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犬に豚肉を与えるのはダメ?メリットや注意点、おすすめレシピと合わせて解説

豚肉はドッグフードの原材料にも使用されるように、愛犬に与えても問題ありませんが、いくつか注意が必要です。今回は、犬に豚肉を与えるメリットとデメリット、与え方の注意点や、おすすめレシピを紹介します。

犬に豚肉を与えても問題ない

豚肉には良質なタンパク質やビタミン類が多く含まれ、犬の体にとって良い食材ですので、犬に与えても問題ありません

ただし、豚肉には細菌やウイルス、寄生虫といった病原体が付着している場合があるので、生のままあげることは絶対にやめましょう

また、与える際はまず少量をあげてみて、アレルギーが出ないかを確認をするとよいでしょう。

犬に豚肉を与えるメリット

1. タンパク質が健康維持につながる

動物性タンパク質の塊とも言える豚肉は、犬の体にとって良い食材です。タンパク質は体の筋肉や皮膚、臓器を作るうえで欠かせない栄養素で、タンパク質が不足すると免疫機能が低下し、抵抗力も弱くなってしまいます。

体内に取り込まれたタンパク質は、アミノ酸に分解・吸収され、体に必要なタンパク質を再合成します。また、酵素やホルモンとして健康維持のためにさまざまな働きをします。

タンパク質を評価する方法として、「アミノ酸スコア」という、必須アミノ酸のバランスを測った基準があり、豚肉は最大値の「100」です。アミノ酸スコアは高いほど、必須アミノ酸を効率的に利用できますので、豚肉は質の良いタンパク質と言えるでしょう。

2. ビタミンB1が代謝促進に役立つ

ビタミンB1は、水溶性のビタミンで、チアミンとも呼ばれています。豚肉には、牛や鶏、馬と比べて5~10倍も多く含まれており、特に体の活動の源となる糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換することで疲労回復に効果を発揮し、他にも中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ手助けをしたり、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。

また、豚肉には他のビタミンB群も比較的多く含まれており、特にナイアシン(ビタミンB3)脂質やアミノ酸の代謝などに必要なビタミンで、タンパク質と一緒に摂ると良いとされています。

3. ミネラルが皮膚や毛の健康を保つ

豚肉に含まれるミネラルは、鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛などがあります。カリウムは体内の水分調節を行い、亜鉛は皮膚や被毛の健康に必須である等、ミネラルそれぞれに体の構成をより健康に保つ働きがあります。

犬に豚肉を与えるデメリット

1. 脂質や塩分を摂り過ぎてしまう

豚肉の脂には、LDL(悪玉コレステロール)を減少させるオレイン酸(オメガ9)や、抗酸化作用のあるステアリン酸が含まれています。

しかし、脂肪の多い部位を大量に与えてしまうと、肥満の原因になったり、消化不良や膵臓の炎症などを起こしてしまう可能性が考えられます。

そのため、愛犬に与える場合は、豚肉の中でも脂身の少ない部位をあげるようにしましょう。

2. 寄生虫や雑菌に感染する

豚肉には細菌やウイルス、寄生虫といった病原体が付着している場合があり、感染してしまう恐れがあります。生では与えず、「焼く」「茹でる」等、しっかりと加熱処理したものを与えましょう。

3. アレルギー反応を引き起こしてしまう

豚肉に対する食物アレルギーを持っている犬もいます。初めて豚肉を与える際は、少量ずつ与え、食物アレルギーを疑う症状が現れた場合は、すぐに与えるのをやめましょう。

食物アレルギーの症状としては、皮膚の赤みや痒み、目や顔まわりの腫れ、嘔吐、下痢などがあります。

犬に豚肉を与える際の注意点

1. 与える量を調整する

豚肉はタンパク質や脂質を含んでおり、与えすぎると、タンパク質の摂りすぎによって腎臓や肝臓の負担となるだけでなく、脂質の摂りすぎによって下痢や肥満、膵炎などの病気に繋がる可能性もあります。

