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犬にきのこを食べさせても大丈夫?3つのメリットや正しい与え方を紹介

私たち人間が日常的に食しているきのこ。まいたけやしめじ、エリンギなど種類はさまざまですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか?

そこで本記事では、犬にきのこを与えても良いのか、メリットや与え方、注意点を解説します。愛犬にきのこを与えたいと考えている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

犬はきのこを食べても大丈夫

犬にきのこを食べさせることは基本的に問題ありません。具体的には、えのき、舞茸、しめじ、エリンギ、しいたけ、マッシュルーム、松茸などの市販されている一般的なきのこには、犬の体によくない有毒成分は含まれていません。そのため、これらのきのこを適切に調理してから与えることで、安心して犬に食べさせることができます。

犬は何歳(いつ)からきのこを食べられる?

犬は、離乳が完了した幼犬の段階からキノコを食べられます。ただし、キノコに含まれる食物繊維の量が多いため、幼犬、老犬、消化器官が敏感な犬がキノコを摂取する場合、消化不良を引き起こすリスクがあります。そのため、キノコを細かく刻んだり、ペースト状にして消化しやすくして与えましょう。

きのこに含まれる栄養素と与えるメリット

きのこに含まれる栄養素と、犬にきのこを与える4つのメリットは以下の通りです。

  1. ビタミンB群を摂取できる
  2. ビタミンDを摂取できる
  3. カリウムを摂取できる
  4. β–グルカンを摂取できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

1. ビタミンB群を摂取できる

犬にきのこを与えるメリットの1つ目は、ビタミンB群が豊富にあることです。ビタミンB1、B2、B6といった複数のビタミンB群は、きのこに豊富に含まれています。ビタミンB群は、炭水化物や糖質からエネルギーを生成する上で欠かせない栄養であり、タンパク質を筋肉に変える過程でも利用されます。さらに、この栄養は皮膚や粘膜の健康を維持する役割を果たし、犬の老齢期に特に重要な脳の機能(神経伝達)をサポートし、疲労回復にも繋がります。

2. ビタミンDを摂取できる

2つ目のメリットは、ビタミンDを摂取できる点です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨や歯の健康を維持するために欠かせない栄養素です。人間は日光を浴びることでビタミンDを生成しますが、犬は日光浴によってはごくわずかな量のビタミンDしか生成できません。このため、犬はビタミンDを食事から摂取しなければいけません。なお、ミネラルやビタミンは体の構成に不可欠な要素ですが、必要以上の摂取は禁物です。あくまでもバランスが重要であり、特に持病がある場合は、特定の栄養素の摂取量に制限が必要な場合もあります。そのため、きのこを与える際は、持病の悪化を防ぐために過剰摂取に注意が必要です。

3. カリウムを摂取できる

3つ目のメリットは、カリウムを摂取できる点です。キノコは、多くの栄養素の中でも特にカリウムが豊富に含まれていることが知られています。カリウムは重要なミネラルの1つで、主な機能として、体内の浸透圧を調整することが挙げられます。これにより、体内に蓄積された塩分を尿と共に排出し、高血圧のリスクを下げる効果があります。また、神経伝達や筋肉収縮などの生理的プロセスにもカリウムは不可欠です。

しかし、加齢や腎臓病などによる腎機能の低下は、体内でのカリウムの調整能力に影響を与えることがあります。正常に機能しない腎臓は、余分なカリウムを効果的に排出できなくなり、血液中のカリウム濃度が異常に高まる「高カリウム血症」を引き起こすリスクが高まります。高カリウム血症は、痙攣、頻脈、不整脈などの症状を引き起こし、最悪のケースでは命に危険を及ぼすこともあります。

そのため、年齢を重ねた犬や腎臓病を患っている犬、心機能が低下している犬にキノコを与える際には、特に注意が必要です。彼ら彼女らは、健康な犬に比べてカリウムの代謝に影響を受けやすいため、食事管理には細心の注意が必要です。

