犬はマンゴーを食べても平気?与えるメリットや適量、与え方の注意点 | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
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犬はマンゴーを食べても平気?与えるメリットや適量、与え方の注意点

マンゴーはその甘みとジューシーさで人気のフルーツですが、愛犬に与えても大丈夫でしょうか?実は、適切に与えれば犬にも栄養満点のヘルシーなおやつとして楽しめるマンゴー。

しかし、食べ過ぎや誤った与え方は、犬の健康に悪影響を与えることもあります。ここでは、犬にマンゴーを与えるメリットやデメリット、与え方の注意点などを解説します。

犬はマンゴーを食べても大丈夫

犬はマンゴーを食べても大丈夫です!マンゴーは甘みが強く、水分量も豊富ですので、愛犬が喜ぶおやつになるでしょう。しかし、与えすぎには注意が必要です。

マンゴーは糖分が高いため、過剰に与えると消化不良や肥満、さらには糖尿病のリスクを引き起こすこともあります。適量を守ることが大切です。初めて与える際は少量から始め、愛犬の反応を見ながら与え方を調整しましょう。種や皮は消化に悪影響を与えるため、必ず取り除いてから与えてください。

犬は何歳(いつ)からマンゴーを食べられる?

マンゴーには、中毒症状を引き起こす成分は含まれていないため、幼犬からシニア犬まで与えても大丈夫です。しかし、与える量や方法には注意しましょう。
幼犬に与える場合は、消化器系がまだ完全に発達していないため、少量から試して様子を見ることが重要です。

また、シニア犬に与える場合は、代謝が落ちているため、食べ過ぎないように配慮しましょう。マンゴーにアレルギー反応がある犬もいるため、初めて与える際は、少量から始め、アレルギーの兆候がないか観察しましょう。

犬にマンゴーを与える6つのメリット

マンゴーは、犬にとって美味しいだけでなく、健康にも嬉しいメリットがあるフルーツです。犬にマンゴーを与える6つのメリットを詳しく見ていきましょう。

1. βカロテンを摂取できる

マンゴー(果肉がオレンジのもの)を食べると、多くのβカロテンを摂取できると言われています。

βカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されることで粘膜を保護し、免疫力向上にも繋がります。ただし、ビタミンAへ変換するためには肝臓での働きを多く要するので、肝臓に疾患がある場合は与えない方が良いでしょう。

βカロテンの摂り過ぎは内臓に負担を与えるため、マンゴーを一度茹でる、茹でた野菜と混ぜるなどでβカロテンの濃度を中和すると良いでしょう。

2. ビタミンCを摂取できる

ビタミンCは、病原菌と闘ったり、免疫に関わる白血球の働きを助ける効果があるとされています。その他にも、皮膚や毛並みを整える、ストレス解消など有効な作用は幅広いものとなっています。

犬は体内でビタミンCを作る事が出来ますが、疾患のある犬、シニア犬は多くのビタミンCが必要なため、食べ物からも摂取する必要があります。

ビタミンCは水溶性ビタミンなので、多く摂りすぎても体外に排出されるため過剰摂取とはなり難いですが、腎臓の機能が低下すると、ビタミンCをうまく体外に排出できない懸念があります。

また、マンゴーからビタミンCを摂り入れようとすると、その他の豊富な栄養素が疾患を悪化させてしまう可能性があるので、与える量は少量にしましょう。

3. ビタミンEを摂取できる

犬は皮膚病や腎臓病、消化器疾患などの病気になりやすいですが、細胞膜が酸化してダメージを受けることが原因とされています。

ビタミンEは、細胞膜を酸化から守る強力な抗酸化成分として働いてくれるもので、犬の健康と若々しさを維持するのに大事な栄養素の1つです。しかしながら、ビタミンEは体内で細胞膜の保護に貢献した後に、犬にとって有害なビタミンEラジカルという成分に変換されてしまいます。

