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犬に小松菜を与えても問題ない?与え方や注意点と合わせて解説

小松菜はその鮮やかな緑色と高い栄養価で、おひたしや煮物、スムージーなどによく使われます。人間にとって健康的な食材ですが、犬にとっても安全な野菜の一つです。

今回は、犬に小松菜を与えるメリットや注意点などを紹介します。

犬に小松菜を与えるのは問題ない!

先述の通り、犬に小松菜を与えても問題ありません。

小松菜は、ほうれん草に比べてシュウ酸が少なく、鉄分やカルシウム、ビタミンなど、犬の健康に役立つ栄養素が含まれています。ただし、与えすぎには注意しましょう。

犬に小松菜を与えるメリット

1. 鉄分補給で貧血の解消になる

小松菜には、鉄分が100gあたり2.8mg含まれています。

これは、一般的に鉄分が多いと言われている「ほうれん草」よりも豊富な数字です。植物性の鉄分は「非ヘム鉄」といい、そのままでは体内に吸収されにくいのですが、タンパク質と一緒に摂ることで吸収率が上がります。

2. カルシウム補給で歯や骨の形成につながる

小松菜は、カルシウムが100gあたり170mgと、ほうれん草の3倍以上の含有量です。カルシウムは、同じくミネラルの一種であるリンとバランスよく摂ることで、丈夫な骨や歯をつくり、健康を保つのに役立つ栄養素です。

3. ビタミンCが免疫力を高める

ビタミンCには、激しい運動や加齢などによる、酸化ストレスに対して有効な抗酸化作用があります。また、血液中の白血球の働きも助け、免疫力を高めたり、コラーゲンの生成にも大きく関わっていることから、皮膚や関節にも効果的な栄養素です。

ただし、犬は自分の体内でビタミンCを生成することができるので、積極的に小松菜から摂取する必要はありません。むしろ過剰摂取となると、嘔吐や下痢、腎不全を引き起こすこともあるため、与える際は少量に留めておきましょう。

ビタミンは体を形成する上で大切な成分ではありますが、多く摂れば良いというものではなくバランスがとても大切です。持病があり、特定の栄養素の制限が必要な場合には、小松菜を単独で与えると持病が悪化するリスクがあるので注意しましょう。

犬に小松菜を与える際の注意点

犬に小松菜を与える際は、以下の点に注意しましょう。

  • 一度に量を与えすぎない
  • 生ではなく茹でて与える
  • 不要に味付けをしない
  • 好まない犬には無理に与えない
  • 特定の疾患がある犬には与えない

それぞれの注意点を詳しく解説します。

1. 一度に量を与えすぎない

小松菜を摂取するメリットはありますが、与えすぎには注意が必要です。いくら栄養価の高い野菜とはいえ、摂りすぎるとかえって健康に悪影響になるリスクもあります。

小松菜だけを与えるのではなく複数の野菜を使うと、デメリットも低くなり、異なる性質の食物繊維を摂ることができるのでよりおすすめです。

《おすすめ野菜》 ※血糖値を上げにくい野菜
・サツマイモ
・キノコ類
・ニンジン
・小松菜
・ブロッコリー

上記、それぞれの頭文字を取って、「サキニコブ」と覚えましょう!

2. 生ではなく茹でて与える

小松菜は生のまま食べることもできますが、犬に与える際は、細かく刻み、茹でてから与えるようにしましょう。

《生野菜のデメリット》
・消化しにくい
・結石(シュウ酸、ストラバイト)ができる恐れあり

野菜の調理方法は下記の通りです。

1)細かくみじん切りにする
2)3分以上茹でる
3)茹で汁は捨てる

細かく切って茹でると、消化しやすくなり、結石のもとになるシュウ酸も減らすことができるため、ぜひやってみてください。

3. 不要に味付けをしない

犬に小松菜を与える際は、調味料などでの味付けはせずに与えましょう。塩茹での必要もありません。

人間用の味付けは犬には濃すぎるほか、塩分や香辛料が胃腸や腎臓などに負担をかけてしまいます。また、犬は人間ほど味の違いに敏感ではないため、素材そのものの味で十分です。

4. 好まない犬には無理に与えない

メリットが多く栄養価の高い小松菜ですが、当然、犬によって好き嫌いはわかれます。
犬が好まない場合は、無理に与える必要はありません。必要な栄養素は、ドッグフードや他の食材からも十分に摂取できます。

5. 特定の疾患がある犬には与えない

泌尿器や甲状腺機能にトラブルがある場合は与えるのを避けましょう。小松菜に含まれる成分が症状を悪化させる可能性があります。持病のある犬に小松菜を与える際は、必ず事前に獣医師に相談しましょう。

犬に小松菜を与えるおすすめレシピ

ここでは、小松菜を使ったおすすめレシピをいくつか紹介します。

1. 茹でた小松菜を直接与える

生野菜にはデメリットがあるので必ず茹でで与えましょう。

1)小松菜を細かくみじん切りにして、3分以上茹でる
2)上記の茹で汁を捨てる
3)小松菜をドッグフードにトッピングして完成!

2. 刻んでスープに入れて与える

細かくみじん切りにした小松菜を3分以上茹でて、スープに入れるのもおすすめです。(茹で汁は上記同様に捨てましょう。)

《スープの作り方》
(例①)ジュレをお水またはお湯で伸ばし、スープ状にする。
(例②)100㎖のお湯に、かつお節1gを入れて出汁を取り、スープにする。

使用するジュレは下記がおすすめです。

3. 肉や魚とミックスして与える

小松菜は、タンパク源(肉・魚)と一緒に摂ると鉄の吸収率が上がります。

また、茹で野菜を摂り過ぎると、尿pHがアルカリに傾き、ストラバイト結石ができる可能性もあります。そのため、酸性食品のタンパク源(肉・魚)と一緒に摂ることで尿pHをコントロールすることも可能です。

タンパク源(肉・魚):茹で野菜=1:1

上記の割合を基本として、ミックスして与えると良いでしょう。

まとめ

今回は、小松菜を犬に与えるメリットや注意点などについて解説しました。

小松菜は、タンパク質と合わせて摂ることで栄養素の吸収率が高まります。与える際は、トッピングとして少なめの量からスタートして、愛犬の様子を見ながら量を調整しましょう。

■犬に小松菜を与えるのは問題ない!
 与えすぎには注意

■犬に小松菜を与えるメリット
 1. 鉄分補給で貧血の解消になる
 2. カルシウム補給で歯や骨の形成につながる
 3. ビタミンCが免疫力を高める

■犬に小松菜を与える注意点
 1. 一度に大量に与えない
 2. 生ではなく茹でて与える
 3. 不要に味付けをしない
 4. 好まない犬には無理に与えない
 5. 特定の疾患がある犬には与え方に注意する

■犬に小松菜を与えるおすすめレシピ
 1. 茹でた小松菜を直接与える
 2. 刻んでスープに入れて与える
 3. 肉や魚とミックスして与える