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犬に野菜を与えるべき?食べてもいい野菜とダメな野菜、与え方の注意点

愛犬の健康を考えて、野菜を与えたいけれど、何が良いのか迷っていませんか?ビタミンや食物繊維を摂るために、野菜をトッピングしたいと考える飼い主さんは多いですが、犬にとっては中毒を起こす危険な野菜も存在します。

この記事では、犬に与えて良い野菜や絶対に控えるべき野菜、与える際に気を付けたいポイントを紹介します。愛犬へのトッピングや手作りごはんを考えている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。

犬に野菜を与えるメリット

犬に野菜を与えるメリットは以下の通りです。

  • 野菜ならではの栄養素を補給できる
  • 水分補給で脱水を防ぐ
  • 低カロリーな野菜はダイエットに繋がる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1. 野菜ならではの栄養素を補給できる

野菜には、肉や魚だけでは十分に摂取しにくいビタミンやミネラル、腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。

また、野菜独自の色素成分である「ファイトケミカル」には強い抗酸化作用があり、老化や病気の原因となる活性酸素から体を守る働きが期待できます。いつもの食事にプラスすることで、栄養バランスを整え、免疫力の維持やデトックスを内側からサポートしてくれるでしょう。

(※)ファイトケミカルとは
植物だけが持つ、色素、苦味、渋味、えぐみ、辛味などの成分で、植物が有害な紫外線や昆虫から植物自身を守るための機能性成分のことです。

「ポリフェノール」「カルテノイド」「硫黄化合物」など多くの種類があります。

2. 水分補給で脱水を防ぐ

多くの野菜は水分をふんだんに含んでいるため、毎日の食事に取り入れるだけで自然と水分補給ができるのもメリットです。きゅうりや大根など水分を多く含む野菜を使えば、効率的に摂取量を増やせます。

熱中症が心配な夏場は、おやつとして与えて水分補給を促すのがおすすめ。逆に、寒さで水を飲む回数が減りがちな冬場も、野菜で足りない水分を補えます。

3. 低カロリーな野菜はダイエットに繋がる

野菜は、ダイエット中におすすめの食物繊維や水分を多く含みます。しかも、脂質やカロリーが少ないため、おやつはもちろん、主食の一部置き換え(カサ増し)にもいいでしょう。食物繊維が豊富で満腹感が続くため、空腹によるストレス緩和にも効果的です。

いつものドッグフードを少し減らし、代わりにキャベツやブロッコリーなどをトッピングすると、愛犬の満足度がアップし、無理なく体重管理ができるのでおすすめです。

犬に野菜を与えるデメリット

一方で、犬に野菜を与えるデメリットは以下の通りです。

  • 食物繊維の与えすぎは消化不良の原因になる
  • 糖質の多い野菜は肥満につながる
  • 中毒性のある野菜がある
  • シュウ酸が含まれる

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

1. 食物繊維の与えすぎは消化不良の原因になる

野菜に多く含まれる食物繊維は、摂りすぎると消化器官に負担をかけ、軟便や下痢といった消化不良を引き起こすリスクを高めます。特に犬は人間よりも繊維質の消化が苦手な動物です。

一方で、適量であれば腸内環境を整え、便通を改善する重要な役割も担っています。全く与えないのではなく、細かく刻んだり加熱したりして消化を助けつつ、愛犬の便の状態を観察しながら適量を見極めて与えることが大切です。

2. 糖質の多い野菜は肥満につながる

サツマイモやカボチャ、ジャガイモなどは、犬が好む甘みがあり栄養も豊富ですが、糖質も多く含んでいます。糖質を摂りすぎると、消費しきれなかった分が中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となってしまいます。

ただし、糖質は体を動かすための重要なエネルギー源でもあります。極端に不足すると、代わりに筋肉(タンパク質)を分解してエネルギーにしようとするため、かえって基礎代謝が落ちてしまうこともあります。大切なのは適量です。完全に避けるのではなく、主食を減らして調整するなど、バランスを考えて与えましょう。

3. 中毒性のある野菜がある

玉ねぎやネギ類は犬にとって中毒を引き起こす代表的な野菜です。さらに、他の野菜でも大量に摂取すると下痢や軟便などの体調不良を引き起こすものがあります。与える野菜を慎重に選び、安全なものだけを適量与えることが必要です。