そこで、ビタミンEとビタミンCを一緒に摂取することで、ビタミンEラジカルを元のビタミンEに戻してくれます。

4. 葉酸を摂取できる

マンゴーには葉酸がたっぷり含まれています。葉酸は、犬の体にとって大切なビタミンBの一種で、特に赤血球を作るのに役立ちます。妊娠中の犬や成長期の犬には、葉酸が健康を支えるために欠かせない栄養素です。

また、葉酸は免疫システムを強化し、体全体の調子を整えるのにも役立ちます。マンゴーを与えることで、愛犬が健康な体を維持しやすくなります

5. カリウムを摂取できる

マンゴーにはカリウムが豊富に含まれており、犬の体調維持に役立ちます。カリウムは体内の水分バランスを保つ役割があり、心臓や筋肉の健康をサポートします。

カリウムが不足すると、筋力の低下や、体のむくみ、心臓の問題を引き起こすことがあります。特にシニア犬や活発な犬には、カリウムを適切に摂取することが重要です。

カリウムは汗をかくことで失われやすいため、運動量が多い犬や暑い季節に特に意識して与えると良いでしょう。

6. 食物繊維を摂取できる

マンゴーは食物繊維が豊富で、犬の消化器系をサポートします。食物繊維は、腸内の健康を保ち、便通を促進する重要な役割を果たします。特に便秘気味の犬や、消化器官が敏感な犬にとって、食物繊維は有益です。

また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整える働きがあります。

犬への適切なマンゴーの与え方

犬にマンゴーを与える際には、適切な与え方を理解することが大切です。ここで、犬に安全にマンゴーを与えるためのポイントを、量や大きさ、与え方の方法に分けて紹介します。

与える量

マンゴーを与える際には分量に気をつけましょう。なぜなら、与え過ぎると下痢や消化不良、肥満や糖尿病のリスクが高まるからです。
マンゴーをおやつとして与える場合、1日の摂取カロリーの10%以内に抑えましょう。

【マンゴー摂取量の目安(上限)】
小型犬(体重10㎏以下)   30g
中型犬(体重25㎏未満)   50g
大型犬(体重25㎏以上)   80g

※上記の量はおおよその目安であり、犬の体格や運動量によって異なります。
※他におやつを与える場合には、その分マンゴーの量を減らしましょう。
※上記の量であっても、1度に全て与えず、少量ずつ与えましょう。

大きさ

マンゴーを犬に与える際、大きさにも注意が必要です。マンゴーをそのまま大きなサイズで与えると、犬が丸呑みしてしまう恐れがあります。消化不良や窒息の原因となるため、なるべく小さく刻んで与えるようにしましょう。

丸呑みを避けるために、犬の口に合った適切な大きさに切り分けて与えることが大切です。また、大きさを調整することで犬が食べやすく、噛むことで満足感を得ることができ、食べ過ぎも防ぎやすくなります。小型犬には特に注意が必要で、細かく切って与えることをおすすめします。

与え方

マンゴーは生のまま与えても問題ありませんが、皮や種を必ず取り除いてあげましょう。
マンゴーの皮には、農薬が残っていることがあり、消化にも悪いため取り除いてあげるのが重要です。

また、マンゴーの種は大きく硬いため、犬が間違って飲み込むと嘔吐や下痢のリスクがあります。種は絶対に与えないようにしましょう。

マンゴーの栄養を効率よく摂るためのおすすめの食べ合わせ

マンゴーは栄養豊富な果物ですが、その栄養を最大限に活かすためには、他の食材との組み合わせがポイントです。

例えば、マンゴーに含まれるビタミンA(βカロテン)は、脂肪と一緒に摂取することで体内での吸収が向上します。ヨーグルトなど脂質が含まれた食材と一緒に食べるのがおすすめです。

ただし、他の食材と組み合わせる際は、その食材が犬にとって安全であることを確認することが重要です。ヨーグルトを与える場合、無糖で犬に適したタイプを選び、乳糖不耐症の犬には与えないようにしましょう。