また、アレルギーの原因となるタンパク質を摂る機会が増えるほどアレルギーのリスクが上がりますので、量を調節して与えるとよいでしょう。

2. 十分に加熱してから与える

生の豚肉には、犬に悪影響を与える細菌やウイルス等、病原体や寄生虫が多く含まれています。これらの病原体は熱に弱いので、必ず加熱してから与えましょう。

3. アレルギーがあるか確認する

豚肉はアレルギーが出にくい食材とされていますが、アレルギーを起こさない可能性はゼロではありません。豚肉を食べて皮膚が赤くなったり、痒がったりする場合はアレルギーの可能性がありますので、動物病院でアレルギー検査を受けましょう。

犬に豚肉を与えるおすすめレシピ

犬に豚肉を与える場合は、「茹でる」「焼く」などの調理方法がおすすめです。特に、茹でた場合は肉が硬くなりすぎず、さらに脂質も落とせて、犬の消化吸収器官に優しい食材に仕上げることができます。

脂身は取り除き、薄切り肉を湯がくなどして、食べやすい状態にして与えるとよいでしょう。

1. 豚肉と野菜の煮込み

<材料>
・豚肉 ・・・約10g
・野菜(キノコ類、ニンジン、小松菜)・・・約10g
・鰹節 ・・・少量
・水

<作り方>
1)野菜はみじん切りにして、予め3分以上茹で、茹で汁は捨てます。

2)出汁を作ります。
・鍋に水を入れ、火にかけて沸騰させる
・沸騰したら火を止め、鰹節を入れる
・鰹節が鍋底に沈むまで1〜2分おく
・ふきん等を敷いたザルに静かにこす

3)2)で作った出汁に、
1)と食べやすい大きさに切った豚肉を加え、火にかけます。

4)豚肉に火が通ったら、完成です。

※野菜の茹で汁には、結石の原因の可能性のあるシュウ酸などのミネラルが溶け出していますので、捨てるようにしましょう。

2. 豚肉の生姜焼き

<材料>
・豚肉 ・・・適量
・生姜のすりおろし ・・・少量

<作り方>
1)豚肉は愛犬の食べやすい大きさに切ります。

2)すりおろした生姜に豚肉を加え、生姜の味が染み込むようにもみ込みます。

3)2)をフライパンで炒めれば、完成です。

テフロンのフライパンを使用すると脂質を抑えられます。また、油を使う場合には、菜種油紅花油などの不飽和脂肪酸のものを使うとよいでしょう。

※疾患があり、タンパク質制限が必要な場合には、「茹でた野菜(みじん切りにして予め3分以上茹で、茹で汁は捨てる)」を豚肉と同量混ぜて与えると、タンパク質比率を制限することができます。

まとめ

愛犬に豚肉を与えても問題ありません。

ただし、生肉は細菌やウイルス、寄生虫の心配がありますので、与える場合は、必ず「茹でる」「焼く」など、加熱処理をしましょう。

また、加熱した豚肉でも過剰に与えると、内臓の負担にもなり、肥満や膵炎などの病気に繋がったり、アレルギーのリスクが上がる可能性があるため、適量を与えるようにしましょう。

■犬に豚肉を与えても問題ない

■犬に豚肉を与えるメリット
 1.タンパク質が健康維持につながる
 2.ビタミンB1が代謝促進に役立つ
 3.ミネラルが皮膚や毛の健康を保つ

■犬に豚肉を与えるデメリット
 1.脂質や塩分を摂り過ぎてしまう
 2.寄生虫や雑菌に感染する
 3.アレルギー反応を引き起こしてしまう

■犬に豚肉を与える際の注意点
 1.与える量を調整する
 2.十分に加熱してから与える
 3.アレルギーがあるか確認する

■犬に豚肉与えるおすすめレシピ
 1.豚肉と野菜の煮込み
 2.豚肉の生姜焼き

 

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