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犬がしゃっくりをする原因と対処法|考えられる病気や未然に防ぐ方法も解説

人間ほど多くはありませんが、犬もしゃっくりをします

愛犬が急にしゃっくりを始めると、飼い主さんはびっくりするかもしれません。

今回は、犬がしゃっくりをする原因から、適切な対処法、考えられる病気など解説いたします。

 

犬のしゃっくりが起きるメカニズム

犬は人間ほどしゃっくりを起こしませんが、そのメカニズムは人間と同様です。

しゃっくりは、体の中の胸部と腹部を仕切っている横隔膜のけいれんが原因です

横隔膜がけいれんを起こす理由は医学的に明らかにはなっておりませんが、横隔神経や迷走神経、呼吸中枢が刺激されることが引き金になると考えられています。

犬がしゃっくりを起こすと、声は出なくても、お腹や胸のあたりから上半身が”ヒクっ”と一瞬動くのが確認できるでしょう。

 

 

犬がしゃっくりをする3つの原因

1. 食事の食べ方やフードの相性の問題(早食い)

犬のしゃっくりの原因のひとつとして、食事の早食いがあげられます。

早食いをすると、食べたものを丸飲みする形になり、食べ物と一緒にたくさんの空気も飲み込むことになります。そのため、横隔膜が刺激されてしゃっくりを引き起こします。

また、ドッグフードが犬の体に合っていないとも考えられます。

ドッグフードの成分が犬に合っていない場合や、ドッグフードの硬さが合っていない場合は、消化が上手くいかずに必要以上のガスが出てしまいます。そのガスが胃腸を圧迫して、犬のしゃっくりが起きることもあります。

また、食べ物が冷たかったり、逆に温かかったりすると、その温度によって犬の食道から胃にかけて筋肉の収縮が起こり、横隔膜にも影響を及ぼすこともあります。

 

2. 食事の種類の問題(空気を多く含む食べ物)

炭水化物(ジャガイモやサツマイモ)豆類(そら豆、ひよこ豆)は、空気を多く含み、それが原因で腸に空気(ガス)が溜まり、鼓腸症と呼ばれる症状を起こし、お腹が「グー、グー」鳴ったり、オナラが多発することがあり、同時にしゃっくりにもつながる場合もあります。

 

3. 疲労やストレス

留守番や引越し、家族が増えるなどの環境の変化や、適度な運動やお散歩ができていないと犬はストレスを感じ、交感神経が過剰に緊張することで呼吸が荒くなり、しゃっくりの原因となる場合があります。

また、心身の疲労時にも同じことが考えられます。

リラックスできるように生活環境を整えたり、適度なお散歩や運動などでストレスを発散させてあげましょう。

 

 

犬のしゃっくりで考えられる病気

犬のしゃっくりの原因には、病気に起因するものとそうでないものとがあります。

病気が原因となる場合、以下のようなものが考えられます。

症状がしゃっくりのみで、短時間ですぐに止まる場合は問題ありませんが、長時間継続した場合や、咳や嘔吐、よだれなど他の症状も併発している場合には注意が必要です。

 

呼吸器系の病気

呼吸器の異常が原因になっているものとして、気管支炎、肺炎、喘息、肺腫瘍、胸膜炎といった炎症を伴う胸腔内の病気が考えられます。

この場合、しゃっくり以外にも呼吸の荒さや咳といった症状が見られます。

 

消化器官の病気

嘔吐を引き起こしたり、胃が膨張したりするなどの変化が起こる場合に、犬の横隔膜を刺激することがあります。

病気としては、胃炎、胃腫瘍、胃拡張・胃捻転症候群などが考えられます。

胃拡張や胃捻転の場合には、しゃっくりの他によだれも症状のひとつとしてみられます。これらの病気は命に関わりますので、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

また、誤飲してしまったものが、食道や消化器に詰まってしまい、しゃっくりを引き起こすこともあります。

 

心臓の病気

心膜炎(心臓を包む膜の炎症)、胸膜炎、心臓肥大などを患っていると、横隔膜を刺激して、しゃっくりが出ることがあります。

どちらの病気も症状がはっきりせず、ふだんは気付きにくい病気ではありますが、しゃっくり以外に呼吸のしづらさや咳、運動を嫌がるなどの症状が見られることもあります。

 