4. シュウ酸が含まれる

多くの野菜にはシュウ酸が含まれており、これが原因で「シュウ酸カルシウム結石」を引き起こすリスクがあります。シュウ酸はエグ味やアクの元であり、どの野菜にも少量含まれていますが、茹でることである程度除去できます。例えば、ホウレンソウを茹でた後の茹で汁は捨てるようにして、安全性を確保しましょう。

犬に与えても良い野菜リスト一覧

続いて、犬に与えても良い野菜について、詳しく解説します。

分類野菜名主な栄養・メリット正しい与え方・調理法
1. 根菜類にんじん・βカロテンが豊富で、視力や皮膚・粘膜の健康を維持。

・抗酸化作用が高くアンチエイジングに。

・生ならすりおろし、加熱なら柔らかく茹でる。

・少量の油と一緒に摂ると吸収率アップ。

大根・90%以上が水分で水分補給に最適。

・根に含まれる消化酵素が胃腸の働きを助ける。

・消化酵素を摂るなら生ですりおろし。

・胃腸に優しくするなら柔らかく煮込む。

2. 葉茎菜類キャベツ・ビタミンU(キャベジン)が胃腸の粘膜をケア。

・低カロリーで満腹感があり、ダイエット向き。

・芯を取り除き、葉を細かく刻む。

・サッと茹でると消化が良く、甲状腺への影響も抑えられる。

小松菜・カルシウムが野菜トップクラスで骨や歯を強化。

・鉄分も豊富。シュウ酸が少なく使いやすい。

・繊維が少し硬いため、茹でてから細かく刻む。

・シニア犬のトッピングにおすすめ。

ブロッコリー・レモンより多いビタミンC。

・スルフォラファンの強力な抗酸化・解毒作用。

・房(つぼみ)を中心に茹でて与える。

・茎を与える場合は、外側の硬い皮を厚く剥く。

3. イモ類サツマイモ・食物繊維とヤラピンが便通を改善。

・加熱に強いビタミンCを含む。甘みがあり嗜好性抜群。

・必ず加熱(蒸す・茹でる)。

・カロリーが高いため、おやつ程度に少量を与える。

ジャガイモ・消化の良いエネルギー源(炭水化物)。

・ビタミンC、カリウムが豊富。

・必ず加熱する。

・芽や緑色の皮は天然毒素を含むため、完全に取り除く。

4. 実野菜きゅうり・95%以上が水分。「食べる水」として夏の水分補給に。

・カリウムが老廃物の排出を助ける。体を冷やす効果。

・皮はそのままでOK。

・喉に詰まらないよう、薄い輪切りや細かく刻んで与える。

かぼちゃ・ビタミンEとβカロテンが豊富で、血行促進・体を温める。

・甘みが強く、食欲がない時の栄養補給に。

・種とワタを取り除く。

・柔らかく蒸すか茹でる。糖質が多いので量に注意。

トマト・リコピンの強い抗酸化作用。

・水分補給に適している。

・完熟した赤い実のみ与える(ヘタや青い実は中毒成分あり)。

・加熱するとリコピンの吸収率が上がる。

 

それぞれの野菜について詳しく見ていきましょう。

1. 根菜類

■にんじん
にんじんに含まれるβカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換され、視力の維持、皮膚と被毛の健康、丈夫な粘膜や歯の形成を助けます。さらに、にんじんには食物繊維が豊富で、便通の改善や腸の健康を促進する効果があります。

与える際は、生の場合は消化しやすいようにすりおろします。加熱すると甘みが増して食いつきが良くなります。βカロテンは油と一緒に摂ると吸収率がアップするため、少量のオイルを垂らすのもおすすめです。

■大根
90%以上が水分でできているため、食べるだけで水分補給ができ、低カロリーでダイエット中のかさ増しにも最適です。また、根の部分には「ジアスターゼ(アミラーゼ)」などの消化酵素が含まれており、胃腸の働きを助け、消化不良を防ぐ効果も期待できます。

消化酵素は熱に弱いため、胃腸ケアが目的のときは「生ですりおろし」がおすすめです。加熱して柔らかく煮込むと、甘みが出て胃に優しいトッピングになります。

2. 葉茎菜類

■キャベツ
ビタミンCやK、食物繊維に加え、胃腸薬の名前にもなっている「ビタミンU(キャベジン)」を含みます。胃粘膜の修復を助け、胃腸の健康を保つのに役立ちます。低カロリーで満腹感を得やすいため、減量中のワンちゃんにも人気です。芯の硬い部分は取り除き、葉の部分を細かく刻んで与えましょう。生でも食べられますが、甲状腺機能への影響(ゴイトロゲン)を抑え、消化を良くするためには、サッと茹でるか電子レンジで加熱するのが無難です。

