カビの感染が原因となる犬の皮膚病|皮膚糸状菌症の症状や治療方法について解説 | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
ペットの健康寿命の鍵は食材選び 食べ方が9割
みらいのドッグフード
みらいのキャットフード

カビの感染が原因となる犬の皮膚病|皮膚糸状菌症の症状や治療方法について解説

カビは、暗くて湿気の多い場所に生えるイメージがありますが、実は犬の皮膚でも繁殖するのです。カビが皮膚に生える病気と聞くと、驚かれる方もいるかもしれません。しかし、犬だけでなく、私たち人間も発症することがある、それほど珍しくない病気なのです。そこで本記事は、カビが原因で発症する皮膚糸状菌症の症状や治療方法について解説します。

皮膚糸状菌症とは?

犬の皮膚糸状菌症は、真菌の一種である糸状菌に感染することで発症する皮膚病です。犬に感染する糸状菌は、種類が多く、犬や猫などの動物だけでなく、人間にも感染するリスクがあるため、十分な注意が必要です。犬の皮膚糸状菌は皮膚の表層にある角質層や、爪、被毛などに侵入して増殖することで発症します。

皮膚糸状菌症に見られる症状

皮膚にかゆみが出る

犬の皮膚糸状菌症のかゆみは、炎症の度合いで変わり、皮膚糸状菌症のみの感染の時はかゆみが無い、少ないこともあります。
細菌感染が起こり、炎症が強い場合にはかゆみがでることもありますが、我慢できないほど強いかゆみを伴うことはまれです。

毛が抜ける(脱毛)

皮膚糸状菌は、皮膚の角質層で増殖し、毛穴に入り込むことで毛を侵します。その結果、毛が弱ってちぎれ、脱毛を引き起こします。よく見られる場所は顔や耳や手足で、左右非対称に、かさぶたを伴った特徴的な円型脱毛が現れます。

フケが出る

初期症状として、皮膚表面に白いフケが出てきます。

かさぶたができる

脱毛の周囲にかさぶたが見られます。
自然治癒力が勝れば、真菌の排除に成功し、かさぶたも自然となくなります。

皮膚糸状菌症にかかる主な原因

犬の皮膚糸状菌症は、Microsporum canisという真菌の感染が主な原因です。皮膚糸状菌に感染している犬と接触したり、環境中に存在するほこり、汚染された器具・用具に触れることで、感染する可能性があると考えられています。体の健康状態が良いと、皮膚糸状菌症の感染リスクはそれほど高くないですが、抵抗力の弱い幼犬や老犬、免疫の低下している犬などが感染しやすいです。

皮膚糸状菌症の治療方法

症状が軽度であれば、薬浴や抗真菌薬のみで対処します。
細菌感染も併発している場合には、抗菌薬も使用します。

内用薬治療

内服薬としては、イトラコナゾールなどの抗真菌薬を使用します。

外用薬治療

必要に応じて、患部に外用薬(抗真菌薬を含む軟膏やローション)を塗布します。

薬用シャンプー治療

抗真菌作用のある薬用シャンプーを使って、感染源となる被毛やフケを除去し、全身を清潔に保ちます。
毛が長く伸びて絡まった部分に皮膚糸状菌症が感染している場合は、バリカンなどで毛を短くして、洗いやすくし、蒸れにくくすることがあります。

皮膚糸状菌症を予防する方法

犬の皮膚を清潔に保つ

定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保つことです。ただし、健康な皮膚の犬でも、シャンプーのし過ぎは乾燥やフケなどの悪影響を及ぼす可能性があるため、シャンプーの頻度は獣医師に相談することをお勧めします。さらに、犬の生活環境や器具を清潔に保つことも、皮膚糸状菌症の予防に役立ちます。

犬の健康状態を維持する

強いストレスや病気などで免疫力が低下している場合や、体調が悪い場合は、他の犬猫との接触を控えることが大切です。とくに不特定多数の犬が集まるような場所(ドッグランなど)への外出は控えておきましょう。
感染犬と接触したことがある、または皮膚糸状菌になりやすい条件のある犬は、早期発見・早期治療のためにも、動物病院を受診することをお勧めします。

犬の生活環境を良好に保つ

まずは、皮膚糸状菌に感染している動物との接触を避けましょう。
感染動物の抜け毛・フケからも感染する可能性があるため、環境中に存在する抜け毛やフケは、掃除機や粘着テープなどで徹底的に除去することが重要です。
同居動物が感染している場合は、感染症の拡大を防ぐためにも、衛生的な環境を整えることが大切です。

掃除に加えて、週に1回のペースで次亜塩素水や加速化過酸化水素水を用いて消毒することも検討しましょう。
治療後も、環境中に残った皮膚糸状菌が再び感染する可能

皮膚糸状菌による皮膚ダメージに
栄養補給と免疫力の維持

89種以上の和漢&マクロビ食材で免疫維持力と皮膚ダメージへの栄養補給をサポートするドッグフードとサプリメント

まとめ

今回はカビの病気である『皮膚糸状菌症』について、解説しました。
皮膚糸状菌症は、一度感染すると数週間にわたる治療が必要となり、犬だけでなく人間にも感染し、人と動物の共通感染症で非常に厄介な皮膚病です。

また、治療や住環境の清掃・消毒が不十分な場合、再発のリスクが高まるため、十分に注意が必要です。獣医師の指示に従って、しっかりと治療を受けましょう。

■皮膚糸状菌症とは?
糸状菌という真菌に感染し、皮膚に症状を起こす病気

■皮膚糸状菌症に見られる症状
・かゆみ
・脱毛
・フケ
・かさぶた

■皮膚糸状菌症にかかる主な原因
ミクロスポラム・カニスと呼ばれる真菌の感染

■皮膚糸状菌症の治療方法
・内用薬治療
・外用薬治療
・薬用シャンプー治療

■皮膚糸状菌症を予防する方法
・犬の皮膚を清潔に保つ
・犬の健康状態を維持する
・犬の生活環境を良好に保つ

犬の癌・腫瘍や腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ 犬の腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ

RELATED POST