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野菜のメリット・デメリット

単純ではない。注意が必要な野菜の食べ方

キャベツやにんじんは大丈夫?
さつまいもやブロッコリーはいいのですよね?!

という質問を受けます。が、実際には、もっと深い問題が隠されているのです。今日のテーマは「野菜の食べ方、あげ方」です。

野菜は、犬の健康にも大きな貢献

をしてくれます。例えば、腎臓病や肝臓病など肉の高タンパク質比率を下げるだけで、数値の改善が見られることが多くあります。お肉は減らしながら、野菜を多めにというのは、人間の健康にも同様なことが言えます。ただし、ここで大切なのは

人間は肉も野菜も穀物も食べる雑食、
犬は野菜も穀物も食べますが『基本は肉食である』

という点です。ですので、野菜のあげ方がとても大切になってきます。

野菜の生はNG

ときどき「キャベツやきゅうり、トマトをおやつ代わりに生であげています!』
ということをお聞きします。まず『生』はNGです。野菜には「シュウ酸」が含まれ、『シュウ酸カルシウム結石』の原因となる可能性大の成分があります。シュウ酸は、エグ味やアクであり、どの野菜にも多少なりとも含まれています。シュウ酸を取り除くには、茹でることで「シュウ酸」を無くすことが可能です。ただしここで注意しなくてはならないのは

『茹で汁は捨てる』

ということです。お湯に溶け出た野菜の「シュウ酸」は、そのまま飲んでは

シュウ酸カルシウム結石になる可能性

があります。

 野菜は必ず茹でる。
茹で汁は捨てる。

これが野菜を取るコツです。が、しかし問題点はまだあります。

野菜は尿のphをアルカリ性にする

生でも茹でても、野菜を食べ続けると尿のphがアルカリ性に傾く傾向があります。アルカリ性の何が悪いかというと、

ストラバイト結石になる可能性

があるという危険性です。ちなみに、

犬の理想的な尿phは弱酸性(ph6台)
人間の理想値は弱アルカリ性(ph7台)

犬と人間の理想値は異なるのです。ですので、人間と同様にあげ続けているとアルカリ性に傾き、ストラバイトという結石の恐れがあるのです。

つまり、野菜は「生」ではシュウ酸カルシウム結石とストラバイト結石の両方ができる可能性が、「ゆで」はストラバイト結石ができる可能性を潜んでいるのです。

「結石用」のフードをあげているにもかかわらず、ストラバイト結石が治らない。または、再発したということをお聞きすることがあります。

「ご飯のトッピングやおやつに、野菜はあげていませんか?」

とお聞きすると

「あげています」

というパターンがよくあります。健康な犬の場合、野菜をあげること自体に、悪影響が無いのですが、結石が出来ている場合には、野菜や食べない、あるいは少量にすることが大切です。
ちなみに、強アルカリ性に傾いたとき、酸性に戻したいときは「お肉」を食べると酸性に傾きます。ですので、肉と野菜を上手く組み合わせることで、尿のphをコントロールすることも可能と言えば可能です。

このような結石ができたとき、よく勧められる療法食があるのですが、この結石専用フードが、また問題で、さまざまな悪さをすることが分かっています。これは、また別の機会に。

野菜やお肉のあげ方、むずかしいですね!?
基本的に手作り料理は、とてもいいものだと思います。しかし、野菜とお肉の比率はとても大切で、ストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石にならないためにも、ある程度の知識は必要です。

「○○はOk、☓☓はNG」

という単純な野菜選びから、

「野菜を多めにあげても大丈夫なのか?むしろあげるべきなのか?」

愛犬の現状の体質と相談しながら、選んであげることが大切です。

野菜のあげ方ポイント

基本的に野菜は犬にとっても有用です。ただし、次のことに注意してください。

・野菜は生ではあげない。

・ゆで汁は捨てる。
・生の野菜を取りすぎると、シュウ酸によるシュウ酸カルシウム結石、または強アルカリ尿によるストラバイト結石、または併発する可能性がある。
・ゆでた野菜を取りすぎると、尿phがアルカリ性に傾き、ストラバイト結石の可能性がある。

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