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人間にもアレルギー反応があるように、犬や猫にもアレルギ―反応が存在します。アレルギーは異物が入った時の防御反応で、その原因もさまざまです。花粉やハウスダウト、ノミダニ、カビなどの場合もあれば、遺伝による体質や、食べ物が原因になっている場合もあります。では、アレルギーのある犬猫にとって、どんな食事やサプリメントが有効なのでしょうか?ここでは食べ物でアレルギー対策をする場合のお勧めをご案内します。
アレルギー対策ドッグフードの選び方
タンパク質比率で選ぶ
タンパク質や脂質が、愛犬にとって「タンパク質過多」「タンパク質不足」の相性があります。タンパク質を取ると、血行が良くなるのですが、体質によっては、結果的に痒みに繋がる場合があります。このタンパク質の適量は、ペットの体質によっても異なり、実際に使用して、反応の有無を見極めるしかありません。
一般的な総合栄養食 タンパク質30% → 7歳以下の愛犬
中タンパク質フード タンパク質25~30%未満 → 8歳以上のシニア犬向け
低タンパク質フード タンパク質18~25%未満 → 病気の愛犬向け
もっともわかりやすいのは「タンパク質の比率」で、ドッグフードのパッケージに記載されている「粗タンパク(蛋白)」の部分がそれにあたります。
アレルギー疾患の場合、25%以下の中タンパク質フードが理想的です。
今、召し上がっているフードでアレルギー症状が出ている場合には、今のタンパク質比率よりも低いものを召し上がると良いでしょう。
原材料で選ぶ
犬のアレルギーの原因は、7大アレルゲンと言われ、食べ物の種類としては、牛肉、鶏肉、小麦、トウモロコシ、大豆、卵、乳製品です。逆にアレルギーが起きにくい食べ物は、魚・鹿肉・馬肉・ラム肉と言われています。これらを考慮したフードを選ぶのも良いでしょう。
ただし、たとえアレルゲンと言われても、動物や植物そのものではなく、餌に含まれる添加物や農作物に使用した農薬に反応していることもあります。この場合同じ牛肉であっても、無添加・ストレスフリーで育ったものには反応しないこともあります。よって、原材料の種類だけではなく、その生育環境にも配慮したフードを選ぶと、よりアレルギーの原因になりにくいと言えるでしょう。
着色料・甘味料の使用有無で選ぶ
ドッグフードに含まれている、合成酸化防止剤や合成保存料、合成着色料などの石油系添加物も、アレルギーの原因となる可能性があるため、不要な添加物が入っていないドッグフードを選びましょう。
石油系添加物
・プロビゲングリコール(ガムやスイーツに多用)
・着色料・発色(亜硫酸ナトリウム)
・酸化防止剤、BHT、BATなどの保存料
・石油系グリセリン
保存期間で選ぶ
フードのパッケージに表示されている賞味期限は、あくまでも未開封で保存した場合に、おいしく食べられる目安となります。ドライフードの場合は水分量が少ないため、一般的には1年~1年半くらいの賞味期限が設定されていますが、自然派ドッグフードの中には、半年未満というものもありますし、中には2年の賞味期限を設定しているものもあります。
賞味期限が長い場合には、上記の石油系添加物を多く使用していることがあります。石油系添加物はアレルギーの原因となる可能性があります。もちろん賞味期限が長いからといって、すべてのフードに添加物が使用されているわけではありません。中には高品質のパッケージを使用している場合もありますので、パッケージに記載している原材料をよく確認してみましょう。
また、賞味期限が長い場合、フードに含まれている脂質が酸化して、アレルギーの原因になることもあります。嗜好性を高めるために油でコーティングしたフード、開けると油臭いフードは要注意です。
食べやすさで選ぶ
フードの種類として、ドライフードの他にセミモイストフード、ウエットフードがあります。ドライフードは前述の通り、水分量が少なく保存性の高いフードですが、固いぶん、食べにくくなります。セミモイストフード、ウエットフードの順に水分量が多くなり、保存性が低くなりますが、軟らかく、食べやすくなります。
軟らかく食べやすいフードの中には、石油系添加物を使用して保存性を高めているものがあります。前述の通り、石油系添加物はアレルギーの原因となることがありますので、やはり記載している原材料をよく確認することが必要です。
アレルギー対応有無で選ぶ
フードの中にはアレルギー対策ということで、タンパク源を一種類に限定したものがあります。例えばラム肉のみ、サーモンのみといったものです。グルテンフリーのフードも、アレルゲンとなりやすいグルテンを排除しており、アレルギー対応のフードと言えます。
このようなフードは、どの食品に反応するかを見るためには有効です。
ただし、一時的にそのフードが食べられたとしても、食べ続けることで、逆にアレルゲンになってしまうこともあり、根本的な解決にならない場合もあります。
アレルギーはさまざまな要因が重なって、一定の対応量を超えた場合に症状が出ることを考えると、むしろ少量多品種のタンパク源を使うことでリスクが分散されることもあります。
また、アレルギー対策フードの中にはアレルギーを避けるために特定のタンパク質ではなく、分解されたアミノ酸が主体となったフードもありますが、石油系添加物によって低分子化しているため、完全に無害とは言い切れません。
アレルギー対策におすすめのドッグフードやサプリ
1. 和漢みらいのドッグフード(皮膚アレルギー用)|ドライタイプ
https://mirai-dog.com/DGA/MAIN/
