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犬はいちごを食べても大丈夫!?注意点や適切な与え方

「果物の中で一番好き!」という人も多い、甘酸っぱい味が人気のいちご。サイズも手頃なので、思わず犬にも与えたくなってしまうかもしれません。しかし、犬にいちごを与えても大丈夫なのでしょうか。今回は、犬といちごの関係について解説していきます。

犬にいちごを与える際は注意が必要

犬がいちごを食べても、すぐに害を及ぼすものではありません。いちごは甘く食べやすいためおやつとして与える場合も多いようです。

しかし、いちごには犬が摂取することが好ましくない成分「シュウ酸」や「酸味成分」が含まれています。そのため、与える量などに気を配る必要はあります。したがって、いちごは犬に食べさせても問題はありませんが、積極的に与える必要はないということになります。

犬は何歳(いつ)からいちごを食べられる?

離乳後の幼犬や老犬であっても、いちごを与えることはできます。ただし、食物繊維が多く含まれるいちごは、犬にとってあまり消化のよい食べ物ではありません。そのため、消化機能が未発達な幼犬や、衰えてきた老犬に与える場合は、与える量や与え方に、より注意が必要です。また、初めて与える場合には、アレルギー症状が出ないかどうかも確認してください。与える場合は少量ずつ、細かくカットして与えるようにしましょう。

犬にいちごを与える2つのメリット

1. ポリフェノール(アントシアニン)を摂取できる

いちごには「アントシアニン」というポリフェノールの一種が含まれています。「アントシアニン」はブルーベリーにも含まれる色素成分です。抗酸化作用をもち、人や犬の目の健康維持をサポートしてくれると考えられます。

2. 食物繊維(ペクチン)を摂取できる

水溶性の食物繊維です。いちごには水溶性の食物繊維「ペクチン」が豊富に含まれています。「ペクチン」は水に溶けるとゼリー状になるため、腸内の食物の移動を遅くし、便を整える働きがありますそのため、摂取しすぎると逆に下痢をすることがあります。

犬にいちごをあげる際の注意点

アレルギーの可能性

いちごに対してアレルギーを持つ犬もいます。いちごはバラ科の果物なので、桃やさくらんぼ、りんごなど、バラ科の植物にアレルギーを持つ犬には与えないほうが良いでしょう。

そのため、最初から多くの量を与えることはやめましょう。初めて食べる場合には、一口などの少量から与えるようにして、アレルギーが出ないかをチェックするように気をつけましょう。体の痒みや、嘔吐・下痢などの消化器症状がみられたら、アレルギーの可能性も考えられます。アレルギーが出ないことを確かめたら、目安内の量をおやつとして与えても

考えられます。アレルギーが出ないことを確かめたら、目安内の量をおやつとして与えても大丈夫でしょう。

市販のいちごジャムやいちごヨーグルトといった加工品は与えない

糖分が多く含まれていることが多いためです(いちごのショートケーキなども)

人間用のいちごジャムやショートケーキ、アイスなどの加工品は、犬にとっては糖質が多すぎるため、与えないでください。血糖値の上げやすさの指標である「GI値」で見ると、いちごが29であるのに対し、いちごジャムは82と3倍近くになっています。糖質の摂りすぎは肥満の原因になりますし、血糖値の上昇につながり、各疾患の原因になる可能性があります。

いちごのへたの誤飲に注意する

犬が食べられないわけではありませんが、いちごのへたは固くて食べにくい部位です。消化不良の原因になりますので、必ず取るようにしましょう。

ビタミンCは、犬にはあえて摂取の必要がない

ビタミンCには抗酸化作用があります。激しい運動や加齢などによる酸化ストレスに有効です。さらに、コラーゲンの生成にも大きく関わっていることから、皮膚や関節にも効果的な栄養素です。いちごには多くのビタミンCが含まれていることから、人間にとってはビタミンC補給に適した食べ物とされています。

一方、犬は自身の体内でビタミンCを生成することができるので、いちごから摂取する必要がありません。むしろ過剰摂取となると、尿phをアルカリに傾ける可能性が出てきますので、与える量は少量に留めておきましょう。

犬への適切ないちごの与え方

いちごには、多量に摂取すると低血糖になる恐れがあるキシリトールが含まれているので、与え過ぎには注意。

いちごは食物繊維や水分が多く、大量に食べることで下痢を引き起こすこともあります。犬に与える時は、基本的におやつ・ご褒美として少量を与えるようにしてください。

小型犬などの場合には、いちご一粒でも与えすぎの場合があります。目安としては、1kgの犬でいちご半分です。10kgの犬であっても、いちごは一日に3粒までにしておきましょう。

また、いちごには、生の状態で100gあたり約40㎎程度のキシリトールが含まれていますが、大量に摂取しない限り、問題となる量ではありませんので、過度に心配する必要はありません。犬が中毒症状を起こすキシリトールの量は、体重10kgの犬で1000㎎(1g)程度と言われていますので、10kg程度の犬がキシリトールによる中毒症状を起こすケースは、2.5kg以上のいちごを食べるといった状況下で起こりえる事です。そのため、少量のいちごを与える場合において、キシリトール中毒を心配する必要はないでしょう。

与え方

ヘタ部分を取り除きます。小型犬では、小さくカットしたり、ペーストにしてから与えるようにしましょう。犬がいちごを丸呑みしてしまうと喉に詰まってしまうリスクがあります。

また、高齢犬などのように飲み込む力が弱くなってしまっている場合にも、ペースト状にしてあげることで食べやすくなります。

いちごのシュウ酸による害を軽減させる与え方

いちごには犬にとって多くのメリットのある栄養素が含まれていますが、一方でシュウ酸も含まれています。シュウ酸は過剰に摂取することで結石のもとになることがありますので、結石になりやすい犬や腎臓に疾患のある犬は注意が必要です。 

いちごのシュウ酸による害を軽減させるためには、食べ方を工夫すると良いでしょう。いちごを茹でることで、含まれているシュウ酸を出すという方法もありますが、生で食べる際には、いちご単独ではなく茹でた野菜と一緒に与えることをおすすめします。いちごに含まれるシュウ酸を薄めるという意味で、茹でた野菜の食物繊維は有効です。

 ゆで野菜といちごの割合は1:1

特にシニア期や内臓疾患のある犬猫ちゃんにはこの様な工夫をしてあげると無難でしょう。

ゆでた野菜で食物繊維を作るレシピは以下の通りです。

◆サキニコブ(血糖値を上げにくい野菜)

さつまいも・きのこ・人参・小松菜・ブロッコリー

いずれも必ず細かくみじん切りし、3~10分茹でて、ゆで汁は捨てましょう。

※焼く、蒸す、レンジはNG糖分や不要な栄養成分が流れ出ているゆで汁を捨てる事が大切です。

まとめ

甘酸っぱいいちごは大好物の犬も多く、飼い主さんにとっても与えやすいおやつではあります。栄養的にもビタミンCやポリフェノールなど、メリットのある栄養素を多く含んだ果物ですが、犬にとっては与えすぎると下痢や体調不良の原因になる事があります。

つまり、犬にとっていちごは、メリットもデメリットもあるので、あえて与える必要はありません。

与える場合には少量で留める

シュウ酸の中和させるために同量のゆで野菜と一緒に摂る 

などの工夫してあげるのが理想的です。

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