一生、同じフードで大丈夫!と思っていませんか?
『グレインフリー』
『添加物』
『低カロリー・低脂質』
などが、巷のドッグフード選びの基準になっています。
もちろん、原料は大切な要素ですが、もっと重要なことがあります。
それはタンパク質や脂質、炭水化物、繊維などの五大栄養バランスのことです。
ほとんどのドッグフード選びでこの要素が見逃されています。
人間は無意識で実践している年齢や健康状態、季節ごとに切り替えるのが当たり前です。しかし、犬に実践されている方は少ないようです。
なぜ愛犬には、年齢や健康状態によって、食事の内容を見直さないのでしょうか?
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■若い時
肉メインご飯大盛り(タンパク質、脂質多めの食事)
■高齢犬
脂の少ない肉、魚・野菜多め(タンパク質、脂質少なめ、食物繊維多め)
■病気の場合
腎臓、肝臓、心臓、膵臓などの疾患→イメージ:病院食(栄養制限・薄味な食事)
膝や腰、骨が弱ったとき→カルシウム、グルコサミン、コンドロイチン等の補給
アレルギー→アレルゲン排除の食事(牛肉、鶏肉、豚肉、乳製品、卵、小麦等)
※状況により薬、漢方薬を利用
人間は場面場面で栄養成分を気にしながら、時には薬や漢方を利用しながら、最適な食環境を切り替えています。
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愛犬の食事は、そのような気遣いをしていますか?
・犬の場合、何歳になっても、高タンパク質なものをあげた方がいい!
・いや、腎臓や肝臓など内臓のためには、低タンパク質がいい!
同じタンパク質について、真逆(両極)の主張が飛び交っています。犬の情報サイトやランキングサイトでも、皆バラバラです。どのような基準でそのようなことを言っているか?本当に疑問です。
弊社では問い合わせ、病気相談回数は毎日30件〜多いときで100件に及びます。
おそらく、犬の病気電話相談によるヒアリング件数は、ドッグフード製造会社として日本でトップクラスかと思われます。
まさに現場で起きている生の声です。
そんな飼い主さんからは、このような問い合わせをいただきます。
・高タンパク質フードを食べていた飼い主さん
・低タンパク質の療法食を食べていた飼い主さん
両方のタイプのドッグフードを食べさせていた飼い主さんからのご意見もお聞きしております。そして、肌で感じていることがあります。それは、
→検査すると実は腎臓や肝臓の数値が高い傾向がある。
→腎臓や肝臓の数値は下がっているが、長期使用の場合、栄養失調など他のデメリットを感じている傾向がある。
※あくまでも上記は、傾向であり、絶対ではございません。
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つまり、タンパク質の過度な補給も過度な制限もメリット・デメリットがあり、両方の長短の性質を認識した上で、栄養の構成を考える必要があります。
よく獣医の先生から、
「低カロリー」「低脂肪」にしてください。
という言われるケースが多いようですが、犬の栄養学をあまり理解されていない可能性があります。犬の健康の場合、カロリーや脂肪よりも、タンパク質比率に着目する必要があります。こんなアドバイスをされる先生であれば、犬の栄養学に詳しい先生と言えるでしょう。
◯◯病の場合には、タンパク質が◯◯%位のドッグフードがいいですよ!
ネットの評判や噂は、原材料の良し悪しの判断基準が中心で、多くの誤りが存在しています。犬の健康には、栄養成分の構成比率がかなり重要ですが、この点に触れられている情報サイトは、ほとんどありません。情報サイトを鵜呑みにして、一喜一憂しないようご注意くださいね。