皮膚炎やアレルギー、アトピーなど皮膚トラブルがある犬に給与することを目的として、特別に栄養成分を調整した療法食です。
■アレルゲン食材の制限
アレルギーとなりやすい、牛肉、鶏肉、小麦、トウモロコシ、大豆、卵、乳製品を
原材料から排除してあります。
タンパク源は野生の鹿肉と、日本海産の魚を使用。鹿は鉄砲ではなく、罠で獲ったものを使用し、鉛毒にも配慮しています。魚は季節の魚を複数種類使うことで、一種類あたりの割合を減らし、アレルギーのリスクを分散しています。
また、大麦や玄米を使用していますが、無農薬で栽培したものを「難消化性炭水化物」として使っています。炊いて消化しやすくした状態ではなく、消化・吸収されにくい状態で使うことで、アレルギーのリスクを軽減しています。むしろ、食物繊維が豊富ですので、体内のアレルゲンを便として排出する力をサポートするものとなります。
■タンパク質比率の調整
タンパク質を取ると、通常血行が良くなりますが、体質によっては結果的に痒みに繋がる場合があります。「皮膚アレルギー用」のタンパク質過多を防ぐために、多過ぎず、少なすぎない22%に調整されています。 もちろん、理想的な総合栄養食の栄養の基準内で設計されているため、極端な栄養制限はしておらず、バランスの取れたフードですので、長期使用も可能です。
■豊富な生薬による栄養補給と免疫維持
89種類の和漢植物、ファイトケミカル原料を配合することで、アレルゲンの解毒、排出を助け、皮膚の健康、身体全体の免疫力の維持を目指しています。
例)・ミドリムシや乳酸菌、生薬の黄精 →バリア
・イヌリン、セルロースなどの食物繊維 →流す
・ホコウエイ →吸着
・板藍根 →鎮める
・白きくらげ →バリア
これらを含む89種類の和漢植物には、内臓器官を強化する成分も豊富に含まれているので体全体のさまざまな機能を整え、総合的な改善を目指した内容のフードです。
■オメガ6・オメガ3脂肪酸の強化
脂質にもこだわっており、炎症を抑制する方向に働きかける、「オメガ9脂肪酸」と「オメガ3脂肪酸」を主に使用しています。これらは常温でも固まらない脂で、『犬の内臓器官全般の機能維持に有効である』と動物臨床栄養学の文献でも有効性が謳われています。
2. スーパー紅豆杉パウダー
https://shizenno-mori.com/kotosugi/
紅豆杉は樹齢3000年、標高4000mにそびえる過酷な環境で育つ樹木です。その不思議な力は全国260か所の医療機関で研究され、多くの学会でも研究発表されている、主に降炎力、免疫力の維持が期待できるものです。
スーパー紅豆杉パウダーは、紅豆杉そのものに加え、さらに3大免疫維持成分として、半枝蓮、白花蛇舌草、蝦夷ウコギを配合しています。
※紅豆杉商品に医薬品成分(抗腫瘍活性成分「パクリタキセル」)が含まれていることが確認されたため、厚労省の通達により、2023年10月24日より「医薬品(医薬品リスト)」指定となり、食品である現在の紅豆杉は販売終了となりました。
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紅豆杉にかわる樹木サプリ「樹木ノチカラ」
・2024年1月発売予定
・待望のキシリトール無添加
・様々な有効成分が凝縮された巨木の樹皮は、古来より多くの樹皮生薬として重用されてきました。複数の樹皮に含まれている自己防衛成分が、人間やペットの自然治癒力に働きかけます。
3. 和漢ペットサプリ【アレルプラス】
https://mirai-dog.com/PETSUP/MAIN/
療法食ペットサプリシリーズは、様々な悩みを抱えているペットたちのために、東洋医学、陰陽五行の価値観に則り、複数の希少性の高い和漢植物を厳選して配合しています。
もちろん化学成分・賦形剤は無添加で、糖質ゼロ。
【アレルプラスの特長】
動物性と植物性の両方の栄養素を豊富に併せ持つユーグレナが50%配合。その他に出す力をサポートする、7つの和漢植物が配合されています。サプリメント単独でも、みらいのドッグフードと併用することも可能です。
・ユーグレナ → バリア
・蒲公英根(ホコウエイ) → 吸着
・板藍根(バンランコン) → 鎮める
・銀杏(ギンナン) → バリア
・甜杏仁(テンキョウニン)→ バリア
・白きくらげ → バリア
・黄精(オウセイ) → バリア
4. スーパーハナビラタケパウダー
https://shizenno-mori.com/b13-glucan/htp/P001/
スーパーハナビラタケパウダーは純国産の天然ハナビラタケのみを使用したパウダーで、
アガリクスの3倍以上、100g中40gのβグルカンを含んでいます。免疫力の維持や、食物繊維によるデトックス作用が期待できるものです。
アレルギー対策は、原材料の種類だけでなく、その生育環境にも配慮した品質にもこだわりのフードを選ぶことが大切
原材料は、石油系添加物、農薬などを一切使用しない厳選された野菜や、餌で育った動物を使用、アレルギーのリスクを小さくしているのが特長です。
まとめ
血液検査でアレルギー項目があるから即、痒みやアレルギーに繋がるわけではありません。
アレルギー項目のある食品があったとしても、品質にこだわったフードであれば、アレルギーとしての症状が出ない場合もありますし、ごく少量であれば、症状として出ない場合もあります。また、最近の研究ではアレルゲンの許容量が注目され、許容量に満たない量を摂り続ける事で、そのアレルゲンを克服するといった臨床結果も出ているようです。
もちろんアレルギーはどんな食品でも可能性がありますが、上記に挙げたポイントを抑えながら、様々な情報を集めた上で、愛犬ちゃんに理想的なフードを選び、アレルギー症状を軽減してあげたいですね。