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愛犬にバナナを与えても平気?メリットデメリットや与え方、注意点を解説

私たち人間にとって、日常的なフルーツの1つであるバナナ。中にはバナナを愛犬にも与えても良いか、気になる方もいるのではないでしょうか?

結論、バナナは犬が食べても問題ないですが、与える際には注意が必要です。

そこで本記事では、犬にバナナを与えるメリットやデメリット、与える際の注意点を解説します。愛犬にバナナを与えるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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愛犬にバナナを与えても平気

犬はバナナを食べても問題ありませんが、注意が必要です。バナナには多くのビタミンやミネラルが含まれており、適量であれば問題ありません。

しかし、心臓や腎臓の疾患を悪化させたり、結石の原因になったりすることもあります。また、果糖(糖質)が含まれているため、過剰に与えるとデメリットが生じる可能性もあるので、与える量と頻度には注意が必要です。

愛犬にバナナを与えても良い年齢

バナナには子犬に有害な成分は含まれていないため、離乳後から与えることができます。ただし、小さくカットするか、つぶして消化しやすい形で与えてください。

また、初めて与える時は少量にして、下痢や嘔吐、痒みなど、消化不良やアレルギー症状が出ないかをよく観察してください。

愛犬にバナナを与えるメリット

犬にバナナを与える主なメリットは以下の3つです。

  1. 食物繊維を摂取できる
  2. 整腸作用がある
  3. ビタミンやミネラルを補給できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1. 食物繊維を摂取できる

バナナは100gあたり1.1gの食物繊維を含み、これはレタスと同程度の量です。

食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、バナナは不溶性食物繊維を多く含み、消化されず便の量を増やすことで便秘の解消に役立ちます。

また、水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩やかにする作用や、腸内の善玉菌の餌となり、腸内環境を整える作用もあります。

2. 整腸作用がある

バナナにはビフィズス菌を増やす働きを持つフラクトオリゴ糖が豊富に含まれています。

フラクトオリゴ糖は、小腸で消化されず大腸まで到達し、ビフィズス菌や乳酸菌などの栄養源となって、善玉菌が増殖します。腸内環境を良好に保ち、食物繊維と一緒に摂ることで便秘予防に最適とされています。

3. ビタミンやミネラルを補給できる

バナナには、犬の健康に必要なビタミンやミネラルがたくさん含まれています。

ビタミンB6は脳を元気にし、免疫力を強くします。ビタミンCは体を守り、関節を健康に保ちます。カリウムは筋肉や心臓に良く、マグネシウムは骨を強くし、エネルギーを作るのを助けてくれます。

バナナを適量与えることで、犬の体調を改善し、元気な状態でいられるようサポートしてくれます。

愛犬にバナナを与えるデメリット

一方で、犬にバナナを与えるデメリットには、以下のようなものがあります。

  1. ミネラル(カリウム・マグネシウム)が多い
  2. ビタミン(ビタミンB6・ビタミンC)が多い
  3. 糖質が多い

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

1. ミネラル(カリウム・マグネシウム)が多い

バナナには100gあたり、カリウムが360㎎、マグネシウムが32㎎と、イチゴやリンゴなどに比べて多く含まれています。カリウムは心臓や腎臓疾患のある犬では制限が必要です。

マグネシウムはストルバイト結石のリスクを高めシュウ酸はシュウ酸カルシウム結石の原因になる可能性があります。

ミネラルが過剰になると、腎機能の低下、筋肉の衰弱、食欲不振、尿石の生成、肝機能障害、嘔吐などを引き起こしますので疾患がある場合は注意が必要です。

2. ビタミン(ビタミンB6・ビタミンC)が多い

また、バナナには100gあたり、ビタミンB6が380㎎、ビタミンCが16㎎含まれていて、特にビタミンB6は果物の中でもトップクラスの含有量です。

水溶性ビタミンは多く摂りすぎても体外に排出されるため問題ありませんが、脂溶性ビタミンは摂りすぎてしまうと蓄積されていくため、骨障害脂肪肝嘔吐腎障害高カルシウム血症などを引き起こします。

ミネラルやビタミンは身体を形成する上で大切な成分ではありますが、多く摂れば良いというものではなくバランスがとても大切です。

持病があり、特定の栄養素の制限が必要な場合には、バナナ単独で与えると持病が悪化するリスクがあるので与えすぎには注意しましょう。

3. 糖質が多い

バナナには糖質が多く含まれているので、良いエネルギー源となりますが、摂りすぎることで血糖値が上がる可能性があり、肥満糖尿病ガン増殖の原因になることがありますので、与える量やあげ方には注意が必要です。

