肉や魚のタンパク質のメリットとデメリット | 和漢・みらいのドッグフード公式ブログ
ペットの健康寿命の鍵は食材選び 食べ方が9割
みらいのドッグフード
みらいのキャットフード
和漢ドッグフード

肉や魚のタンパク質のメリットとデメリット

今回はワンちゃん猫ちゃんに必要不可欠な、タンパク質のお話です。

★タンパク質とは

タンパク質は、犬や猫にとってエネルギーの供給源になるほか、すべての動物の細胞を構成する主要な成分です。

筋肉・臓器・皮膚・被毛などを構成したり、ホルモンや抗体などを作る、根本的な栄養源となります。

主に肉類、魚介類、卵や乳製品に多く含まれています。

★ タンパク質の消化と代謝

食べ物として口から入ったタンパク質は、胃や小腸から分泌されるさまざまな消化酵素によってアミノ酸に分解され、小腸から吸収されます。吸収されたアミノ酸は、必要に応じて再びタンパク質に作りかえられ、役立てられます。

たとえば、タンパク質を【家】とすると、アミノ酸はその材料となる【レンガ】のようなものですね。【レンガ】となったアミノ酸は、また違った種類の【家=タンパク質】に作りかえられるわけです。

不要になったアミノ酸は分解され、最終的に尿として排泄されます。

■必須アミノ酸■

アミノ酸には20種類あり、体の中で作ることができるもの非必須アミノ酸と、体の中では作れないもの必須アミノ酸に分けられます。犬は10種類、猫は11種類の必須アミノ酸があり、これらは食事から摂取しなければなりません。

なかでも【バリン】【ロイシン】【イソロイシン】の3種類は、BCAAと言われ、筋肉量の維持やエネルギー源として、シニア期は大切です。


★ タンパク質と肝臓・腎臓の関係

肝臓は小腸から送られてきたアミノ酸を、タンパク質に再合成したり、不要になったアミノ酸からできる窒素化合物を尿素に変える役割があります。

また、過剰なアミノ酸から腸内で作られたアンモニアを解毒し、尿素に作りかえる役割もあります。

腎臓は肝臓で作られた尿素や、その他の窒素化合物を老廃物として尿中に排出する役割があります。

★ タンパク質のメリットとデメリット

タンパク質は、ワンちゃん猫ちゃんにとって、皮膚や筋肉など体を作る根本的な栄養分というメリットがある一方、

タンパク質をアミノ酸に分解、代謝、排泄するために「肝臓」「腎臓」には負担がかかるというデメリットがあるのです。

健康なワンちゃん猫ちゃんにとっては、問題がないタンパク質比率でも、内臓疾患がある場合や、内臓機能が落ちてくるシニア期以降は、高いタンパク質比率が逆に体の負担になってしまいます。

良かれと思って高タンパク質の食べ物をあげることで、逆に肝臓や腎臓の数値が上がってしまう可能性があるのです。

ただし、タンパク質が細かく分解されたアミノ酸が粉末化された(バリン、ロイシン、イソロイシン)をあげると腎臓や肝臓の負担になりません。シニア期の骨関節や眼力を強化したいペットや腎臓疾患、肝臓疾患を抱えている子には「BCAA」はとても有効です

弊社ではアミノ酸に分解された粉末状のサプリを製造しております。
※療法食サプリ Senior【over8】
https://mirai-dog.com/PETSUP/MAIN/?ad_code=Blog#senior

★まとめ

いかがでしたか?

「タンパク質は大事!」

とはいえ、タンパク質にもメリットとデメリットがあるのです。

食べ物として口から入ったお肉やお魚がどんなものになり、どうやって体から出ていくのかがざっくりとわかっていると

「好きだから」という理由だけで、お肉やお魚ばかりをあげてはいけないことがわかりますよね。

とくにこれからシニア期を迎えるワンちゃん、猫ちゃん、また、病気をかかえているワンちゃん、猫ちゃんの飼い主さんは、タンパク質にもっとシビアに捉える必要があります。

 

特に犬や猫にとって、
タンパク質は、量も大切ですが、

比率が大切なのです。

 

このことを語っている情報サイトは、ほとんど見かけません。かなり先端の栄養学の文献を読んでいなければ分からない領域の情報です。ということで、次回は、犬や猫にとって、大切なタンパク質比率について話そうと思います。

 

※参考記事 無添加ジャーキーが危ない理由

 

 

 

 

犬の癌・腫瘍や腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ 犬の腎臓病や肝臓病など特別療法食シリーズ

RELATED POST