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犬にピーマンを与えても大丈夫です。
ただし、ピーマンの食べすぎは良くありませんし、与える際には注意が必要です。ここでは、ピーマンに含まれる主な栄養成分や、ピーマンを与えるメリット、注意点について解説します。
犬にピーマンを与えても問題ない
ピーマンには犬の中毒の原因になるような成分は含まれていないので、犬に与えても問題ありません。ビタミンCやβカロテン、クロロフィルといった抗酸化作用のある成分が含まれているため、犬の健康に良い食材です。
ただし、犬は人に比べて匂いに敏感ですので、犬自身が好まない場合には無理に与える必要はありません。
ピーマンに含まれる主な成分
ピーマンに含まれる主な成分として、以下の5つがあります。
1.ビタミンC
2.βカロテン
3.クロロフィル
4.ピラジン
5.食物繊維
それぞれの成分について、詳しく解説していきます。
1. ビタミンC
実はピーマンにはレモンと同等のビタミンCが含まれています。
また、通常は加熱に弱いビタミンCですが、ピーマンにはビタミンPが一緒に含まれていることで、加熱しても壊れにくいというメリットがあります。
ビタミンCには、激しい運動や加齢などによる酸化ストレスに対して有効な「抗酸化作用」があります。さらにコラーゲンの生成にも大きく関わっていることから、皮膚や関節にも効果的な栄養素です。
ただし、犬は自分の体内でビタミンCを生成することができるので、積極的にピーマンから摂取する必要はありません。むしろ過剰摂取となると、尿pHをアルカリに傾ける可能性がありますので、与える際は少量に留めておきましょう。
ビタミンは体を形成する上で大切な成分ではありますが、多く摂れば良いというものではなくバランスがとても大切です。持病があり、特定の栄養素の制限が必要な場合には、ピーマンを単独で与えると持病が悪化するリスクがあるので注意しましょう。
2. βカロテン
βカロテンはカロテノイドの一種で、体内でビタミンAに変換され、おもに皮膚や被毛の健康状態を保ち、丈夫な粘膜や歯をつくるのに役立つ栄養素です。
しかも、必要な分だけがビタミンAに変換され、残りは肝臓に蓄えられたり、尿と一緒に排出されるので、ビタミンの過剰摂取になる心配もないとされています。
3. クロロフィル
クロロフィルは緑色の天然色素であり、抗酸化作用を持つ化学物質です。体内で活性酸素からの保護、血中コレステロールの低下、血栓予防などの健康効果が期待されています。
また、消臭や抗菌効果もあり、これらの特性から人間用の歯磨き粉や口臭予防サプリメントにも使用されていますが、犬の口臭予防に具体的な効果があるかはまだ明らかではありません。
4. ピラジン
ピラジンはピーマンの綿や種に多く含まれる成分で、ピーマン特有の香りや苦味の原因となっています。この成分には血液をサラサラにする作用があり、血栓予防や冷え性対策に有効であるとされています。
5. 食物繊維
ピーマンは食物繊維が豊富なので、食べ物の消化をスムーズにしてくれます。
食物繊維は小腸で吸収されず大腸へ達し便秘を予防する他、脂質や糖、ナトリウムを吸着し体外へ排出するはたらきにより、血糖値や血中コレステロール濃度の上昇を抑える効果が期待できます。
犬にピーマンを与えるメリット
犬にピーマンを与えるメリットとして、以下の2つがあります。
1.免疫力を高める
2.低カロリーでダイエット効果がある
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
1. 免疫力を高める
βカロテンやビタミンC、Eなどが豊富なピーマンは抗酸化作用を発揮し、免疫力を高める効果が期待でき、ガンや心臓病の予防にも効果的と言われています。
2. 低カロリーでダイエット効果がある
ピーマンは20kcal/100gと低カロリーなため、たくさん食べてもカロリーオーバーになることは考えにくく、腸内環境を整える食物繊維が豊富なので、デトックス効果がありダイエットに効果的と言えるでしょう。
ただし、ピーマンばかり食べて体重管理することは難しいので、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動も取り入れましょう。
犬にピーマンを与える際の注意点
犬にピーマンを与える際の注意点として、以下の4つがあります。
1.生のピーマンは与えない
2.種とワタは取り除く
3.細かく刻んで与える
4.少量から与える
5.野菜も一緒に入れて、タンパク質濃度を薄める
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
1. 生のピーマンは与えない
ピーマンは犬が生で食べることもできますが、皮が硬く消化しづらいため、茹でて消化しやすい状態で与える方がよいでしょう。
2. 種とワタは取り除く
犬にピーマンの種やワタを食べさせても大丈夫ですが、種やワタは消化しづらいので、取り除いて与えると良いでしょう。
もし与える場合には、加熱したあとにミキサーやブレンダー、ミルサーなどでペースト状にするなど細かくして与えましょう。
3. 細かく刻んで与える
ピーマンの皮は硬く、消化しづらいため、犬の大きさや食べ方にあわせて細かく刻みましょう。細かくカットすることで、繊維を断ち切り消化不良を防ぐことができます。
4. 少量から与える
どんな食べ物を与える際も、特に初めての場合は、アレルギーや消化不良のリスクを避けるために少量から始めて様子を見るのが良いでしょう。
5. 野菜も一緒に入れて、タンパク質濃度を薄める
犬にピーマンを与えるのは、基本的には問題ありません。
ただし、腎臓、肝臓などの内臓疾患があるシニア犬の場合には工夫をして与えてあげると理想的です。茹でた野菜を混ぜて、タンパク質の濃度を薄めてあげると良いでしょう。
まとめ
犬の健康に役立つ栄養成分が豊富に含まれるピーマン。
ただし、いくら栄養価が高いからといってもピーマンばかり食べるのではなく、バランスの良い食事を心がけ、ピーマンはあくまでおやつやトッピングとして与えましょう。
■犬にピーマンを与えても問題ない
■ピーマンに含まれる主な成分
1.ビタミンC
2.βカロテン
3.クロロフィル
4.ピラジン
5.食物繊維■犬にピーマンを与えるメリット
1.免疫力を高める
2.低カロリーでダイエット効果がある■犬にピーマンを与える際の注意点
1.生のピーマンは与えない
2.種とワタは取り除く
3.細かく刻んで与える
4.少量から与える
5.単独ではなく、野菜等も入れて与える