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愛犬と生活をしていると、飼い主や自分の足を舐めるといった経験があるのではないでしょうか。犬が足を舐めることは自然な行為ですが、場合によっては体の異常のサインである可能性もあります。
そこで本記事では、犬が足を舐める理由やメリット・デメリット、対処法などについて解説します。愛犬の足を舐める仕草が気になっている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
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犬が自分の足を舐める理由とは?正常?異常?
犬は飼い主だけではなく、自分の足を舐めることもあります。犬が自分の足を舐める理由は以下の通りです。
- 毛繕い(セルフグルーミング)をしている
- かゆいから
- ストレスや退屈を紛らせるため
- 傷ができて痛い箇所があるから
それぞれの理由について詳しく見ていきます。
1. 毛繕い(セルフグルーミング)をしている
犬が足を舐めるのは、毛繕い(グルーミング)の一つであり、自然な行動です。健康な犬は自分の体を清潔に保つためにこの行動を取ります。
食後や就寝前、気に入った場所でくつろいでいるとき、屋外から戻った後など、リラックスした瞬間に足を舐めることがあります。
毛繕いで犬が足を時々舐めていたとしても、それほど心配することはありません。しかし、上述以外のタイミングで、何度も同じ場所ばかり舐め続けていたり、赤くなっていたりする場合は、異常のサインかもしれないので注意して見てあげましょう。
2. 皮膚がかゆい
犬が自分の手足を舐めたり噛んだりする行為は、かゆみや不快感が原因であることが多いです。足の指の間や肉球は湿気がこもりやすく、皮膚トラブルが起きやすい場所です。
また、アレルギー反応も、特に四肢の先端に症状が現れやすいと考えられます。 アレルギーは環境因子、食事、季節的なアレルギー原因(花粉など)、あるいはフロアクリーナーのような家庭内の化学物質によって見られることがあります。
また、散歩の際に草むらを歩くことは犬にとって楽しい行為ですが、そのような場所には植物によるかぶれや、蚊やダニなどによる虫刺され等のリスクがあります。そして、これらの虫は、手足の裏や肉球周辺を攻撃しやすく、刺されると、かゆみや炎症を起こす可能性があります。
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3. 傷ができて痛い箇所があるから
犬が手足を舐める行動にはさまざまな理由がありますが、痛みはその理由の一つです。けがをしたり、違和感を感じたりすると、犬のその部分を舐めて痛みを和らげようとします。
これは自己治療の軟膏のようなもので、症状を緩和するだけでなく、患部を清潔に保とうする本能的な行動です。
また、犬が患部を触られることを嫌がり、唸り声を上げることも、痛みに対する防御反応の現れです。普段は温厚であっても、痛みを感じている時は攻撃的になることがあります。
4. ストレスや退屈を紛らせるため
犬はストレスや退屈を感じたとき、自分を落ち着かせるために足を舐めることがあります。お留守番が長かったり、運動が足りなかったりすると、なんとなく落ち着かない気持ちをペロペロと舐めることでやわらげようとするのです。この行動は一時的に安心できる反面、続くとクセになってしまうことも。
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犬が飼い主の足を舐める理由
犬は飼い主の足を舐めることがありますが、主な理由は以下の通りです。
- かまってほしいから
- 気になる匂いや美味しい味がするから
- 飼い主にリラックスしてほしいから
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
1. かまってほしいから
犬が飼い主の手や腕、足を舐めるのは、愛情表現や注意を引きたいときのサインの一つです。
飼い主との遊びの時間は犬にとってストレスの解消だけでなく、飼い主との絆が深まる重要な時間です。愛犬がしきりに足を舐めてくる場合は、「もっと遊んでほしい」「かまってほしい」とアピールしている可能性があります。
2. 気になる匂いや美味しい味がするから
人の足には、汗や皮脂が多く分泌されていて、匂いや味が独特です。 犬は嗅覚がとても優れているため、こうした匂いや味に強く反応することがあります。
そのため、犬が人の足を舐める行動が見られる際には、「いい匂いがする」「おいしそう」という純粋な好奇心からきている場合もあります。
3. 飼い主にリラックスしてほしいから
犬は感情を観察する能力に優れており、飼い主の感情の変化にも敏感です。
飼い主がイライラして怒っているとき、落ち込んでいるとき、犬はそれらを察知して、足を舐めることで飼い主を慰めようとします。
特に、飼い主が落ち込んでいる時に寄り添って舐める行動は、犬が飼い主に対して共感している証拠であり、安心させようとしている気持ちの表れです。
犬が足を舐める危険な症状
