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犬に手作りご飯をあげるメリット・デメリットと注意点|食べさせてはいけない食材もご紹介

愛犬に手作りご飯を作ってみたいと思う飼い主さんは多いと思います。ただし、一見良さそうな手作りご飯も、人間の価値観で作るとデメリットになることもあります。

「毎日同じドッグフードでは飽きてしまう」、「人間と同じようにいろいろなものをあげたい」、「特別な日は手作りで」等、様々な理由があるでしょう。

実際に手作りした場合、どんなメリットやデメリットがあり、どんなことに注意するべきか、また、より安全に手作りご飯を活用する方法をご紹介します。

犬に手作りご飯をあげる3つのメリット

1. おいしい、食いつきが良い

手作りご飯を試してみたい理由の中には、ドッグフードの食いつきの悪さがあるかもしれません。出来たてのごはんの匂いや温かさは、犬の食欲を刺激します。また、人間と同じ材料を使用することで、ドッグフードにはないバリエーション、食の楽しみが得られることは、手作りご飯の大きなメリットとなるでしょう。

2. 新鮮な無添加の食材をあげられる

ドッグフードの原材料の中には、メーカーによっては不明なものが記載されていたり、保存性や嗜好性を上げるために添加物が入っているものも多く、それらに対して不安を感じる飼い主さんも少なくありません。

また、アレルギーがあり、特定の原材料を避けなければならない場合や、好き嫌いがある場合には、ドッグフードだけでは対応し難いこともあります。

その点、手作りご飯であれば、新鮮な無添加の食材を自由に選ぶことが出来ますし、人間が食べる食材と同じものを使うことができます。

3. 食材から水分を与えることができる

ドライフードは、保存に適しているため、乾燥しているので、水を飲まないと水分不足に陥ることがあります。

その点、手作りご飯であれば、自然と食材から水分を補給することが可能です。

犬に手作りご飯をあげる際のデメリットや注意点

食べさせてはいけない食材がある

手作りご飯は食材を自由に選ぶことができますが、人間には良くても、犬には食べさせてはいけない食材があります。

また、一般的に体に良いと言われている食材でも、「生」で摂るとデメリットがあるものなど、一概に良い悪いで判断できないケースもあり、これを区別しながら与えるのはとても難しいのが現実です。

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栄養バランスを考えてあげる

愛犬にとって、最適な栄養バランスは、年齢や疾患によって変わってきます。

例えば、タンパク質ひとつとっても、与えても良い、悪いという簡単なものではありません。年齢や健康状態によって、理想的なタンパク質量があります。

【理想的なタンパク質の比率】

●7歳以下の若い健康な犬      → タンパク質30%以上

●8歳以上(シニア期)の健康な犬  → タンパク質25%前後

●年齢に関わらず、内臓疾患がある犬 → タンパク質20%以下

タンパク質を多く含む肉や魚は、皮膚や筋肉など、体の根本を作る材料となりますし、食いつきが良くなるというメリットがあります。

ただし「食いつきが良いフード」=「合っているフード」では決してありません。

高いタンパク質比率は、シニア期や内臓疾患がある場合には体の負担になり、デメリットになります。

愛犬の健康状態に合わない高タンパクの場合、せっかくの手作りご飯によって、かえって体調を崩してしまったり、病気を進行させてしまう可能性もあるため、バランスを考えることが大切です。

「犬や猫の理想的なタンパク質の摂取法」

https://mirai-dog.com/DGT/blog/yakuzen/%e7%90%86%e6%83%b3%e7%9a%84%e3%81%aa%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%af%e8%b3%aa%e3%82%92%e6%91%82%e5%8f%96%e3%81%99%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/

愛犬の健康状態に合わせて、タンパク質のデメリットをおさえ、メリットを活かすためには、摂り方に工夫が必要です。

具体的には茹で野菜の活用がお勧めです。

茹で野菜は水分や食物繊維を多く含み、食事中のタンパク質比率を薄める、老廃物を絡めとって排出する手助けをする、などの働きがあります。

茹で野菜を使った工夫の仕方については、以下の記事でも紹介しています。

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カロリーや塩分の調整が難しい

愛犬の年齢や疾患によって、タンパク質だけではなく、カロリーや炭水化物、脂肪、ミネラルなどの栄養素を制限しなければならないことがあります。

しっかりとした知識に基づけば手作りご飯でも対応することが可能ですが、専門的な知識なしで、食いつきが良いだけでは、バランスを取ることは難しいです。とくに疾患を併発している場合には、100%手作りご飯で対応するには注意が必要です