マンゴーの果糖の害を軽減させる食べさせ方

マンゴーは高カロリーで糖分の多い果物として有名です。

ダイエットが必要な場合や、糖尿病の犬には、マンゴー単独ではなく茹でた野菜と一緒に与えることをおすすめします。
食物繊維で果糖を薄めることができますし、余分な果糖を絡みとり、排出する働きがあるため、より果糖のデメリットを排除できるという点で有効です。

ゆでた野菜で食物繊維を作るレシピは以下の通りです。

◆サキニコブ(血糖値を上げにくい野菜)◆
さつまいも・きのこ・人参・小松菜・ブロッコリー

いずれも必ず細かくみじん切りし、3分以上茹でて、ゆで汁は捨てましょう。
※糖分や不要な栄養成分が流れ出ているゆで汁を捨てる事が大切なため焼く、蒸す、レンジはNGです。

ゆで野菜とマンゴーの割合は 1:1

※シニア期や内臓疾患のある犬には、この様な工夫をしてあげましょう。

犬にマンゴーを与える際の注意点

犬にマンゴーを与える際は以下の点に注意する必要があります。

  • カロリーが高く肥満になる可能性がある
  • 砂糖を多く含む加工品は与えない
  • アレルギー反応を起こす犬もいる

それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。

カロリーが高く肥満になる可能性がある

マンゴーは、りんごやイチゴなど他の果物と比較して高カロリーの果物です。

もし与え過ぎてしまうと、愛犬の体重管理が難しくなり、肥満や糖尿病、脂肪肝の原因になる可能性が高くなります。犬がマンゴーを欲しがるからといって、頻繁に与えたり、大量に与えることは避けましょう。おやつとして与える際は、1回に与える量を少なくし、愛犬の体重や運動量に合わせて調整することが大切です。

砂糖を多く含む加工品は与えない

人間用に作られた加工食品には、塩や砂糖、添加物が含まれているため犬に与えるのは控えましょう。

例えば、ドライマンゴーは生のマンゴーより多くの糖分が含まれているため、犬にマンゴーを与える際は必ず原料を確認しましょう。
ドライマンゴーは水分が抜けている分、糖分やカロリーが生マンゴーの5倍にもなります。肥満気味の犬や糖尿病の犬にマンゴーを与えるのは控えましょう。

アレルギー反応を起こす犬もいる

アレルギーは、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることにより発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。

マンゴーはウルシ科の植物で、犬が触れるだけでかぶれてしまうリスクもあります。犬にマンゴーを与える際は、まずは少量を与えてみてアレルギー反応を起こさないか確認しましょう。万が一アレルギー反応が出た場合はすぐに動物病院に診てもらって下さい。

犬とマンゴーに関する質問

ここでは、犬とマンゴーに関する質問をまとめました。

犬にマンゴーを与えても大丈夫?

マンゴーは甘くてジューシーな果物で、犬も食べることができます。しかし、マンゴーには糖分やカロリーが高いため、食べ過ぎると肥満や消化不良を引き起こすことがあります。

適量を守って、犬にとって安全に与える方法を覚えておきましょう。少しずつ与えて、愛犬の反応を見ながら調整することが大切です。

腎臓病の犬にマンゴーを与えても大丈夫?

マンゴーは水分やカリウムを含んでいるため、腎臓に負担をかける可能性があります。特に腎臓病が進行している場合、カリウムを制限しなければならないこともあるので、獣医師と相談の上、与える量を調整することが重要です。無理に与えることは避け、愛犬の健康状態に合わせて対応しましょう。

腎臓病の犬の食事について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

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冷凍マンゴーを犬に与えてもいい?

冷凍マンゴーを犬に与えること自体は問題ありませんが、少し注意が必要です。冷凍されたマンゴーは硬くなるので、犬が食べるときに歯や消化器官に負担をかけることがあります。

また、冷凍マンゴーは糖分が凝縮されているため、与えすぎには気をつけましょう。解凍してから小さく切り、犬が食べやすいように工夫してあげましょう。

犬にドライマンゴーを与えても大丈夫?