脳の病気

神経や筋肉は、脳からの指令を受けて動きます。

しゃっくりが長時間続いたり、頻繁に繰り返したりする場合には、脳神経の問題を抱えている可能性考えられます。

また、しゃっくりと間違えやすい症状として、てんかん発作が挙げられます。この場合、しゃっくりだけでなく、けいれんや、よだれなども見られることがあります。

 

 

犬のしゃっくりへの対処法

まずは飼い主さんが呼吸を整えましょう。

飼い主さんが焦ると、犬も不安を感じて呼吸が乱れてしまいます。

しゃっくりで命を落とすことはないので、まずは飼い主さんが心を鎮めたうえで、次の方法を試してあげてください。

 

お腹や喉を撫でてあげる

飼い主さんが深呼吸をしながら、優しく抱くなどして犬の動きを止め、落ち着くような雰囲気を作り、犬の喉やお腹をやさしくゆっくりと撫でてあげましょう。

犬が落ち着けば、自然としゃっくりが治まる可能性が高まります。

また、お水を少し飲ませたり、喉越しのいいヨーグルトのような食べ物を食べさせてあげたりすると落ち着く場合があります。

 

しゃっくりを忘れさせるような行動をさせる

犬自身がしゃっくりを気にしていると、落ち着きません。

ベランダなどに出て、屋外の匂いを嗅いだり外の風を感じたりすると、しゃっくりをしていることを忘れる可能性があります。

ひどいしゃっくりではない場合、軽く運動することで呼吸のリズムが整い、しゃっくりが治る場合があります。

犬の様子を見ながら、行きたがるようであれば軽い散歩に連れて行ってあげましょう。

または「フセ」や「マテ」などの合図を出して、しゃっくりから犬自身の意識を逸らせるのも有効です。

なお、人間では音でびっくりさせて止める方法もよく試されますが、犬の場合は音を出しても怖がって余計に呼吸が乱れる可能性が高いので、お勧めではありません。

 

病院で診てもらう

ほとんどの場合、犬のしゃっくりは人と同じく心配なものではありません。

ただし、しゃっくりが数時間止まらない、何日も頻繁に続くなどが繰り返される場合には、単純なしゃっくりではなく、何らかの病気の可能性があります。

短時間ですぐ止まる場合は問題ありませんが、長時間継続したときや、咳やくしゃみ、嘔吐を併発しているなど、複数の気になる症状がある場合や、いつもと違う感じがした場合は早めに動物病院へ行きましょう。

 

 

犬のしゃっくりを未然に防ぐ方法

食事のあげ方を変える

食事中にしゃっくりをする犬は、早食いが原因かもしれません。

その場合は、底に複数の突起がある早食い防止用の食器に替えるなど、ゆっくり食べられるように工夫しましょう。

それでもしゃっくりが起きる場合、喉にフードが詰まりにくいように、フードをふやかしたり、フードを小粒にするなどして試してみましょう。

 

食後にしゃっくりが起こりやすい場合は、1回のフードの量を減らして、食事回数を増やしてみましょう。

食べ物の温度の調整をするのもお勧めです。熱過ぎ、冷た過ぎは避け、温める場合は人肌程度にとどめましょう。

 

ストレスを与えない

しゃっくりに限らず、ストレスは犬の体調に大きく影響します。

ストレスを感じている犬は、お散歩に連れて行くなどして気分転換をさせてあげましょう。落ち着いて眠れる場所やお気に入りの場所を作ってあげるのもいい方法です。

愛犬のストレスサインにしっかり気付けるようにして、生活環境を整えてあげましょう。

 

 

まとめ

犬のしゃっくりは、多く見られる現象ではありません。

また、しゃっくりが原因で犬が命を落とすことはありませんので、過度な心配は不要です。落ち着いて対処しましょう。

日ごろから普段の健康な状態を把握していれば、しゃっくりが出た時にも、元気なのか、いつもと違って様子がおかしいのかを感じ取ることができるはずです。

もし、いつもと様子が違うと感じる場合には、遠慮せずに獣医さんに相談しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと様子が違うと感じる場合には、遠慮せずに獣医さんに相談しましょう。

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