適量を与える

手作りご飯にした場合、どれ位の量をあげたらよいか?という目安はいくつかあります。

・1回の食事量は「頭の鉢の大きさくらい」

・1日の食事量は体重の2~3%の量

・1日に必要なカロリーを計算する

どれも間違いではありませんが、これらはあくまで目安となります。

おおよその量として考え、実際は犬の体形や便の状態を見ながら、

・痩せる、便が固い場合  → 量を増やす

・太る、便が柔らかい場合 → 量を減らす

というように、与える量を調整していただくと良いでしょう。

野菜は適切に調理する必要がある

手作りご飯にする場合の調理方法は、生のまま与える、加熱調理(茹でる・焼く・蒸す)などさまざまです。

生のまま与える場合、栄養素をまるごと摂取できるのがメリットにはなりますが、犬にとって不要な栄養素も含まれてしまうことや、特定の栄養制限が必要な場合はデメリットにもなります。

例えば結石がある場合は野菜に含まれるシュウ酸がデメリットになりますし、心臓・腎臓に疾患がある場合には肉や魚に含まれるミネラルは制限すべき栄養素です。従って、これらの材料はデメリットを軽減するための調理が必要です。

例えば野菜の場合、上記のようなデメリットを少なくするためには、以下のような調理方法がお勧めです。

【野菜の調理方法】

野菜の中には結石の原因となるシュウ酸や、種類によっては糖質が含まれていますので、そのデメリットを取り除くために、茹でこぼすのがお勧めです。

◆推奨される野菜(血糖値を上げにくい野菜)

サツマイモ・キノコ類・ニンジン・コマツナ・ブロッコリー

いずれも必ず細かくみじん切りにし、3分以上茹でて、茹で汁は捨てましょう。

※焼く、蒸す、レンジはNG

※野菜に含まれる不要な成分が流れ出ている、茹で汁を捨てることが大切

野菜の調理方法については、以下の記事でもご紹介しています。

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また、犬は人間のように、食べ物を口の中で嚙み砕くことがあまり得意ではありません。

とくに胃腸の弱い犬やシニア犬は、消化をよくするために小さく切る、柔らかく煮込むなどの工夫が必要です。

保存方法に気を付ける必要がある

手作りご飯はフレッシュフードです。

新鮮なものを与えてあげられる反面、保存が効かないというデメリットもあります。一度にたくさん作った場合は、冷蔵または冷凍保存など、適切に保存し、早めに使い切る必要があります。

犬の手作りご飯で与えてはいけない食材6選

1. タマネギ・ネギ・ニラ

ネギ属の野菜には「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれており、溶血性貧血などの中毒症状が引き起こされ危険です。

また、この有機チオ硫酸化合物は、加熱や乾燥などの加工を加えても毒性がなくならないため、手作りご飯に使ってはいけません。

2. じゃがいもの芽

じゃがいもの芽には、天然毒素である「ソラニン」や「チャコニン」が多く含まれており、人間でもたくさん食べると下痢や腹痛、嘔吐などの中毒症状が出ます。

犬も下痢や腹痛、嘔吐などの症状がみられることがありますので、注意が必要です。

また、じゃがいもは好きな犬も多いですが、血糖値の上げやすさの指標であるGI値」が90と高いため、糖尿病や腫瘍のある犬には注意が必要です。

3. チョコレート

チョコレートはその原材料であるカカオに含まれる「カフェイン」や「テオブロミン」という成分が含まれており、犬が摂取すると中毒症状を起こします

テオブロミンはカカオ豆に含まれているので、カカオを原料とするものは与えないようにしましょう。

4. カフェイン

犬にとって「カフェイン」は感受性が高く、中毒を引き起こしやすい成分です。

犬がカフェインを過剰に摂取すると、中枢神経に作用して、興奮、心拍数の増加、下痢、吐き気などを引き起こすことがあります。

カフェインを含む食品としてはコーヒーが代表的ですが、緑茶や紅茶、ほうじ茶などにもカフェインが入っていますので、これらの食品は使用しないようにしましょう。

5. アルコール

犬に「アルコール」は、ほんのわずかな量でも与えてはいけません

犬はアルコールの成分を分解することができないため、犬の体内に長く残り、ふらつきや嘔吐、意識混濁など悪影響を及ぼします。

犬の場合、味付けはあえて必要ありませんので、調理をする際も料理酒やみりんを使うことは避けましょう。

6. 乾燥ジャーキーや乾燥小魚

よく「ジャーキーのあげすぎは良くない」と言いますが、その原因として、アレルギーや添加物(保存料、着色料、酸化防止剤など)を指摘されることが多いです。では、無添加なら良いのかというと、実は無添加であってもNGです。