4. β–グルカンを摂取できる

4つ目のメリットは、β–グルカンを摂取できる点です。β-グルカンは、ブドウ糖が特殊な形でつながった成分で、免疫力を強化することで知られています。この成分は体内に侵入したウイルスなどを排除し、病気から身を守る役割を果たします。さらに、β-グルカンにはがんの予防、コレステロール値を下げる効果や、腸内環境を整える効能もあります。

特に「しいたけ」や「まいたけ」には、β-グルカンが豊富に含まれており、これらの成分は霊芝、アガリクス、はなびらたけなどのきのこにも多く含まれています。これらのきのこが含むβ-グルカンは、健康への良い効果が期待されています。

犬への適切なきのこの与え方

続いて、愛犬にきのこを与える際の、適切な与え方をご紹介します。

与える量

小型犬・・・30g
中型犬・・・50g
大型犬・・・90g
※上記はあくまでも目安です
※5kgに満たない小型犬や幼犬は、量を減らすなどの調整が必要です

きのこには高い栄養効果がありますが、体の状態によってメリットだけではありません。
そのため、きのこを単独でたくさん与えるのではなく、他の野菜とミックスしながらあげた方が良いでしょう。

大きさ

きのこを与えるときは、そのままの大きさで与えると消化不良を引き起こすリスクがあります。これはきのこに限らず、様々な食材に当てはまることです。消化不良を防ぐために、きのこを細かく刻む、あるいはペースト状に加工することで、消化を促進しやすくなります。このような加工方法は、特に消化機能が弱い犬にとって効果的で、食材の消化吸収を助けるだけでなく、栄養の摂取効率を高められます。

食べ方

キノコを犬に与える際は、常に茹でてから与えることが重要です。生のキノコを与えると、消化不良を引き起こす恐れがあるため、必ず加熱処理してください。また、犬が火傷しないように、加熱後は十分に冷ますことが大切です。

犬にきのこを与える際の注意点

犬にきのこを与える際の注意点は以下の通りです。

  1. 調味料などで味付けはしない
  2. お腹の具合が不調な犬には与えない

それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。

調味料などで味付けはしない

犬にキノコを与える際の重要な注意点は、調味料を使用しないことです。人間用の味付けは犬にとっては濃すぎるため、キノコを生のまま、または加熱した状態で与えましょう。

お腹の具合が不調な犬には与えない

きのこは食物繊維が豊富ですが、消化しにくいことから、過剰摂取は犬の下痢を引き起こす可能性があります。特に愛犬がお腹の不調を抱えている場合、きのこを含めた食物繊維の多い食品の提供は控えましょう。体調不良時にきのこを与えると、消化器系の不調をさらに悪化させるリスクがあります。

アレルギーに注意する

犬にきのこを与える際には、アレルギーのリスクに注意することが重要です。まず、どの食材でもアレルギーを引き起こす可能性があるため、初めて与える場合は少量から始めましょう。きのこには少量のタンパク質が含まれており、犬がこのタンパク質に対してアレルギー反応を示すことがあります。アレルギー反応を引き起こすと、下痢や嘔吐、痒みなどの症状が見られます。これを防ぐために、初めてきのこを与えるときは他の新しい食べ物を同時に与えないようにし、アレルギーの原因を特定しやすくしましょう。

β–グルカンを摂取できる和漢みらいのドッグフード

きのこは食物繊維が豊富ですが、消化しにくいことから、過剰摂取は犬の下痢を引き起こす可能性があります。特に愛犬がお腹の不調を抱えている場合、きのこを含めた食物繊維の多い食品の提供は控えましょう。体調不良時にきのこを与えると、消化器系の不調をさらに悪化させるリスクがあります。

和漢みらいのドッグフードでは、きのこに含まれるβ–グルカンを摂取できるサプリやフードを取り扱っています。きのこの代用としてβ–グルカンを効率良く摂取させたい方は、ぜひ下記のページから詳細をご覧ください。

まとめ

今回は、犬にきのこを与えても良いのか、メリットや与え方、注意点について解説しました。きのこにはさまざまな栄養素が含まれており、人間同様、犬にも与えて良い食材です。一方で、適切な与え方や注意点も存在します。本記事の内容を参考にして、愛犬の食事にきのこを取り入れてみてください。

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