果物全般には果糖が含まれ、ブドウ糖に変換されます。

GI値(グリセリック指数)とは?
食後の血糖値の上昇を示し、がんのエサになるブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値のことです。

・GI値の高い食品:糖質の吸収が早く、がん細胞の発生や転移を促進
・GI値の低い食品:インスリンの分泌が少なくがん細胞の増殖を抑える働きがある

バナナのGI値と基準
高GI値=61以上
低GI値=60以下
バナナのGI値:55

愛犬にバナナを与える際の注意点

犬にバナナを与える際は、以下の点に注意しましょう。

  1. バナナにアレルギーがある犬もいる
  2. 皮をきれいに剥く、またはしっかりと洗ってからあげる
  3. バナナの加工食品は糖質や油が多いので注意する

それぞれの注意点について、詳細を解説します。

1. バナナにアレルギーがある犬もいる

バナナアレルギーのある犬もいます。アレルギー体質の場合は注意が必要です。

人間の場合、果物によるアレルギーと花粉症に関連性があるとも言われていますので、アレルギー体質の犬に与える場合には、ごく少量からにして様子をよく観察しましょう。

下痢や嘔吐、痒みや発疹などの症状がみられる場合は、アレルギーの可能性もありますので、動物病院に相談しましょう。

2. 皮をきれいに剥く、またはしっかりと洗ってからあげる

バナナを皮ごと与えることはあまりないかと思いますが、皮は硬く繊維質であり、犬にとって消化が難しいため、必ず皮を剥いてから与えてください。また、バナナの皮には毒性はないものの、農薬が付着している可能性があるため、しっかりと洗う必要があります。

こうした点を考慮すると、やはり皮を剥いて与える方が安全です。

3. バナナの加工食品は糖質や油が多いので注意する

人間用のバナナの加工品は、バナナそのものではなく、糖質や油、酸化防止剤などの添加物が使用されていることがありますので注意が必要です。

一見バナナのみを使っているように見えても、原材料をよく確認してから与えましょう。もしくは犬用として売られているもの以外は与えないほうが安全です。

愛犬に適したバナナの与え方

犬にバナナを与える際は、量や大きさ、食べ方に注意する必要があります。適切な与え方を詳しくご紹介します。

与える量

バナナのカロリーは1本(100g)あたり約80~90kcalと、果物の中では高めです。与え過ぎるとカロリーオーバーで肥満の原因になるため、以下の分量を守りましょう。

・超小型犬 1/4本まで
・小型犬  1/2本まで
・中型犬  1本まで
・大型犬  2本まで

実際はお腹の状態や体格、運動量によって異なりますので、愛犬の状態を見ながら調整してください。

与える大きさ

生で与える場合には、小さくカットしたり、潰して与えましょう。特に口の小さい子犬や、シニア犬は喉に詰まらせないように注意してください。

与え方

バナナは単独で食べさせるのではなく、ゆでた野菜と一緒にあげるのがおすすめです。食物繊維が果糖を絡みとり、排出する働きがあるため、より果糖のデメリットを軽減できるという点で有効です。

ゆでた野菜で食物繊維を作るレシピは以下の通りです。

◆サキニコブ(血糖値を上げにくい野菜)
さつまいも・きのこ・人参・小松菜・ブロッコリー

いずれも必ず細かくみじん切りし、3~10分茹でて、ゆで汁は捨てましょう。
※焼く、蒸す、レンジはNG

糖分や不要な栄養成分が流れ出ているゆで汁を捨てる事が大切です。
バナナとゆで野菜の割合は1:1が目安になります。

特にシニア期や内臓疾患のある犬猫ちゃんにはこの様な工夫をしてあげると無難でしょう。

まとめ

本記事では、犬にバナナを与える際のメリット・デメリット、注意点、そして適切な与え方について解説しました。バナナには、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、腸内環境を整えるなどの健康効果が期待できます。

しかし、糖質やミネラル過剰によるリスクもあるため、適量を守ることが大切です。

愛犬にバナナを与える際には、少量から始めて様子を見ながら、ゆで野菜などと組み合わせて与える方法がおすすめです。本記事を参考に、愛犬の健康維持に役立ててください。

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