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犬の皮膚がカサカサ?乾燥する原因や病気、対策方法を紹介

私たち人間は、肌質や季節の変化により、皮膚が乾燥することがありますが、同様に犬も皮膚の乾燥に悩まされることがあります。

特に湿度が低くなる冬の時期は、暖房器具の使用により、皮膚が乾燥してしまうことがあり、これがかゆみの原因となることも少なくありません。
ここでは犬の皮膚が乾燥する原因や病気、その対策について紹介します。

犬の乾燥肌の特徴・症状

かゆみが発生する

犬の皮膚は、乾燥によってそのバリア機能が低下すると、外部の刺激に対して弱くなります。このような状態で紫外線やハウスダストなどの刺激を受けると、皮膚がかゆくなる可能性があります。

かゆみが続くと、犬は自らの爪や舌で乾燥部位をこすったり舐めたりし、これが皮膚のひどいダメージを招き、重度の皮膚トラブルに発展することがあります。

フケが出る

犬の皮膚が極度に乾燥すると、角質層の水分量が低下し、皮膚の再生サイクルが正常より早くなります。そしてこのサイクルの異常によって、表皮の細胞が早めにはがれ落ち、その結果フケが出てしまうことがあります。

毛玉や切れ毛が起きる

乾燥は皮膚だけでなく、犬の被毛にも影響を及ぼします。
被毛が乾燥するとパサつき、毛のツヤが失われ、切れ毛の原因となります。さらに、静電気の影響で毛同士が絡み合い、毛玉の形成が進むこともあります。

このように、乾燥は様々な被毛のトラブルを起こす可能性があります。

犬が乾燥肌になりやすい原因

犬が乾燥肌になりやすい理由は、その皮膚の厚さに原因があります。
犬の皮膚は、人間の大人の皮膚と比較して半分以下の厚みしかありません。この薄さが犬の皮膚を非常に繊細にしており、外部環境の変化に敏感に反応しやすくなっています。

乾燥しやすい身体の部位

被毛で守られていない部分は、環境の影響を直接受けるため、乾燥や外的ダメージを受けやすくなります。 さらに、被毛で守られていても頻繁に動かす、皮膚の柔らかい部分については、特に乾燥ケアが必要です。

【乾燥しやすい部位】
・お腹まわり
・脚の付け根
・首もと
・肉球

肉球は、その特性上、角質が厚く、血行が良くないため乾燥しやすい部分です。
乾燥が進むと、肉球にひび割れやあかぎれ、硬化が起こります。これらの症状は、歩行時の不快感や痛みの原因となる場合もありますので、定期的なケアとチェックが重要です。

乾燥肌の症状と似ている皮膚疾患とは

皮膚炎

ノミやその他の寄生虫による皮膚炎やアトピー性皮膚炎は、赤みやかゆみを伴います。
これらの症状は、乾燥肌と似ているため、間違われることがあります。皮膚に発疹や脱毛が見られたり、ノミの糞が確認されたりした場合は、乾燥肌ではない可能性が高いため、注意しましょう。

脂漏症

脂漏症は、皮膚の再生サイクルが短くなり、皮脂の分泌バランスが崩れ、皮膚が脂っぽくなることでマラセチアという真菌が繁殖する病気です。
乾いたフケが多く見られることから、時々乾燥肌と間違われますが、特徴として特有の酸っぱい臭いが挙げられます。

膿皮症

膿皮症は、皮膚表面に常在するブドウ球菌の過剰な繁殖によって起こる疾患です。これにより、皮膚には発疹やかゆみのような症状が現れます。

病気が進行し、発疹が治癒に向かう段階で、フケの発生や脱毛が見られることがあります。これらの症状は乾燥肌と似ており、誤って乾燥肌とされることがあります。

犬の肌の乾燥を防ぐ方法

高保湿力のシャンプー・ローションを使う

特に冬場など、空気が乾燥する時期には、犬の皮膚ケアに適した製品を選ぶことが大切です。その際、保湿力が高いシャンプーやローションを選択することで、皮膚の乾燥を防ぐことができます。

保湿成分としては、セラミドやオートミール、スクワラン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが挙げられ、これらの成分は皮膚の水分保持能力を高める効果が期待できます。

シャンプー後は保湿ケアを徹底する

シャンプーをすることで皮膚の自然な油分や保湿成分が洗い流され、皮膚の保湿機能が一時的に低下します。そのため、シャンプー後の保湿ケアが非常に重要となります。

特に自宅でのシャンプーの場合は、シャンプーだけでなく、その後の保湿のステップも簡単に行いたいですよね。 おすすめの方法は、ドライヤーで乾かす前に保湿剤を正しく塗ることです。これにより、皮膚の乾燥を予防し、しっとりとした状態を保つことができます。

保湿剤には様々な種類がありますが、クリームタイプは直接皮膚に潤いを与えるのに適しているのに対して、スプレータイプは使いやすく全身に均一に塗布するのに適しています。皮膚の状態や、使いやすさを考慮して、正しいものを選びましょう。

天然素材の洋服を着せる

洋服は犬にとって、冷えや紫外線からの保護として非常に有効です。
しかし、皮膚がデリケートな犬やアレルギーを持っている犬には、素材や洋服のフィット感に注意が必要です。摩擦により静電気が発生すると、これが皮膚の乾燥をさらに悪化させる可能性があります。

特に、化学繊維の洋服は静電気を生みやすいとされているため、乾燥肌の犬には不向きと言えます。そのため、乾燥肌の対策として、天然素材(ウールやコットン)の服を選ぶことを強くおすすめします。 また、洋服を買う際は、初めての使用後の皮膚の反応を確認することも大切です。

まとめ

犬は人と違い、被毛があるため、一見、皮膚がしっかり守られているように思われますが、実はその皮膚は非常に繊細で、乾燥に敏感なのです。特に被毛の薄い部位や肉球はカサカサになりやすいため、定期的にチェックして、必要に応じて保湿ケアをしてあげることが大切です。

日常のケアとして、肌に優しいシャンプーやローションを使って、犬の皮膚を清潔に保ちながら、保湿することがおすすめです。皮膚の疾患も外見上似たような症状を示すことがあります。かゆみや赤みが持続する場合や、症状が悪化しているように感じたら、動物病院を受診しましょう。

◆犬の乾燥肌の特徴、症状
・かゆみが発生する
・フケが出る
・毛玉や切れ毛が起きる

◆犬が乾燥肌になりやすい原因
・犬の皮膚の厚みは人間の半分以下で非常にデリケート

◆乾燥しやすい身体の部位
・お腹まわり
・脚の付け根
・首もと
・肉球など

◆乾燥肌の症状と似ている皮膚疾患とは
・皮膚炎(ノミアレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎など)
・脂漏症
・膿皮症

◆犬の肌の乾燥を防ぐ方法
・高保湿力のシャンプー・ローションを使う
・シャンプー後は保湿ケアを徹底する
・天然素材の洋服を着せる

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