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■小松菜
カルシウムの含有量は野菜の中でもトップクラスで、骨や歯の健康維持に役立ちます。その他、鉄分やビタミン類もバランスよく含んでいます。ほうれん草に比べて「シュウ酸」が少ないため、アク抜きの必要がなく、犬にとって非常に使い勝手の良い葉物野菜です。

繊維質が少し硬めなので、茹でてから細かく刻んで与えるのが基本です。カルシウム補給として、シニア犬の手作りごはんにも重宝します。

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■ブロッコリー
ビタミンCの含有量が非常に多く、その量はレモンよりも多いと言われています。また、ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」という成分には、強力な抗酸化作用や解毒作用があり、体のサビつき(老化)を防ぐアンチエイジング食材として注目されています。食物繊維も豊富で、お腹の調子を整えるのにも役立ちます。

房の部分は柔らかく食べやすいですが、茎の部分は外側の皮が硬く繊維質で消化しにくいです。与える場合は厚く皮を剥いて中の柔らかい部分だけを使いましょう。生ではなく茹でてから細かく刻んで与えます。

3. 芋類

■サツマイモ
犬が好む強い甘みが特徴です。整腸作用のある食物繊維や「ヤラピン」を含み、便秘気味の子におすすめです。また、サツマイモのビタミンCはデンプンに守られているため、加熱しても壊れにくいという利点があります。

蒸すか茹でて、必ず加熱してから与えます。皮も栄養豊富ですが、消化しにくい場合は剥いてあげましょう。カロリーが高めなので、主食ではなくおやつやご褒美として少量を与えるのがポイントです。

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■ジャガイモ
消化吸収の良い炭水化物源であり、効率よくエネルギーを補給できます。ビタミンCやカリウムも豊富です。クセがないため、食欲がない時にフードに混ぜると食べてくれることがあります。

与える際は、必ず加熱してください。芽や緑色に変色した皮には天然毒素(ソラニン、チャコニン)が含まれているため、これらは完全に取り除いて調理しましょう。

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4. 実野菜

■きゅうり
全体の95%以上が水分が豊富です。カリウムを含み、利尿作用によって体内の不要な塩分や老廃物の排出を助けます。体を冷やす効果があるため、夏の暑さ対策に最適です。

皮をむく必要はありませんが、喉に詰まらせないよう薄い輪切りや細かく刻んで与えましょう。腎臓病や心臓病などでカリウム制限がある場合は、与える前に必ず獣医師に相談してください。

■トマト
トマトの赤い色の元である「リコピン」が豊富に含まれています。リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化防止や免疫力の維持に役立ちます。また、水分量が多くカリウムも含まれているため、夏の水分補給や、体にこもった熱を冷ます効果も期待できます。

必ず完熟した赤い実のみを与えてください。ヘタや茎、葉、未熟な青い実には「トマチン」という中毒成分(アルカロイド)が含まれているため、絶対に取り除きます。

生でも食べられますが、加熱することで細胞壁が壊れ、リコピンの体内吸収率が高まるため、軽く煮込んだりスープにしたりするのもおすすめです。消化を助けるため、皮を湯剥きし、種を取り除いてから刻んであげるとさらに安心です。

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■かぼちゃ
ビタミンEやβカロテンが豊富で、皮膚や被毛の健康を守り、血行を促進して体を温めます。甘みが強く、食欲が落ちたシニア犬の栄養補給にも適しています。

種とワタを取り除き、柔らかく蒸すか茹でて与えましょう。カロリーと糖質が高いため、与えすぎによる肥満には注意してください。

犬に与えてはいけない野菜

犬に与えてはいけない野菜は、以下の通りです。

  • ネギ科の野菜(玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく)
  • アボカド
  • ぎんなん
  • とろろ・長芋

それぞれの与えてはいけない野菜について、詳しく解説します。

1. ネギ科の野菜(玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく)

玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにくなどのネギ類は、犬にとって危険な野菜です。「有機チオ硫酸化合物」という成分が犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こします。主な症状は血尿、貧血、嘔吐、下痢などで、重篤な場合は命に関わります。加熱しても毒性は消えないため、ネギそのものはもちろん、エキスが溶け出したスープやハンバーグなどの加工品も絶対に与えてはいけません。

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2. アボカド

アボカドの皮や種、未熟な果肉には、犬にとって有害な成分「ペルシン」が含まれているため与えるのは控えましょう。また、種を誤食すると喉に詰まらせる危険もあるので、注意しましょう。

