腎臓病になり、リンを制限した腎臓病用の療法食を食べさせているのですが、まずいようであまり食べてくれません。また、一生、腎臓用ドッグフードを食べさせないと行けないと言われました。本当にそれでいいのでしょうか?
腎臓や肝臓は、一度悪くなると改善できない臓器と言われ、獣医からは療法食を一生続けるように!と指導されている飼い主さんが多いようです。
腎臓病用療法食は、一般的にリンやナトリウムなどを制限しながら、同時にお肉のタンパク質を減らし、お米、小麦、とうもろこしなど穀物を多用し、風味が乏しく、食いつきが悪い傾向があり、結果的に栄養分が極端に低い場合があります。
これは人間が入院するときに支給される病院食に似ています。薄味の味噌汁、野菜中心の味気ない食事。もちろん、短期的には腎臓病用フードは、腎臓に負担をかけず、数値もよくなるケースがあります。しかし、美味しくない&さらに栄養制限食を長期間継続すると、毛並みが悪くなったり、栄養失調の可能性も出てくるため、デメリットも出てきます。
この事実を獣医の先生がご存知の場合もあれば、そうでない場合もあるのが、困ったことなのです。結石になったら一生、結石用フード、腎臓病になったら一生、腎臓用フードにしてください!というアドバイスには注意しなければなりません。
毛並みやうんちの調子、または継続的な血液検査等を見ながら、低タンパク質フードから中タンパク質フードに切り替えた方が、長期的にはいい場合もあります。そのことを飼い主さんも知っておくことが大切です。
みらいのドッグフードの場合は、腎臓病用療法食でも、最低限のタンパク源を確保しつつ、鹿肉、魚肉を中心に消化性の良いタンパク質を配合し、多くの飼い主さんから風味もよく、くいつきがとてもよいという感想を頂いています。さらに、複数種類の漢方やサプリ成分により栄養不足を補うという効果もあります。
腎臓の数値が正常値の範囲に戻ってきた場合は、シニア用など中タンパク質フードへの移行も視野に入れることができます。一生死ぬまで、同じフードでいいという価値観はあり得ません。年齢、健康状態によって、フードをしっかり考えましょうね。