこともありますので、甘く見ず、様子を見すぎないようにしてください。

脱水症状が起きた場合にはどう対応すべき?

脱水症状が起きた際の応急処置としては、自宅で経口補水液(ペット用、なければ人間用のスポーツドリンクを薄めたものを、OS-1であればそのまま飲ませても大丈夫です)をシリンジなどでゆっくり飲ませてあげるのが良いでしょう。もし、経口補水液を買いに行けない場合は、沸騰した水1Lに砂糖40g、塩3gを加えて混ぜたもので手作りの経口補水液も作ることが可能です。ただし、無理やり飲ませることで誤嚥を引き起こすこともありますので、無理に自宅で処置しようとせずに出来るだけ早く病院を受診するのが望ましいです。

犬が水を飲まない時の
水分補給におすすめのフードやおやつ

ドライフードを水でふやかすこと以外に、水分量が多いウエットフードを使用したり、ヤギミルク、おやつのジュレをスープ代わりに使用すると水分を摂る事ができます。

まとめ

犬が水を飲まないときの原因と対策
犬が水を飲まないときには、生理的なものや環境要因で飲まないことが多くあります。そのため、病気なのか否かを判断するため、普段から愛犬の様子を観察し、飲水量を把握しておくことが大切です。

ただ、水を飲まないからといって一概に焦る必要はありません。新鮮な水をいつでも飲める環境は整えてあげましょう。解説であったように、茹でた野菜をトッピングしながら、食材の水分で補っても結構です。

※体重1㎏につき100㏄以上の明らかに飲み過ぎという場合も含め、いつもと極端に飲水量が違う場合は早めに病院を受診するのが望ましいです。

犬の癌・腫瘍や腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ 犬の腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ

RELATED POST