ドライマンゴーは、生のマンゴーと比べて糖分が凝縮されており、カロリーが高いです。

ドライマンゴーは水分が抜けているため、同じ量を与えた場合、糖分やカロリーが生マンゴーの約5倍にもなることがあります。これが原因で、肥満や糖尿病のリスクが高まる可能性があります。

また、ドライマンゴーに含まれる保存料や添加物にも注意が必要です。犬にドライマンゴーを与える場合は、無添加で糖分が最小限のものを選び、少量を与えることが大切です。適量を守り、他の食事とのバランスを考慮するようにしましょう。

マンゴーの種や皮を犬が食べてしまったけど大丈夫?

マンゴーの種や皮は犬にとっては危険です。種は硬くて大きいため、誤って飲み込んでしまうと消化不良や腸閉塞を引き起こす可能性があります。また、マンゴーの皮には農薬が残っていることがあるので、消化にもよくありません。

もし愛犬が種や皮を食べてしまった場合は、すぐに獣医師に相談することをお勧めします。犬が安全にマンゴーを食べられるように、種や皮は必ず取り除いてから与えましょう。

マンゴーで犬がアレルギーを起こすことはある?

マンゴーはウルシ科に属しており、皮や果肉に含まれる成分が犬にアレルギー反応を起こす場合があります。

アレルギー反応としては、皮膚に赤みやかゆみが出たり、嘔吐や下痢が起きることがあります。初めてマンゴーを与えるときは少量から試し、アレルギー反応がないか確認するようにしましょう。

犬に与えるマンゴーの完熟度は気にした方がいい?

マンゴーを犬に与える際は、完熟したものを選ぶことが大切です。完熟マンゴーは甘みが強く、栄養価も高いので、犬にとってもおいしく食べやすいです。

一方で、未熟なマンゴーは酸味が強く、消化に負担がかかることがあります。未熟なマンゴーは犬に与えないようにし、完熟して甘くなったマンゴーを選んで与えましょう。完熟マンゴーは犬も安心して食べられます。

まとめ

今回は、犬にマンゴーを与えて良いのか?という点について解説しました。結論、マンゴーはアレルギーがなければ犬に与えても問題がありません。体の熱を取り除くことが期待できるため、暑い日のおやつには適しているでしょう。

一方で、気を付けなければならない注意点もあります。水分の多いマンゴーは、食べすぎると身体を冷やし、下痢の原因になります。

また、他の果物に比べて高カロリーで糖分も多いため、肥満や糖尿病等の原因になります。犬に与える場合はおやつとして、少量を与える程度に留めましょう。

■犬はマンゴーを食べても大丈夫
・甘みが強く、水分量が豊富で、愛犬が喜ぶおやつになる

■犬は何歳(いつ)からマンゴーを食べられる?
・幼犬からシニア犬まで食べられる

■犬にマンゴーを与える6つのメリット
・βカロテンを摂取できる
・ビタミンCを摂取できる
・ビタミンEを摂取できる
・葉酸を摂取できる
・カリウムを摂取できる
・食物繊維を摂取できる

■犬への適切なマンゴーの与え方
おやつとして与える場合、1日の摂取カロリー量の10%以内に抑える。

■犬にマンゴーをあげる際の注意点
・カロリーが高く肥満になる可能性がある
・砂糖を多く含む加工品は与えない
・アレルギー反応を起こす犬もいる

■犬とマンゴーに関する質問
・犬にマンゴーを与えても大丈夫?
・腎臓病の犬にマンゴーを与えても大丈夫?
・冷凍マンゴーを犬の与えてもいい?
・犬にドライマンゴーを与えても大丈夫?
・マンゴーの種や皮を犬が食べてしまったけど大丈夫?
・マンゴーで犬がアレルギーを起こすことはある?
・犬に与えるマンゴーの完熟度は気にした方がいい?

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