乾燥ジャーキーや乾燥小魚は、乾燥しているがゆえにタンパク質が凝縮した、いわばタンパク質の塊です。また、同時にリンやナトリウムも凝縮しており、それらを代謝や排泄するために腎臓、肝臓、心臓など、内臓器官に大きな負担がかかってしまうのです。

健康で若い愛犬が、たまに食べる程度であればそれほど影響はありません。しかし、シニア犬や内臓疾患がある犬に、食いつきが良いからと与えることは、逆効果になりかねませんので注意が必要です。

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犬のごはんは、年齢や健康状態、疾患の有無に合わせた栄養バランスが大切

フード選びは、「年齢」と、「どんな疾患があるか」によって、「どの程度の栄養制限と補給が必要か」が決まります。併発疾患がある場合は、より栄養制限されているフードを1つ選んでいただくと他の疾患のある臓器にも負担なく、同時にケアも可能です。

1)愛犬に理想的な栄養バランスフードをみつけるヒントはこちら
(愛犬の年齢や健康状態、疾患別オススメのフード選び)
フード選び早見表(症状・キーワード別)

2)愛犬の心身の健康維持にオススメのフードはこちら
和漢みらいのドッグフード・ウエットタイプ
和漢みらいのドッグフード 総合栄養食【長寿】幼犬・成犬用(7歳以下)
和漢みらいのドッグフード 総合栄養食【シニア】成犬・高齢犬用(8歳以上)

まとめ

愛犬に、愛情たっぷりの手作りご飯をあげたいという飼い主さんは多いと思います。

食が細い愛犬の場合、食いつきを良くするために、手作りにする場合もあるでしょう。

ただし、犬にとって最適な栄養バランスは、年齢や健康状態、疾患の有無によって異なってくるため、手作りご飯は栄養バランスを取ることが難しいというデメリットがあります

それでも手作りご飯をあげたい場合には、ドッグフードをメインにしつつ、手作り料理を少しトッピングすることがお勧めです。

愛犬の体に合ったドライフードやウエットフードを中心に、食いつきを良くするためのトッピング程度であれば、大きく栄養バランスを崩す可能性も低くなり、手軽に手作りご飯を始められますね。

【犬の手作りご飯…メリット】

・おいしい、食いつきが良い

・出来たての手作りご飯は、犬の食欲を刺激する

・ドッグフードにはないバリエーションや食の楽しみが得られる

・新鮮な無添加の食材をあげられる

・ドッグフードには不明な原材料や添加物が含まれることがある

・手作りご飯であれば、食材を自由に選べ、アレルギーや好みに合わせられる

・食材から水分を与えることができる

・ドライフードでは水分不足に陥ることがある

・手作りご飯であれば、食材から水分を摂取することができる

【犬の手作りご飯…デメリットや注意点】

・犬には食べてはいけない食材があるため、NGリストを参照する必要がある

・栄養バランスを考慮した食事を与える必要がある

・年齢や健康状態に合わせた栄養バランスを考慮する必要がある

・タンパク質やカロリーの摂取量を適切に制限する必要がある

・カロリーや塩分の調整は専門的な知識が必要である

・あくまで目安ではあるが、1日に必要なカロリーを計算することもできる⇒体重の2~3%

・疾患を持っている場合は特に注意が必要である

・適量を与えることが重要である

・体形や便の状態を見ながら、適切な量を調整する必要がある

・野菜は適切に調理する必要がある

・生の野菜は、適切な栄養素が摂取できる反面、不要な栄養素も含まれることがある

・水分や食物繊維を多く含み、タンパク質比率を薄める効果がある「茹で野菜」の活用がオススメ

・茹で野菜を使った工夫の方法には専門的な情報を参照することが望ましい

・手作りご飯に切り替えた場合、犬の体調や食いつきを観察し、必要に応じて対応する必要がある

・手作りご飯には時間や手間がかかり、適切な材料を選ぶためにはコストもかかる

 

 

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