犬が足を舐めていて、かつ以下の症状がある場合は病気の可能性があります。これらの症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
■手や足の赤みや腫れ
手足の赤み、腫れ、脱毛、傷などの症状は、皮膚炎や趾間炎など皮膚感染症の兆候である可能性が高いです。
■長時間舐め続けている
犬が長時間舐め続けている場合、それはその部位に痛みやかゆみがあることを示している可能性があります。これは皮膚だけでなく、関節や内部疾患を示唆していることもあります。
■歩行の異常
足を引きずったり、持ち上げたりしている様子が見られる場合、骨折、ねんざ、関節炎などの運動器系疾患が疑われます。
■手足が震えている
痛みや神経系障害、さらには全身性疾患のサインであることもあります。
■肉球の異常
足先が冷たく、肉球の色が薄い場合は、血行不良を含む重篤な問題が起きている可能性があります。
上記の症状がある場合は、病気の可能性があるのですぐに動物病院を受診してください。
犬が自分の足を舐めすぎることはデメリットもある
犬が自分の足を舐めすぎると、皮膚に炎症を起こし、以下のような病気にかかるリスクが高まります。
- 趾間炎(しかんえん)
- 皮膚炎
すでに炎症がある場合は、悪化してしまうこともあるため注意しましょう。また、足を舐めることで犬の口腔内に細菌やウイルスが増えると、飼い主への舐め行為によって人獣共通感染症(ズーノーシス)のリスクが高まります。人獣共通感染症とは、動物から人へと伝染する病気です。愛犬の健康だけでなく、飼い主自身の健康を守るためにも、舐めすぎには注意が必要です。
犬が執拗に舐めるクセを止めさせるには?6つの対処法
愛犬がしつこく足を舐め続けてしまうときは、行動をうまくコントロールしてあげることが大切です。ここでは、舐めるクセをやめさせるために効果的な6つの対処法を紹介します。
- 正しいトレーニング
- 遊び・運動
- ストレス管理
- 健康管理
- 清潔な環境の維持
- 食事と栄養
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
正しいトレーニング
犬が舐めるのを防ぐには、正しいトレーニングが必要です。
まず、犬が舐める動作をした際には、「ノー」と短く伝え行動を止めさせましょう。代わりに「座る」や「待て」などの他の行動を指示し、できたらすぐに褒めたり、おやつを与えたりしてポジティブに教えていきます。
適切な行動を教えることで、犬が足を舐めるクセを自然に減らすことができます。
遊び・運動
遊びや運動は、犬のエネルギーをうまく発散させるために欠かせません。
十分に遊び、体を動かして満足している犬は、退屈やストレスから足を舐める行動を起こしにくくなります。
毎日たっぷりと遊ぶ時間やお散歩の時間を確保して、舐めるクセを防ぎましょう。
ストレス管理
ストレスが原因で舐めることも多いため、ストレスの元を見つけて取り除いてあげることも大切です。長時間のお留守番や、環境の変化など、犬が不安を感じやすい状況がないか見直してみましょう。
落ち着いて過ごせる場所を用意して、安心できる環境を整えてあげるのも効果的です。
健康管理
犬に体を舐めさせないためには、健康管理も重要です。体にかゆみや痛みがあると、犬はそれを舐めてやわらげようとします。
定期的に動物病院で健康診断を受け、皮膚や骨の状態をチェックしてもらいましょう。もし皮膚炎や感染症が見つかった場合は、早めの治療が必要です。
清潔な環境の維持
犬に体を舐めさせないためには、清潔な環境の維持も重要です。
愛犬が暮らす環境を常に清潔に保つことで、皮膚疾患や感染症のリスクを減らすことができます。飼い主は愛犬の健康を守るためにも、定期的に掃除をして清潔に保ってあげてください。
食事と栄養
皮膚の健康を保つためには、食事の内容も大切です。
栄養バランスの取れた食事を摂ることで、犬の皮膚のバリア機能を高め、痒みや炎症を防ぐことができます。愛犬に合った良質なフードを選び、健康な体作りをサポートしてあげましょう。
まとめ
犬が足を舐めるのは、毛繕いやコミュニケーションの一環として自然な行動であることもあれば、ストレスや体の異変が隠れていることもあります。
軽く舐めるだけなら心配はいりませんが、しつこく舐め続けたり、足が赤くなったりしている場合は注意が必要です。日ごろから愛犬の様子をよく観察し、適切なケアや対策をしてあげることが大切です。少しでも気になる症状がある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
■犬が自分の足を舐める理由とは?正常?異常?
・毛繕い(セルフグルーミング)をしている
・皮膚がかゆい
・傷ができて痛い箇所があるから
・ストレスや退屈を紛らせるため■犬が飼い主の足を舐める理由
・かまってほしいから
・気になる匂いや美味しい味がするから
・飼い主にリラックスしてほしいから■犬が足を舐める危険な症状
・手や足の赤みや腫れ
・長時間舐め続けている
・歩行の異常
・手足が震えている
・肉球の異常■犬が自分の足を舐めすぎることはデメリットもある
・趾間炎(しかんえん)
・皮膚炎■犬が執拗に舐めるクセを止めさせるには?6つの対処法
・正しいトレーニング
・遊び・運動
・ストレス管理
・健康管理
・清潔な環境の維持
・食事と栄養