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3. ぎんなん

ぎんなんに含まれる「メチルピリドキシン」がビタミンB6の働きを阻害し、神経系の中毒症状(嘔吐、痙攣、ふらつき、呼吸困難など)を引き起こします。解毒剤がなく、重篤な場合は死に至ることもあります。

特有の匂いに興味を持ち、散歩中に落ちている銀杏を拾い食いしてしまうケースが多いため、イチョウの木がある場所を歩く際は十分な注意が必要です。

4. とろろ・長芋

長芋や山芋の皮付近には「シュウ酸カルシウム」の鋭い針状結晶が含まれており、これが犬の口内や皮膚を刺激して、激しい痒みや痛みを引き起こすことがあります。口周りを執拗に掻いたり、アレルギー反応で嘔吐したりする原因にもなりかねません。

また、カリウムが非常に豊富なため、腎臓や心臓に疾患がある犬には大きな負担となります。

犬に野菜を与えるときの注意点

犬に野菜を与えるときの注意点は、以下のとおりです。

  • 生では与えない
  • ゆで汁は捨てる
  • 生野菜の摂りすぎに注意
  • 茹で野菜の摂りすぎに注意

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

1. 消化しやすいように加熱して細かく刻む

犬の消化器官は人間よりも短く、野菜に含まれる食物繊維の消化があまり得意ではありません。生のままや大きな塊で与えると、消化不良を起こして下痢をしたり、そのまま便に出てきたりすることがあります。

基本的には茹でる・蒸すなどの加熱調理を行い、フードプロセッサーや包丁でみじん切り〜ペースト状にしてから与えるのが理想的です。特に芯や皮などの硬い部分は取り除きましょう。

2. 与える量は1日の摂取カロリーの10〜20%以内に留める

野菜はあくまでトッピングやおやつの位置づけです。栄養バランスの整ったドッグフード(総合栄養食)を主食とし、野菜の量は1日の総摂取カロリーの1020%以内に抑えましょう。 野菜を与えすぎて主食を食べられなくなると、タンパク質や脂質などの必要な栄養素が不足し、本末転倒になってしまいます。

3. 初めて与える食材は少量から様子を見る

野菜であっても、犬によっては食物アレルギーを引き起こす可能性があります。初めて食べる野菜を与える際は、「小さじ1杯程度」の少量からスタートしましょう。食後しばらくは愛犬の様子を観察し、皮膚の痒み、目の充血、嘔吐、下痢などの症状が出ないか確認してください。

複数の野菜を同時に試すと、アレルギーが出た際に原因が特定できなくなるため、1種類ずつ試しましょう。

4.人間用の味付けはしない

犬に野菜を与える際は、味付けなしが基本です。 人間が美味しいと感じる味付け(塩、醤油、ドレッシング、マヨネーズ、香辛料など)は、犬にとっては塩分や脂肪分が多すぎ、内臓に大きな負担をかけます。

特に塩分の過剰摂取は心臓や腎臓の病気を招くリスクがあるため、茹でる際の塩も不要です。

5. 持病(腎臓病や結石など)がある場合は獣医師に相談する

愛犬に持病がある場合、健康に良いはずの野菜が毒になることがあります。

  • 腎臓病・心臓病:カリウムの排出がうまくできず、不整脈などを起こすリスクがあるため、カリウムの多い野菜(イモ類、かぼちゃ、葉物野菜など)には制限が必要です。
  • 尿路結石:シュウ酸カルシウム結石などのリスクがある場合、シュウ酸を多く含む野菜(ほうれん草など)は避けなければなりません。 療法食を食べている場合や投薬中の場合は、自己判断で与えず、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。

まとめ

本記事では、犬に野菜を与えるメリットやデメリット、適切な与え方について解説しました。野菜にはビタミンや食物繊維が豊富で、栄養補給や水分補給、ダイエットの助けになるなど、愛犬の健康に役立つポイントが多くあります。

一方で、与えすぎると消化不良や肥満、中毒症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。野菜を与える際は、茹でてシュウ酸を取り除き、ゆで汁は捨てるなど工夫をしましょう。

また、与えて良い野菜(にんじん、キャベツ、さつまいもなど)と避けるべき野菜(玉ねぎ、にんにく、アボカドなど)をしっかり把握し、適切に取り入れることが大切です。愛犬の健康を守るために、野菜を上手に活用しながらバランスの取れた食事を心がけてください。